函館次郎の独りごち飯。

東京近郊のうまくて並んでない店を探す男のドラマ

地鶏割烹稲垣 麻布十番

お、なんだここは。新しい店だな。

次郎は麻布十番商店街にいた。

 

ランチは親子丼とチキンカレーのみか。いさぎいいな。

よし、今日のランチはここにしよう。

 

エレベーターを5階まで上がるとその店はあった。

 

ウィーン♪

いらっしゃい。

お一人様ですね。テーブルにどーぞ。

おう。

 

 

店内はテーブルが三つ、カウンターが6席ぐらいの小さな店だった。夜は焼き鳥などがうまそうだが、ランチは親子丼とチキンカレーの二品のみ。

 

よし、親子丼で頼む。

はい。

 

しばらくすると着弾した。

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おお。良いビジュアルだ。

 

ズズ。

この吸い物。見た目以上に味が濃い。うまい。

さてと、真打の親子丼はどうだ?

 

まずは、山椒だな。

サラサラ♪

おお、いい匂いだ。

 

ほう、卵がトロトロだな。うまい。しかし、出し汁に味がしっかりついている。鳥も柔らかいがよく火が通っている。

これは当たりだ。

 

 …

 

うう、

あっという間に食べ終わってしまった。

 

量もちょうど良く、味のバランスが良い。

 

 

おい、にーさん、会計頼む。

ちょうど1000円です。

 

これで1000円とは…この場所ではリーズナブルだな。合格だ。

 

 

ほらよ、釣り…はないがな!

次郎はキッチリ1000円をカウンターに叩きつけた。

 

また来るぜ。

 

ウィーン♪

エレベーターがゆっくりと降る。

 

扉が開いた。桜の花びらが次郎の目の前を舞う。

足早に過ぎる春。

 

またすぐに夏が来ちまうな。

次郎は独りごちた。

 

次郎は再び麻布十番の街に迷い込んで行った。

 

続く。

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地鶏割烹稲垣@麻布十番商店街

鳥料理の店。ランチは親子丼かチキンカレーの二択。いい味に仕上がってる。究極の親子丼などと言わない潔さ。また来たくなるピリっとした味。

3.6次郎

 

 

 

 

 

 

 

 

とんかつ 三金 四ツ谷

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ふー。満開だな。

三月末。もう随分と暖かい。

この生ぬるい真昼。次郎はチャリンコで桜を探して散策していた。

 

気がつけば四ツ谷上智大学のそばまで来ていた。紀尾井の土手の桜は満開で、春は今正にそこにあった。

 

しかし、散るのが分かっているから、その花咲きが鮮やかな程、その姿は切ない。

 

人も自然も皆同じか…

次郎は独りごちた。

 

さてと、そんなセンチに浸っていたら腹が減ってきたぜ。さてと…

 

四ツ谷はちらし寿司の後楽ってのがうまいと聞いたが、どこにあるかわからんな。

ぐるりとあたりを見回す次郎。とんかつの看板が目に飛び込んでしまった。

 

ふぅ、やはりちらし寿司で我慢できるほど俺の腹は甘くない、ってことか。

 

次郎は目に付いたとんかつ屋三金に入っていった。

 

ガラガラ♪

いらっしゃい。

一人だ。

あちらへどうぞ。

テーブルに通された。

 

さてと、いつもロースとんかつだしな、ここは変化球でいくか。

 

おい、おやじ。

はいよ。

ロースかつ丼頼む。

はいよ。

 

次郎は頼んでから水をがぶ飲みした。

ふー、暑い。

 

はい、お待ち。

程なくかつ丼がやってきた。

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おお、キャベツもつけてくれるのか。

 

まずはキャベツだよな。繊維質を先にと。

ふー。

では、いただくか。

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おお、衣がサクサクだ。意外だ。この目玉焼き風の卵も珍しいな。食べやすい。ご飯のタレもくどくないが味はちゃんとそこにある。

うん、アッサリ系だが合格だな。

 

