函館次郎の独りごち飯。

東京近郊のうまくて並んでない店を探す男のドラマ

グリルマッシュ 恵比寿

 

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そろそろ違うハンバーグが食べたいところだな。

次郎は新たな味を探していた。このところハンバーグもいきつくした感がある。

 

どーするか。

 

次郎は自転車で何となく恵比寿方面へ向かった。

 

ん?なんだここは?

おう、ハンバーグか。

よし、行くか!

ここは思い切って。

 

 カランコロン♪

いらっしゃいませ。

 

一人だ。

はい。奥へどうぞ。

席に座る次郎。貼り紙が目に入った。

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ふーん。じゃあマッシュポテト頼むしかねーか。

 

おい、ねーちゃん。

はい。

 

マッシュポテト、ハンバーグニンニクソースと牛ハラミネギ塩ソースのコンボ、それにベーコン卵サラダを頼む。

 

はい。畏まりました。

 

隣では女子二人組が何やら海外旅行の相談をしている。

ふん、貴様らは早くパック旅行から卒業しろ!人生もパックされちまうぞ!

そう独りごち、次郎は目を閉じた。

 

はい、サラダです。

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お、いいじゃねーか。このベーコンがうまいんだよな。卵もいい感じだ。

 

マッシュポテトチェダーチーズトッピングです。

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ほう。綺麗なビジュアルだ。

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おお、チーズがトロトロだな!

マッシュもつややかでうまいな。

少し量が多いか。

 

セットのパンプキンスープです。

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おう。熱々だ。うまいぞ。

 

ジュワー♪

はい、ハンバーグです!

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おう、この紙囲い。やるな。いい演出だ。

 

さてと、囲いをとってと…

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まずはハラミだな。

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ほう。分厚い。ネギ塩ソースいいじゃねーか。少し硬いか。まぁ許容範囲だな。味は悪くない。

そして、

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ほう、ぎっしりだな。やはり目玉焼きはマストトッピングアイテムだな。

うまい!いいコラボだ。ぎっしりギシギシ系だな。ニンニクソースもワイルドだ。

 

ゲフッ

 

やはりマッシュが効いたな。

 

おい、会計だ。

はい、3150円です。

 

まぁまぁいったな。

 

ほらよ、釣りはくれてやるよ。しっかりやれよ。

次郎はレジの横にキッチリ3150円を叩きつけた。

 

カランコロン♪

ふぅ、夜はまだ少し冷えるな。しかし、夜の散歩日和だ。

 

次郎は自転車を転がし、夜の代官山へと消えて行った。

 

続く。

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グリルマッシュ@恵比寿

マッシュポテトが売りのハンバーグ屋。マッシュポテトはどちらでも。ハンバーグはなかなか。少し高いか。

3.55次郎

 

 

 

 

 

黒須 塩蕎麦 神保町

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お、おやじ、すまん!

今日は神保町に来たってのに、別のラーメン屋に手を出しちまうぜ。

 

なんだこの後ろめたさは。別に神保町のラーメンがおやじのところだけじゃないのは当たり前田のクラッカーだってのに…

 

さてと。行くか。

次郎は神保町に来ていた。いつもの覆面智ではなく、今日は知人に紹介された黒須に行くためだった。

 

12時半過ぎ、いつもと違うA1出口から神保町を抜け出た。大通りを渡り、靖国通りから一本裏に入った静かな通りにそこはあった。

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透き通ったスープが売りの中華そば屋。

 

ガラガラ♪

席はカウンター8席程度。満席だった。中には待合用椅子があり、次郎はそこに座った。

 

次郎は食券販売機を見た。

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ふむ。迷うな。確か塩がうまいと…よし、決めた。次郎は特製塩蕎麦を押した。

 

ちょうど一人サラリーマンが出て、一席空いた。

 

どうぞ。

 

おう。

塩蕎麦を頼む。

 

はいよっ。

 

次郎は待った。透き通ったスープが低カロリーを連想させるからか女性一人客もチラホラいた。

 

バスガスバクハツ。

なんだか急に思いついて、次郎は独りごちた。

 

はいよっ、お待ち。

おお!美しい!

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底まで透き通っている。まるでカリブ海の水のようだ!!

どれどれ。

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うお!透明じゃねーか!

 

ほう!意外と味がしっかりあるじゃねーか。鶏に…魚だしか、いや昆布か。独特の香りだ。

 

麺はどうだ?

