函館次郎の独りごち飯。

東京近郊のうまくて並んでない店を探す男のドラマ

らぁ麺はやし田 ラーメン 新宿三丁目

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腹減ったなぁ…

次郎は腹が減っていた。しかしこのところの食べすぎを考慮し、痩せようと考えた昨晩、いきつけの牛タンねぎしで麦飯を丸々残すという暴挙に出た。そして、今朝、その勢いをそのままに、何も食べず、外に出た。

 

グゥ〜♪

 

しかし時は午後二時、細々した用事を片付け一息着くと、腹が鳴った。

 

ちっ、何たる体たらく。しかし体は正直よのぉ…

いかんいかん、今日はおやじの店に行くのも諦めてラーメンは絶対に食べないと誓ったばかりじゃないか。

 

ふん、それにしても、何か流石に腹に入れておくか。うまいサラダの店でもないのか。まぁそんな店ないよな。

 

次郎は新宿南口から三丁目方面に歩くと天ぷらつな八を通り過ぎ、三丁目方面に折れた小道に入った。このまま行くと札幌ドミニカというスープカレー屋がある。

そうなのだ。ここで、ご飯を食べなければ良いのだ。名案が浮かんだ次郎。

 

小道を少し行くと、店の外に四、五人並んでいるのが見えた。

い、いかん、嫌な予感だ。おそらくドミニカではない。し、しかし、この行列…まずいぞ…

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次郎は素通りしようとした。

しかし、勝手に脚は列を飛び越え店の案内の貼り紙に吸い寄せられた。

む、やはりラーメン屋か。外に列。良い店の気配。しかしまだ五人。そんなにかからなそうだ。醤油味、のどぐろ醤油味、細麺、美しいビジュアル。

 

や、やばい、い、いかん、い、いや、だめだ、だめだ次郎〜

 

奮闘虚しく、次郎は最後尾に並んだ。

 

お客様何名様?

一人だ。見ての通りだ。

 

しばらくお待ちください。

言われなくてもわかっているさ。

 

しばらくすると、どやどやと中から客が出てきた。回転は良さそうだ。

 

お一人様どうぞ。

五分もたたずに入店できた。

 

いらっしゃーい♪

威勢の良い掛け声が聞こえてくる。

普通の醤油味、のどぐろ味とニ種類あった。

一番人気は普通の醤油味か。

 

一番人気はいらない、一着が欲しい。

何年か前のダービージョッキーのセリフだ。

しかし、俺は一番人気が欲しい。

次郎は独りごち、普通の醤油味全部載せのボタンを押した。

ちょうど千円だった。

 

次郎は店員に促され奥のカウンターへ座った。

店員に食券を渡すと無造作に積まれたコップを取り、自動給茶機から出る水をがぶ飲みした。

 

ふー。

落ち着いたか。

さてと、左隣は混ぜそば。右隣はのどぐろか。

まぁいい。

 

お待たせしました。

紙エプロンは使いますか?

使うわけがないだろう。たわけ。

だが、

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外の写真よりも美しいクリエイティブだ。しかし、最近このタイプのラーメンが流行っているな。懐石のような佇まい。さてと、俺をがっかりさせるなよ。

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蓮華にスープを取ると意外と透き通った色合い。

 

ズズッ。

 

ほう、うまい。味が濃い。

鴨と大山鳥の出汁でここまでのコクを出せるのか。少し丸みを帯びた醤油スープだが、味はそのまま柔らかいままではなくしっかりと濃い。これはなかなか出会えないぞ。うまい。

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麺は細麺だな。合格だ。

ズルズルッ。

うまいな。スープを吸い寄せる。やはりスープがうまいんだな。

そして、マキシマムという濃いたまご。どれどれ。

次郎はたまごを割った。

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ふぉ、こりゃ綺麗だ。おやじの味玉にも匹敵するビジュアル。

次郎は黄身をこぼさないように口内に放り込んだ。

 

はう!

うまい、確かに黄身の味が濃厚だ!