ムシャムシャ、

 

ムシャムシャ、

 

ふぅ。

あれ、あっという間になくなっちまった。

まぁ、丼ものはこういうもんか。

かっかっかっ。

 

おい、おやじ、会計頼む。

はいよ。

 

950円です。

ほらよ。釣りはいらねーよ。店のリフォームにでも使うと良い。

次郎はそう言いながら、キッチリ950円をカウンターに叩きつけた。

 

ガラガラ♪

ありがとうございましたー。

 

ふぅ、しかし暑いな。

日が照ると、春というより、既に夏だな。

 

次郎は汗をぬぐい、再び自転車に乗った。

次は千鳥ヶ淵かな。

そう言いながら、ペダルを踏み込んだ。

 

次郎の前を桜の花びらが散る。

次は、チラシ寿司だな。

 

真昼の太陽が次郎を照りつけた。

 

続く。

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とんかつ三金@四ツ谷駅

町のとんかつ屋。おやじ達が三人で切り盛り。ロースもヒレも、そしてかつ丼も、なぜか衣がサクサク。アッサリしてるけどうまい。ランチにちょうどいい。

3.5次郎

 

 

ダンテ 鉄板焼き 赤坂

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ゴッ、ゴットハンド、まじかよ!

 

赤坂にある次郎のリスペクトするマッサージ師は神の手を持つ男。

その神が赤坂にある鉄板焼き屋ダンテを紹介した。

 

赤坂は値段の高い韓国料理屋はあれど、リーズナブルなものがない、ならば、ここのハンバーグは、行く価値ありますよ。

 

ゴッドハンドが言うなら仕方あるまい。その名もダンテ、かつてイタリアで神曲を作詞した偉人と、くしくも同じ名の鉄板焼き屋。行かない手はなかった。

 

よし、ここだな。

次郎は階段を地下へ降りて行った。

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いらっしゃいませ。

1人だ。

 

こちらへどうぞ。

次郎は誰もいない鉄板の前に案内された。

ま、まさか、ランチもここでやってくれるのか!

 

次郎の胸は高鳴った。

 

メニューにはステーキと、ハンバーグ、そして、ジャンボハンバーグがあった。

勿論オーダー は…

 

ジャンボハンバーグ。頼む。

はい、畏まりました。

 

頼むぞ。

 

 

 

早速肉が運ばれてきた。

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ほう、綺麗だな。そしていい量だ。これが焼かれるわけか。

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じゅわー♫

音がそそるぜ。

 

はい、キャベツです。

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まずは、これで繊維質を取るか。

うん。なかなかうまいぞ。

 

じゅわー♫

く、うまそうな色だ。

次郎は独りごちた。

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これで、蒸すわけか。

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楽しみだな。

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はいよ。

ぐお!熱々!タレがうまそうだ。

どれどれ。

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うーん、うまい。熱々。タレが染み込んで、肉も柔らか且つしっかりしたまとまり具合。さすが鉄板焼きだ。

うまい!

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おんざライス。基本だな。

うー、うまい。

贅沢だ。

 

しかも、味変のポン酢。

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ぐ、うまい。このタレはさりげない味だからポン酢のダブル味付けでも合う。

 

うめぇ。

 

ムシャムシャッ。

 

ふー、あっという間の完食だな。

しかも鉄板の上で最後まで熱々だ。

 

ご馳走さん。

 

1300円です。

シェフがやってくれて1300円。

お得だな。

 

ほらよ。

これで新しいヘラでも買いな。

次郎はキッチリ1300円をカウンターに叩きつけた。

 

 

あばよ。また来るぜ。

ありがとうございましたー。

 

ふー。

ゴッドハンドだけに神曲のダンテ。さすがのコラボだな。

 

次郎が地上に出ると、桜の花びらが目の前に舞い落ちた。

 

もう春真っ盛りだな。

自転車に乗る次郎。

春の風が桜の花びらを舞い散らせる。

 

まるでダイヤモンドダストだな。

次郎は独りごち、ミッドタウンへ自転車を走らせた。

 

 

続く。

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ダンテ@赤坂

鉄板焼き屋のやるハンバーグ。老舗だけに夜は高いが昼はリーズナブル。贅沢さも合わせて味わえる熱々のハンバーグは必食。

3.55次郎。

 

 

 

 

 

せきぐち亭 ハンバーグ 代々木公園駅

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な、なんて柔らかいんだ!!

