2024-01-01から1年間の記事一覧
沈みがちな心を癒してくれるものは何か。 解決しない問題に悩む自分を癒してくれるものは何か。 いや、そんなものに答えはなかった。 人間誰しもが抱える悩みだ。 もしかしたら暇だからではないか? そんな気持ちがよぎった。 こうなると居ても立っても居ら…
次郎はオヤジの目を見た。 オヤジはうなずいた。 その間わずか10秒だろうか。 次郎にとっては永遠にも感じるほどの長さだった。 いや、それは長さとはまた別の尺度の全く新しい単位に似た何かのようだった。 すくなくとも、次郎にとっては、曲折40年の生涯の…
次郎は巣鴨に来ていた。 特に当てがあるわけでもない。ふらりと地下鉄に乗り、気がついたら都営三田線に乗っていた。大手町を過ぎ、神保町を過ぎた。 いつもならここで降りるはずだが、今日はなんとなく神保町ではない気がした。そのまま乗り過ごし、白山あ…
次郎は浜松町に来ていた。 今日は久しぶりに大学時代の友人九条友嗣と会っていた。 彼は浜松町にある有名な劇団の広報マンだった。元は彼も俳優を目指していたが、やはり世間の高い壁は越えられそうもなく、それに関連する仕事を探し、今の仕事についたのだ…
次郎は父の墓参りに母と錦糸町を訪れていた。 久しぶりに父の墓に来た。墓石に水と酒をかけ、花束を置く。 ようやくうっとおしい暑さが鳴りを潜め、涼しい風が吹き抜ける時分となっていた。 母とともに墓の前にしゃがんで手を合わせる。 俺は何を報告できる…
「ちっ降ってきやがった」 次郎は空を見上げて舌打ちした。 次郎は神保町で本を探していた。西洋絵画史のとくにカラヴァッジョに関する本だった。少しマニアックなジャンルのため目的の本は見つからなかった。 このまま大学に戻るのもなんだし、なんとなくせ…
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まるで春のような温かさを函館次郎は感じていた。新宿区西早稲田にあるはちまん神社に夜遅く、思い立って初詣を行ったのだった。初詣時期はおろか、節分も過ぎ、夜遅く神社の社殿の扉も閉まっている夜、境内には次郎の外に見当たる者はない。 罰当たりな。い…
さて、と。 次郎は福島県をレンタカーでドライヴしていた。南相馬で荒涼とした景色を眺め、しばし感慨に耽っていたが、福島市内に入ると、腹が鳴った。 そういえば何もたべたなかったな。 次郎はひとりごちた。 そこからラーメンを探しあてもなく車を走らせ…