君死にたまうことなかれ。

だな。違うか。

次郎は独りごちた。

 

ズルズルッ

ズズズズー。

スープがうまい。

 

そして、このチャーシュー、豚のロースと鳥胸肉か。チャーシュー、麺、スープと一緒くたに食べる贅沢だな。

ズルズルッ、ズルズルッ

ズズズズー♪

 

うまい。柔らかくて上品なチャーシュー。チャーシューはおやじの店には及ばないが、この上品なラーメンにはピッタリだ。バランスが良い。しかしお利口ちゃんなだけではない。やはり、スープが違うからか。

 

ズズズズー、ズズズズー。

ごとり。

 

ご馳走さん。

ふー、うまかったぜ。

またな。

 

次郎は荷物を持って、外に出た。

ポカポカしてらぁ。

やっちまったな。

 

まぁ仕方ねぇ、こりゃ出会いがしらの事故だな。

いや、素晴らしい出会いか。

 

 

戸外の風はひんやりと冷たいが、日が射した街は春の予兆をうっすらと次郎に感じさせた。

 

 

続く。

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らぁ麺はやし田@新宿三丁目

東京醤油味のラーメン屋。この手のラーメンは単にまろやかなものが多いが、ここは味もしっかりと立っている。たまごも黄身が濃い味でうまい。近くにあれば通いたいラーメン屋。のどぐろスープも気になる。

3.65次郎

 

 

 

 

 

ヨシカミ 洋食 浅草

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ここか、有名な洋食の店は。

ヨシカミ。浅草で老舗の洋食屋。いつもは行列ができる店。

 

日曜の夜6時。

外の待ちは無かった。

グイ♪

はい、いらっしゃいませ。

一名様ですか?

見ればわかるだろう。

 

では、こちらのカウンターにお願いします。席はほぼ満席。カウンターしか空いていなかった。

 

さてと…

ここでの売りは、オムライス、ビーフシチュー、ステーキか。

 

ふーむ。

よし、決めた。

 

おい。

はい。

ビーフシチュー、サラダスープセット、そして、オムライスだ。

はい、かしこまりました。

 

次郎はまずは置かれた水をがぶ飲みした。

ふー。

 

隣のカップルはオムライス、ビーフシチュー、それと、白身魚のフライを頼んでいた。

 

やはり、ビーフシチューとオムライスはマストか。しかし、ビーフシチューは2500円か。高いな。オムライスは1300円か。サラダスープセットは650円か。やはりビーフシチューが高いな。

 

はい、まずはサラダです。

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いかにも洋食屋にありそうなサラダだ。ホワイトアスパラガスが柔らかいな。

 

セットのスープです。

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コーンポタージュだな。

どれどれ。ふむ。まぁ予想通りか。悪くないな。熱いな。

 

はい、では、ビーフシチューとオムライスです。

一気に来たか。

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ビジュアルは美しいな。

どれどれ。真っ黒だ。うまそうだ。

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うん、濃い味で、出汁もとれてる。まさに洋食屋のビーフシチューだ。
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甘いにんじんもうまい。
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さてと、ビーフはと。

うーん、柔らかい。スープと相まってうまいな。肉汁も感じる。

 

さてと、オムライスはどうだ?

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中はチキンライスだな。ケチャップも、外国人受けか。
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どれ。

ほう。うまい。が。まぁ予想通りだな。

こりゃむしろ、ビーフシチューのスープと一緒に食べた方がいいな。

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いい、色だな。

ハムッ

やはりな!相性抜群だ!うまい!

こりゃいい!

 

むしゃむしゃ。

 

むしゃむしゃ。

 

うま!

 

むしゃむしゃ。

 

むしゃむしゃ。

 

ゲフッ

いやー食ったなー。もう食えん。

 

おい、会計頼む。

はい。4550円です。

やはり、そりゃ行くわな。ほらよ。釣りはとっときな。

 

は、はい。

店主は受け取ったお金がキッチリ4550円であることを確認した。

 

じゃあな。

グイ♪

 

ふー、まだ7時か。流石にお腹は満腹だな。

 

まだまだ浅草は人で一杯だな。今年もいい年になりそうだぜ。

次郎は暮れ行く浅草の街で、こっそりと独りごちた。

 