 

これだ、これだよマスター。

このハンバーグだよ。

次郎は独りごちた。

 

次郎はここ最近多種のハンバーグを開拓していたが、やはり帰ってきてしまうのは、ここ、せきぐち亭だ。

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この濃厚で仄かに甘い焦げ茶色のデミグラスソース。ナイフを使わずとも箸でつまめる柔らかなパティ。中は少しレア目で、空気が含まれているのか、滑らかな口当たり、口の中で肉汁とともに肉そのものが溶け出すこのハンバーグは、まさに洋食屋のキング的存在。

 

駄目だ、言葉では説明しきれん。

俺は同時代に生まれ落ちて幸せだ。

ただそれだけだ。

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デミグラスソースをたっぷりとつけ、大きめにカットしたパティを頂く、この幸せよ。

 

いつ食べても期待を裏切らない。何度来てもついつい頼んでしまう。まるで麻薬だ。

 

そして、前菜のポテサラ。これがまたビネガーが効いててハンバーグの甘さと好対照を成している。まさに前菜の鏡だ。あとは赤ワインで完成だ。

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あぁいかん。

あっという間に食べ終わっちまった…

 

ハンバーグ2枚目にいきたい気持ちをぐっと抑える次郎。

 

…ふー。

おい、おばちゃん、会計頼む。

2700円です。

 

少し高めだがこの味なら仕方あるまい。

ほらよ、おばちゃん。釣りはいらねーぜ。新しい眼鏡でも買いな。

次郎はキッチリ2700円をレジの皿に叩きつけた。

 

カランコロン♪

ふー、うまかったな。

こんな幸せがあれば、明日の活力も湧いてくるってもんだ。

 

次郎は空を見上げた。雲間からベテルギウスがキラリと瞬いていた。

 

 

続く。

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せきぐち亭@代々木公園

街の洋食屋さん。少し値がはるものの、柔らかく滑らかなパティに甘く濃厚なデミグラスソースがかかったハンバーグは絶品。それ以外も勿論うまい。オムライスも人気らしい。

3.7次郎

 

 

 

 

 

 

おでん&ワイン かもしや 名古屋錦

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うーむ。名古屋か。

山ちゃん、蓬莱軒、矢場とん、鳥開など名古屋めしはもう飽きたしな。

次郎は出張で名古屋に来ていた。

 

 

ん?

おでんか…

おでんもいいな。よし、行ってみよう。

次郎は名古屋は錦に向かった。

 

錦駅からほど近く。町家造りの瀟洒な外観の店がそこにあった。

ガラガラ♪

 

いらっしゃい。

カウンターにどうぞ。

 

おう。なんだか、今でもギターを弾いてそうな長髪のおやじ店員が現れた。

戦闘力200。

 

よし、まずはおでんだ。

餅巾着、大根、玉子だ。

それと赤ワインを頼む。

 

はいよ。

 

しばらくするとおでんが出てきた。

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ぐお、多い!

なんと、そうだよな、名古屋は味噌おでんだよな!

意外とあっさりしてる。

 

おお、この餅巾着ヤバそうだな。

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ぐお、この餅巾着…あげに味噌出し汁が籠っている。食べた瞬間にじゅわ〜と出し汁が広がる。うまい!!

 

大根は芯がしっかりしてるタイプだな。あっさりしてる。卵も色が変わっちまってるな。うまいじゃねーか。

 

よし、豆もやし頼む。

はいよ。

それと赤ワインね。

はいよ。

 

はい、豆もやし。

と、赤ワインね。

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おぉなんか想像と違うなこの豆もやし。どれどれ。

ほう、これもシャキシャキなまま味噌出し汁が絡む。うまいなこれ。赤ワインに合うぞ!

