ゴッ、ゴットハンド、まじかよ!
赤坂にある次郎のリスペクトするマッサージ師は神の手を持つ男。
その神が赤坂にある鉄板焼き屋ダンテを紹介した。
赤坂は値段の高い韓国料理屋はあれど、リーズナブルなものがない、ならば、ここのハンバーグは、行く価値ありますよ。
ゴッドハンドが言うなら仕方あるまい。その名もダンテ、かつてイタリアで神曲を作詞した偉人と、くしくも同じ名の鉄板焼き屋。行かない手はなかった。
よし、ここだな。
次郎は階段を地下へ降りて行った。
いらっしゃいませ。
1人だ。
こちらへどうぞ。
次郎は誰もいない鉄板の前に案内された。
ま、まさか、ランチもここでやってくれるのか!
次郎の胸は高鳴った。
メニューにはステーキと、ハンバーグ、そして、ジャンボハンバーグがあった。
勿論オーダー は…
ジャンボハンバーグ。頼む。
はい、畏まりました。
頼むぞ。
…
早速肉が運ばれてきた。
ほう、綺麗だな。そしていい量だ。これが焼かれるわけか。
じゅわー♫
音がそそるぜ。
はい、キャベツです。
まずは、これで繊維質を取るか。
うん。なかなかうまいぞ。
じゅわー♫
く、うまそうな色だ。
次郎は独りごちた。
これで、蒸すわけか。
楽しみだな。
はいよ。
ぐお!熱々!タレがうまそうだ。
どれどれ。
うーん、うまい。熱々。タレが染み込んで、肉も柔らか且つしっかりしたまとまり具合。さすが鉄板焼きだ。
うまい!
おんざライス。基本だな。
うー、うまい。
贅沢だ。
しかも、味変のポン酢。
ぐ、うまい。このタレはさりげない味だからポン酢のダブル味付けでも合う。
うめぇ。
ムシャムシャッ。
ふー、あっという間の完食だな。
しかも鉄板の上で最後まで熱々だ。
ご馳走さん。
1300円です。
シェフがやってくれて1300円。
お得だな。
ほらよ。
これで新しいヘラでも買いな。
次郎はキッチリ1300円をカウンターに叩きつけた。
あばよ。また来るぜ。
ありがとうございましたー。
ふー。
ゴッドハンドだけに神曲のダンテ。さすがのコラボだな。
次郎が地上に出ると、桜の花びらが目の前に舞い落ちた。
もう春真っ盛りだな。
自転車に乗る次郎。
春の風が桜の花びらを舞い散らせる。
まるでダイヤモンドダストだな。
次郎は独りごち、ミッドタウンへ自転車を走らせた。
続く。
ダンテ@赤坂
鉄板焼き屋のやるハンバーグ。老舗だけに夜は高いが昼はリーズナブル。贅沢さも合わせて味わえる熱々のハンバーグは必食。
3.55次郎。