やはり、来ちまった。というより来ない方がおかしいだろう。
次郎は神保町の覆面智に来ていた。
ゴールデンウィークの水曜日。栗蟹の出汁の悪い奴。行かないわけがなかった。
おはよー。
いつものようにおやじが出迎える。
11時に到着。列はできていない。チャンスだ。
暑い一日のため扉は開けっぱなしだった。
さてと、メニューは1つか。よし。
次郎は1200円のスペシャルメニューを押した。
カウンターに座り、食券をおやじに渡す。
肉はどーする?
いただきます。
はい、100円ね。
はい。
100円を手渡す次郎。
チャッチャッチャッ♪
カラカラン♪
チャッチャッチャッ♪
おやじが湯切りを行い、いろいろなトッピングを足していく。先客にラーメンが渡される。
ぐぉ、うまそうだ。
いやが応にも高まる期待感。
はいよ。
ごとり。
くー!きたー!
すごい色だ!
次郎は早速麺を啜った。
ズルズルッ、ズルズルッ
すごい蟹の味だ。麺を口の中にいれると蟹の味が強烈に広がる。
う、うますぎる…
やばいぞこれは。
ぐ、またこの味玉、弾けるな。
そして、この悪い肉。めちゃくちゃうまいな。
味が濃くて喉が乾くが、たまらないなこれは。
次郎は水をがぶ飲みし、麺を啜り、肉を齧った。
ズルズルッ
ズルズルッ
ズズズズー
くー、蟹の風味が凄すぎるな。
ガフッ
いやー、うまかった。
おやじ、うまかったぜ。また来るよ。
ありがとね〜。
間違いなく今日は次郎のゴールデンなウィークとなった。
続く。
覆面智@神保町
今日は栗蟹の出汁の悪い奴。悪い奴とは醤油ベースの出汁感の濃いラーメン。味も濃く、100円で豚肉の”悪い肉”をトッピングし、完全体として食すべし。
4.0次郎