味噌は赤ワインに合うな。いい発見だ。

 

 

うーんと、これは?

次郎はメニューを見た。

このうまにってのはなんだ?おやじ。

 

色々煮込んだ残りみたいなやつです。

 

 

よし、それも。

はいよ。

 

どうぞ。

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なんだこりゃ。なんだかよくわからんが…

これは人参か。トロトロだな。

これは、厚揚げか。このシャキシャキのネギがまた合うな。

なんだ、これはもつか?んーよくわからないな。だがうまい。

ワインが合うな。

 

 

ふー。落ち着いたな。

お、最後の締めに丁度良さそうなものがあるな。

おい、おやじ、この名古屋ハヤシってやつたのむ。

 

はい、当店自慢のハヤシライスね。

 

 

はいよ。

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おお、いい感じだ。

この玉子たまらんな。

 

ぐお、うまい。ハヤシというよりリゾットだな。玉子も合う。

 

締めに丁度いいな。

 

ふー、ご馳走さん。

 

おい、おやじ会計たのむ。

はいよ。

 

4200円ね。

 

はいよ。

次郎はキッチリ4200円をカウンターに叩きつけた。

これで新しいギターでも買いな。

 

 

ふん。

おやじはニヤリとした。

 

 

なんだか怪しげな店だ。しかし、おもしろい。

また来るぜ。

 

 

ガラガラ♪

ふー、名古屋はまださぶいな。おでんが丁度良かったか。

 

ふー。さてと、まだまだ名古屋の夜は終わりそうにないな。

 

次郎は怪しげな錦の街へ消えていった。

 

続く。

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おでん&ワイン かもしや@名古屋 錦駅そば

名古屋味噌出し汁おでんの店。ワインが味噌出し汁おでんによく合う。餅巾着とハヤシライスは必須。アボガドやトマトなどもおススメ。

3.6次郎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

洋食富士屋本店② 渋谷

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おお、なんだ復活してたのか!

夜8時。

次郎は渋谷にいた。

 

仕事を終え、腹が減った。

今夜は早めに済ませてゆっくり寝よう。そういうことにした。

 

さてと、渋谷か…チェーン店ばかりだからなぁ。とはいえ神泉まで行く気はしないな。さりとてラーメンはな…

 

南口に行ってみるか。

 

歩道橋を渡り、担々麺の名店、亜寿加を横目に見ながら歩いていく。

 

すると立ち飲み屋富士屋の隣に、洋食富士屋が再開していた。

おお、復活してやがる!

今夜はここだな。

 

次郎は地下を降りて扉を開けた。

ガラガラ♪

 

1人だ。

いらっしゃいませ。

こちらへどうぞ。

テーブルへ通された。

 

店内は変わってないな。楽しみだ。

 

さてと、そうだな…

サラダソワーズの4分の1。

マッシュルームとエビのアヒージョ。

仔羊のグリル。

ハンバーグ。

そして、和牛ピラフだ。

 

つい、復活のテンションで頼みすぎたか。

まぁいい。人生は一度きり。

 

はい、サラダです。

ほう、相変わらず綺麗なビジュアルだ。チキン、トマト、オリーブがグリーンに色を添える。ドレッシングの少し酸味のある味も確かだ。

 

続いて、アヒージョです。

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おお!ぐつぐつだ!

きちんとオリーブ油に味が付いている。肉厚なマッシュルームとエビ。うまいな!

 

 

続いて仔羊のグリルです。

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おお、なんというビジュアル。

野菜もたっぷりだ。

 

うーん。パプリカが柔らかい。そして甘い。この羊、柔らかいな。野菜のボリュームがすごいな、腹一杯になっちまう。

 

はい、ハンバーグです。

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 きたな!このぐつぐつ感。今夜は胡椒ソースにしてみたが、どうだ?

