函館次郎の独りごち飯。

東京近郊のうまくて並んでない店を探す男のドラマ

麺巧潮 ラーメン 淡路町

f:id:hidekinghenry:20210824193147j:image

暇だな…

次郎は研究室を休んだ。たまに休むと、意外とやることがないもんだ。しかも、感染症で他人には会いづらい。そうなると、やることは一つだな。

次郎は家を出た。一瞬マチルダを誘ってやるか迷ったが、平日だしきっと忙しいだろうということで、いつも通り気ままな独り旅を楽しむことにした。

次郎は家を出て丸の内線で淡路町に降りた。神保町の覆面智に行くか迷ったが、何となくいつもと違うところに行くべきだろう、と決断した。

 

確か、商船会社に勤める観音寺がこの辺にうまいラーメン屋があると言っていた。

 

お、ここだろう、たぶんな。

 

「麺巧潮」

 

昼時だが、意外と空いている。政府が7割リモートにした成果だろうか。政府の成果はこのくらいしか感じられないが…。

 

メニューは大きく二つ。醤油の黒か、鶏白湯の白か。

迷わず黒だな。890円か。まぁそれでいいか。

次郎は食券を買ってカウンターに座った。

 

「はい、黒一丁」

威勢のいい声が店内に響く。

 

なるほど、昆布出汁にうるめ、さばなどの魚介類が出汁か。お手並み拝見だな。

 

「お待たせしました」

ラーメンが着弾した。

f:id:hidekinghenry:20210824193237j:image

ほう、これはそそるクリエイティブ。

色の濃さが、かなり濃くて俺好みだな。

 

では。
f:id:hidekinghenry:20210824193244j:image

ズズ。

「ほほーう。これは由々しき事態だ」

次郎は独りごちた。

濃い醤油にも関わらず、うるめがしっかりと自分の味を主張している。しかしうるさ過ぎず、昆布がまろやかに全てを包み込んでいる。このスープは後味が惹かれる。

f:id:hidekinghenry:20210824193247j:image

やはり細麺。そーこなくちゃな。

ズルズルッ、ズルズルッ。

うまい。腰があるが、舌触りは滑らか。スープによく合う。
f:id:hidekinghenry:20210824193251j:image

鴨肉か。

ハム。これも優しくこの醤油スープに合う。

豚チャーシューも控えめながら、しっかりとラーメンをフォローしている。バランスがいい。一つスープの濃さという飛び道具があるだけに、特徴的な一杯に仕上がっている。
f:id:hidekinghenry:20210824193241j:image

ズルズルッ、ズルズルッ。

ズズズー。

醤油が効いてて後引くスープだ。

ズルズルッ、ズルズルッ、ズズズー。

 

ふぅ、ご馳走さん。昼は大盛りがサービスのようだが、これもサラリーメンには好評だろう。

 

「ご馳走さん」

「ありがとうございましたー」

次郎は店を出た。

いやー、満足だ。まだ休みは半日あるな。

どこか、少し遠くへ行ってみるか。

次郎は再び丸の内線の地下に消えていった。

 

続く。
f:id:hidekinghenry:20210824193254j:image

麺巧潮@淡路町

黒白2種のラーメン屋。醤油は切れ味のいい魚出汁。味濃いめ。クセになる。とんがった醤油ラーメンだが、完成度は高い。リピート確定。

3.65次郎。

 

***

麺巧 潮
03-6206-9322
東京都千代田区神田淡路町2-4-4 アール神田淡路町 B1F
https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13147387/