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細麺。そうだろうな。蕎麦だけあって、蕎麦粉の色で少し黒いな。

 

ズルズルッ。

なるほど、よくスープに絡む。ツルツル過ぎず、逆に食べ応えがある。合格だ。

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これは鳥肉だな。柔らかい。ホロホロだな。塩はやはり正解か。煮干しも気になるが。

 

そして、これは牛肉か?

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赤く、柔らかい。ローストビーフのようだな。

 

全体としてバランスがいい。スープもこの量だと気がつけば飲んでしまうしな。

 

後味も良い。

ここは、おやじの麺とは逆の良さがあるな。

たまにはこっちに顔をだすか。

 

すまんな、おやじ。

 

ご馳走さん。

ガラガラ♪

 

うぉっと。

出がけにまた女性客が入ってきた。

あぶなっ…

 

すいません。

 

いや、いいんだが…

 

目の覚めるような美人だった。

 

ふぅ、なんなんだ、この店は。

次郎はラーメンの汗を拭った。

 

また、来るとするか。

 

 

暖かい風。暖かい日差し。

心が浮つく季節。

 

 

春…か。

次郎は独りごち、再び靖国通りへ出た。

行き交う人の顔もまた浮ついて見えた。

 

 

続く。

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黒須@神保町

スッキリ鶏スープ蕎麦。味もしっかりして、後味キリリ。うまい。

3.7次郎

 

 

 

 

 

 

とん久 高田馬場

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さてと、今夜はとんかつが食いてーな。

次郎は高田馬場にいた。

 

仕事で花小金井を訪れた帰り、昔馴染みの高田馬場に寄った。

 

駅前のロータリー、ビッグボックスの前には、いくつかの50人規模の集団がワイワイガヤガヤしていた。

 

懐かしいな。俺も昔はあの中の一人だったか。

そして、今は一人とんかつを食べたいだけのサラリーマンになっちまったというわけか。

サラとんだな。

次郎は独りごちた。

 

さてと、そんなサラとんの今夜はと。

 

とんかつ激戦区高田馬場

中でも、成蔵、とん太、とん久の三店舗は三大巨頭と言われている。

 

久しぶりにとん久にいってみるか。

 

次郎は若かりし次郎たちを掻き分け、とん久の入っているビルに向かった。

 

うお、危ねーな。

若次郎とぶつかりそうになる老次郎。

 

は!

あの子は……

いやいや、寝ぼけたことを。

昔憧れていた先輩に瓜二つの女子大生がいた。

憧憬とは恐ろしい。

 

思い直して次郎は地下の食堂街へ降りた。

とん久は蒙古タンメンの対面にあった。蒙古タンメンのなかもとには列が出来ていた。

 

ふん。並ぶほどでもないんだがな。

次郎はとん久の暖簾をくぐった。

 

一人だ。

奥へどうぞ。

 

テーブルに着席した。

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よし。

ねーさん。

ロースとんかつ。それと白身魚のフライを追加だ。

 

ハイ。

 

ふぅ。

次郎は目を閉じた。さっきの憧れの顔が思い浮かんだ。

 

ハイ、お待たせしました。

突如沈黙は破られ、憧れの先輩は雲散霧消した。

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ボリューム満点だな。

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まずは、白身魚フライだな。

 

おお!

ぎっしりだな!

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タルタルがうまい。

 

そして、とんかつだ。

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厚すぎず、衣がクリスピー状でサクサクだ。

うまい。これはまた他のとんかつ屋と違うな。

しっかりと揚げてあり、有名店にありがちな肉が噛みきれない柔らかさということもない。

いいじゃねーか。

 

そして、

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味噌汁でホッとする、か…

 

 

ゲフッ。

 

ふー。

食ったな。

 

ジムに行く意味がねぇな。

まぁ、いい。

 

 

おい、ねーちゃん会計頼む。

2600円です。

 

 

ほらよ。釣りはいらねーぜ!

キッチリ2600円をカウンターに叩きつけた。

 

 

よっと。

暖簾をくぐった次郎。まだなかもとには列が出来ている。

 

待ちぼうけの人生。

ふん。それも悪くない、か。

次郎は独りごち、高田馬場を後にした。

 

 

続く。

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とん久@高田馬場

高田馬場三大とんかつのひとつ。肉は薄めで衣がクリスピー。なかなかうまい。他よりも混んでないのがいい。

 

3.6次郎

 

 

 

 

 

 

 

つな八 天ぷら 新宿

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今夜は天ぷらが食いたい!