う、うまい。肉は柔らかいがゴツゴツとして野生的、それに胡椒ソースが合う。野菜も相変わらず多いな。

 

…ふう、もう食えんな。

 

最後は、和牛ピラフです。

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ぐお、旨そうなビジュアル。ビーフがぎっしりだな。鉄板焼き屋で出てくるガーリックライスの様相。しかし、上品だ。

 

ゲフッ

 

ど、どれどれ…苦しい。

まるで贖罪の苦しみだ。

 

う、うまい。

なんだこのビーフは。食べ応え満点だな。ガーリックライスもうまい。願わくば一品前に食べたかったぜ…

 

 

負けだ。今夜はひどい負け方だ。俺のせいで全軍敗走した感じだな。

次は分量を考えないとな…

 

おい、兄さん、会計頼む。

5000円です。

 

ふー、結構行ったな。

当たり前だのクラッカーか。

次郎は独りごちた。

 

 

ガラガラ♪

 

階段を上がり再び街に出た。

夜風が生暖かい。

 

次は気をつけないとな。

久しぶりに反省した次郎。

 

これから来る桜の季節。今夜は祭りの前の禊を済ませておこう、そう誓った。

 

 

続く。

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洋食富士屋@渋谷南口

フレンチベースの洋食屋。凝った見た目のメニューが並び、それぞれ一工夫あり、付け合わせの野菜も多い。お洒落な店内を気にしなければサラリーマンには重宝する店。

3.6次郎

 

 

 

 

田中屋 ラーメン 神楽坂

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早稲田の店はいきつくしたな。

今日は神楽坂でもぶらり歩いてみるか。

 

暖かいな。

神楽坂は飯田橋の神楽坂下まで、飲屋街が続いている。たくさんの路面店が誘惑する。大通りから更に一本奥に入ったところにひしめく店は一層怪しげで次郎を誘う。

 

さてと。

面白そうな店がたくさんあるな。

むしろありすぎて迷うぜ。

次郎はウキウキしていた。

 

ん?なんだ?あのオシャレな看板は。

神楽坂上の交差点一つ手前の道を左に覗いたところに一軒の中華そば屋があった。

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ほう、中華そば屋か。

外に券売機か。珍しいな。店内は綺麗だな。

よし、今夜はここだな。

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さてと、うーん…

ええい、肉そばだ!

つまり、チャーシュー麺だな。

 

ギィ♪

いらっしゃいませ。

 

お好きな席へどうぞ。

ほう。次郎は席に座り食券を渡した。

 

 

 

 

はいよ。お待ち。

おお!透明な。

そして、肉肉しい。

これは期待させる。

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どれどれ。

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ほんとうに透明だな。

う、うまい。キリリとした味わい。鶏ガラだな。

そして、このチャーシューか。

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ぐ、分厚い。

おお、柔らかいが歯ごたえがある。うまい。味もいい。次郎系のチャーシューだが上品だ。

そして、麺はと。

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ほう、少し平たいな。ツルツル系か。スープにはあまり絡まないな。やや物足りないか。

 

よし、サイドにある高菜を入れてみるか。

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おお!ピリリとしてスープと麺に合うな。味変完了だ。

 

しかしな、やはりこのスープがうまい。そしてチャーシューもうまい。1000円出す甲斐はあったな。なんだか新鮮な感じだ。

次郎は独りごちた。

 

 

ふー、結局完食だ。

 

汗が出るぜ。もう春だな。

 

ご馳走さん。

 

ギィ♪

ありがとうございましたー♪

 

さてと、気持ちの良い夜風を浴びながら、神楽坂下まで歩くか。

 

次郎は怪しげな神楽坂の街に消えていった。

 

続く。

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中華そば田中屋@神楽坂

透き通ったスープ。鶏ガラ塩ラーメン。肉そばがおススメ。麺がスープにあまり絡まないものの全体としてはうまい。特にスープとチャーシューがうまい。

3.6次郎