次郎は独り空を見上げた。

 

空は一面飛び散る雲。夕刻の太陽が所々に真っ赤な残穢を残すが、春の嵐の前触れか、逆に不気味だ。

 

沢山食べたい。ならば高級店ではなく、リーズナブル且つ胃もたれしない店。

 

つな八しかなかろう。

次郎は独りごちた。

 

行って見ると珍しく外に並びはない。

チャンスだ。

 

おう、次郎。何してんだ?

おう、三郎。奇遇だな。今暇か?

ああ。

よし、じゃあ天ぷら食おう。

そうだな。よし、行こう。

 

そういうことになった。

 

ガラガラ♪

 

二人だ。

 

少しお待ちください。

 

次郎たちは待合席に座った。

 

待つこと10分。

 

どうぞお客様。

テーブルに案内された。

 

まずは…いや、まずはというより始めから日本酒だな。

そして、コースは一番少ないコースに旬を追加することとしよう。

 

 

おい、ねーちゃん。

はい。

 

注文だ。

はい。

一番小さめの2100円のコースを2人前。中身はなんだ?

 

海老、キス、玉ねぎ、アナゴ、かき揚げ、香の物、ご飯と味噌汁です。

 

ふむ。いいだろう。

 

そして、それにな、メモの準備はいいか?

ハイ。

 

ふきのとう、揚げの納豆巻、カルシウム、牡蠣のピーマン巻…それと、鯛の何とかってやつとポロネギ、白魚海苔巻きを追加でな。

 

かき揚げの前に頼むぞ。

はい、かしこまりました。

 

ふー。

頼んだな。

 

ああ。

 

次郎達ははじめに運ばれてきた日本酒で乾杯した。

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おお、三種の塩と天つゆだな。いいぞ。

 

 

はい、では最初に海老とキスです。

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おお、いいじゃないか!うまそうだ。

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どれどれ、

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うん、揚げたてはうまいな。サクサクだ!

順番に持ってきてくれるのがいいなこの店は。

キスも魚臭くなく、うまい。

やはり塩だな両方。

 

ふきのとうです。

ほう、うまそうだ。

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シャキシャキして、甘い。

さすが春が伝わってくるな。

 

 

続いて納豆巻きです。

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ほう。

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うまそうだな。

納豆と揚げは合うなぁ。うまい!

 

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牡蠣ピーマンです。

 

おお、レモンが効いてるし、ピーマンのシャキシャキと牡蠣の柔らかさが熱々で素晴らしい組み合わせ。うまいぞ!ねーちゃん。

 

ありがとうございます。

 

鯛の✖︎@%☆○です。

ん?なんだっけ。まぁいいか。

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うん。鯛の皮を立たせて焼き目をつけて揚げてあるのか。

手の込んだ品だな。うまいぞ。

 

ポロネギです。

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おお!これよこれ!

肉厚のネギ、シャキシャキで甘い。

最高だな。

 

白魚海苔巻きです。

おお、ぎっしりだな!寿司を揚げたみたいなビジュアルだな。

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うん、見た目通りぎっしりとして、うまい。

うーん。幸せだな。

な、三郎。

あぁ、違いない。

 

二人は会話らしい会話もしないまま、黙々と食べ続けた。

 

 

では、そろそろかき揚げとご飯にしてよろしいでしょうか?

ねーちゃんが恐る恐る聞いてきた。

 

 

俺たちの胃袋は宇宙だってか。ははっ!

おう、そうしてくれ。

 

そう言ってから五分。

 

お待たせしました。

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来たな。少し小ぶりなかき揚げだな。ただ、胃袋にはちょうどいいな。

 

よし、まずは一口目。サクサクだ。

 

しかしだ。やはりこれだよな。

次郎はおもむろにかき揚げをご飯に乗せ、上からドボドボと天つゆをぶちまけた。

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ふん、これよこれ。

燦然と輝くかき揚げご飯。

 

次郎は一気にかき込んだ。

 

うーん。うまい!

 

 

ズズズズッ

味噌汁で、締まったな。

 

完璧だ。

 

次郎、完勝だよ。

だな。

 

満足し切った二人。

 

おい、ねーちゃん会計だ。

 

出口でお願いします。

 

おうよ。

お二人で10800円です。

 

ふん、そんなもんだろうな。

宵越しの銭はもたねぇ主義でな。

まとめてとっときな!釣りはいらねーよ!

次郎は三郎の分もまとめてきっちり10800円をレジの皿に叩きつけた。

 

いやー、リーズナブル且つ胃もたれ、うまい。最高の夜だな三郎。

 

だな次郎。

ほらよ半額だ。

サンクス。

 

 

ガラガラ♪

店を出たふたり。

 

 

ゲフッ

流石にきついか。

 

次郎、じゃまたな!

ああ、またな。

三郎は去り際も潔い。

 

ふぅ。

さてと、帰るかな。

 

ビュー!

うおっと。

さすが風が強い。嵐の前触れだな。

早目に帰るとするか。

 

次郎はいそいそと、新宿三丁目駅に消えて行った。

 

続く。

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つな八@新宿三丁目

老舗の天ぷら屋。そばに同じく船橋という天ぷら屋があるが、味も雰囲気もこちらが上。値段はリーズナブル。沢山食べたい時にピッタリ。

3.7次郎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歓迎 羽根つき餃子 京橋

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次郎は上野に向かっていた。

しかし、その前に腹ごしらえだな。

 

上野は何も思い浮かばんしなぁ。とはいえ、浅草は行き過ぎだしなぁ。

 

よし、今日は京橋のスープカレーにでもいくか!

次郎は銀座線は京橋で途中下車した。

 

駅は駅ビルと直結していた。

ん?なにやら店が沢山あるな。少し覗いてみるか。

 

一階、地下一階とレストランが沢山、軒を連ねていた。

 

迷うな。

スープカレーはどーするかな…

いいか、たまには。

次郎はいくつか店を回ったあと、

 

よし今日は中華にするか!

そういうことになった。

 

1人だ。

こちらへどーぞ。

 

12時には少し早かったため、店内は空いていた。

 

さてと。

よし、餃子2人前。そして、この当店ナンバーワンのそぼろ丼を頼む。

 

はい、かしこまりました。

 

ふう。頼みすぎか。

まぁいい。

次郎は独りごちた。

 

はい、餃子です。

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ぐお!でかい!

やはり一人前でよかったな!

どれどれ。

おお、内側からつゆが溢れる。小龍包的餃子だ。熱々でうまい。皮はもちもちでぶ厚めだな。

うん、うまいぞ。しかし、2人前はきつい!

 

はい、そぼろ丼です。

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ぐお!来た!この目玉焼き!

間違いないじゃねーかこのビジュアル。

 

となると、これだよな。

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うおー、噴火だー!土石流だー!

うまそーだー!!

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どれどれ。次郎は土石流を丸ごと口に放り込んだ。まるで火の神だ。

 

ぐぁ!うまい!

とろとろの半熟卵、シャキシャキのインゲン、味の濃い挽肉、そしてご飯。

これは、なんのカルテットだ?ぁぁ!?

 

うまい!

 

ガツガツッ

 

ムシャムシャ。

 

ふー。

 

ダメだそぼろ丼は完食したが、餃子は食えねー。すまんな誰か。

 

 

ゲフッ

 

 

ふー。苦しい。

 

 

おい、会計だ。

2100円です。

 

ふん、まぁそんなもんだろう。

ほらよ。釣りはいらねーよ!

ダーシェ。

次郎はきっちり2100円をテーブルに叩きつけた。

 

さてと、これから俺はどこにいくんだっけな?

おお、上野か。

 

満腹ゆえ、もうどーでもいいな。

 

仕方ねえ。行くか。

 

次郎は地下鉄へ足早に消えていった。

 

春の陽光が京橋の街を穏やかに照らし出していた。

 

 

続く。

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歓迎@京橋

羽根つき餃子の店。しかし、ランチはなんといってもこのそぼろ丼。ガパオライスによく似ているが、ビジュアルが圧倒的でうまい。これを食べにまた来たい。

3.65次郎

 

 

 

 

 

はし田屋 渋谷 並木橋付近

さてと、何を食うかな。

そういえば、この前のカレー屋の付近に怪しげな和食屋があったな。バスク料理もいいし、もう一度行って見るか。

 

次郎は自転車を走らせた。

 

木橋を左に折れて、バスク料理屋に着いた。時刻は13:30ジャスト。

 

よし、まだ間に合うか!

ガラ♪

 

すいません、本日は終わりでして…

 

ちっ、またか!厳しいな。

ラガ♪

 

ふん、まぁいい。

あっちの怪しげな店に行って見るか。

 

お、ここだここだ。

おう、なんだここは鳥料理・親子丼の店か。

 

ガラガラ♪

いらっしゃい。お好きなところにどうぞ。

 

店内は暗かった。次郎は手前の席に着席した。

チキン南蛮、親子丼…迷わず親子丼だな。

 

おい。

はい。

親子丼頼む。

50円で鳥スープつきますが、いかがですか?

 

ええい、それも頼む!

 

はいよ♪

してやられた感があったが、詮無きことだ。

 

はい、お待たせしました。

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おお!このビジュアル!センスの塊だ。

では、七味を。

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ますます、うまそうだ。

では、いただくか。

 

おお!柔らかい。うまい。卵がふわふわだ。だし汁の味も甘辛でいい。この最後の生卵が崩れてまたいい!

ふん、合格だ!

 

ズズッ

 

ズズズズッ

 

親子丼は飲み物だな。

 

ふぅ。

あっという間に旅が終わってしまった。

 

最後に鳥スープだな。

うん。締まる。

 

 

おい、ねーちゃん会計だ。

はい、950円です。

 

ほらよ。うまかったぜ。

次郎はキッチリ950円をカウンターに叩きつけ、席を立った。

 

ラガラガ♪

ふー。

最近飲み物ばかり食べてるな。

まぁいい。

次郎は再び代官山方面に自転車を走らせた。

 

ウインナー珈琲でも飲むかな。

 

快晴。

午後は真っ盛りを迎えていた。

 

続く。

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はし田屋@渋谷 並木橋付近。

夜は鳥料理の店。昼はチキン南蛮と親子丼。なかなかうまい。夜も期待させる味。

3.5次郎

 

 

 

 

 

カレーハウス チリチリ 渋谷

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結局カレーか。

 

次郎は昼時、渋谷を彷徨っていた。

目当てのバスク料理屋は、すんでのところでラストオーダー。

くそっ、世知辛い世の中だ。

 

どーするか…

ふと見ると人が外で待っている店があった。

 

カレーハウスチリチリ…むー。

ほかに店も見当たらないしな。よし、今日はここに入ってみるか。

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ぉまちのかたどーぞぉー!

 

中からけたたましいおばさんの声が聞こえて来た。

 

よし。

カランコロン♪

 

お客さん奥へお願いします!

 

お、おう。

 

何にしましょう?

 

うーむ…

ミックスマサラにゆで卵トッピングだ。

 

はいよ。

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おお、あれが俺のミックスマサラになるわけだな。

 

チーズ、ほうれん草、トマトか。

 

夫婦経営の店。旦那が忙しそうにいくつものカレーをテキパキ作っていく。

 

おい、あっち行ってよ!

夫婦間の仲は今日は雨模様。

 

ま、俺には関係ないがな。

 

はい、おまたせしました。

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おお、うまそうだ。

 

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湯気満載だな!いいぞ!

どれどれ。

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あつっ!

ぅまひ、はふはふ、うまいな。

トマトが効いてる辛口だが、そんなに辛くないな。酸味が絶妙だ。どんどん食べれるな。

 

飲み物だな、まるで。

 

 …

 

あっという間に平らげちまった。

 

相変わらず夫婦がごちゃごちゃとやっている。犬も食わねーぜ。だが、ここのカレーは食ってやろう。かっかっかっ。

 

次郎は高らかに笑ってやった。

おい、おばちゃん会計だ。

 

1300円です。

 

ほらよ。釣りで口紅でも買いな。

次郎はキッチリ1300円をカウンターに叩きつけた。

 

カランコロン♪

ありがとうございましたー。

 

昼時も終わり、昨日とは一転冷たい風が次郎を吹き付けた。

もう春かと思ったが、まだまだだな。

 

さてと、珈琲でも飲みに行くか。

次郎は自転車で並木橋を代官山方面に走らせた。

 

 

続く。

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カレーショップ チリチリ @渋谷並木橋付近

辛さ、酸味が絶妙なバランス。あと引く辛さ。昼には丁度いい。

3.5次郎