続く。

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ヨシカミ@浅草

老舗の洋食屋。かなり混雑。時間を外すのが良い。ビーフシチュー、オムライス、ハヤシライスがシグネーチャーディッシュ。うまいけど観光地にあるため割高。

3.5次郎

 

THANK らーめん 大門

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いやー、のもと屋のロースかつ、

うまかったなー。

次郎は独りごちた。

 

しかし、無駄に白飯を残してしまっただけに、少し余裕のある仕上がりだな。とはいえなぁ、いや、しかしなぁ…よし、赤羽橋ぐらいまで歩くか。

 

次郎は木曜の夕刻、大門のとんかつの名店、のもと屋にいた。赤羽橋方面までのもと屋を浜松町側に渡り、腹ごなしに歩いていく次郎。その途中にはいくつからーめん屋があった。

しかし、誘惑に負けず通り過ぎた。

 

さすがにらーめんはなぁ。

 

一本裏通りに入ると、そこは中華の店から出てきた団体客で道が塞がっていた。

 

じゃまだ、どけ、小僧ども。

 

次郎はそのうちの数人を押しのけ、南に進路をとった。

 

どあほうが。

 

しかし、また少し歩くとお洒落な店構えの店があったため、立ち止まってしまった次郎。

よく見るとらーめん屋だった。

中には女性客も数名いた。

 

ほう。どうせまずい店に決まっているだろう。そう思いながらも看板を見た。

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THANK。トリポタらーめん。

鶏ガラポタージュ系か…そーなるとカロリー的には行けなくもないか…

次郎は独りごちた。

 

よし、ままよ!

結局はしごになっていた。

 

ガラ♪

いらっしゃいませ。

一人だ。

こちらどーぞ。

カウンターを案内された。

荷物を置いて券売機に戻る。

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さて、と。

ここは塩玉とろりだな。無難に。850円か。

う、手羽先も追加だな、110円と。

 

食券を店員に渡し、再び席に着いた。

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なんだか乙女チックな店内だ。そりゃ女性もくるわな。

次郎は例に漏れず水をがぶ飲みした。

 

お待たせしました。

ごとり♪

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ほう。こりゃ見事なビジュアルだな。
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スープもなかなかのポタージュぶりだ。

どれどれ。

とろみは真ん中のレベルだけあってそこまでくどくない。むしろ思っていた以上に食べやすいな。
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麺は細麺か。合格だな。ツルツル系か。スープをよく引き込んでくるな。
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このたまご、美しいな。

うん、柔らかくうまい。

味もしっかりついている。悪くない。

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手羽先、入れて正解だな。鶏ガラにピタリとハマる。アッサリしてるが食べ応えがあって、スープと一緒に食べると、よりうまみを感じる。

 

ズルズルッ

 

ズズズズー

 

ズルズルッ

 

ズズズズー

 

さて、味変といくか。カレースパイスもうまいな。しかし、気になるのはこのピクルスだ。
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人参と玉ねぎか。
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そっと。これでかき混ぜてと。

ズルズルッ

 

ズズズズー

 

ほう、なかなかさわやかな。味変にはピタリだ。しかも、とろりスープに抜群な爽やかさ。こりゃいい。さらにカレースパイスも加えると香りはツンと、味はこってり、しかしサッパリの三位一体だ。

 

ズズズズー

 

ズルズルッ、ズルズルッ

 

ズズズズー♪

 

ズズズズー、ズズズズー♪

 

ゲフッ。

ごちそうさん

 

うまかったな。意外にも。

 

ラガ♪

またくるぜ。

ありがとうございましたー。

 

ふぅ、結局、今夜はとんかつからのラーメンか。やっちまったな。

ま、いつものことか。

次郎は独りごちた。

 

店外に出た途端、冷たい北風が次郎の頬を打つ。

ふん、冷たいが、今の俺の火照りにはちょうどいい。

そう言いながら、次郎は赤羽橋方面に歩いて行った。

 

続く。

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THANK@大門

鶏ガラポタージュスープのラーメン屋。女子多し。内装は清潔で綺麗。しかし、味もなかなか旨い。鶏ガラがこってりなのにサッパリで、不思議。手羽先トッピングは必須。つぎは担々麺味に挑戦したい。

3.6次郎

 

紫玉蘭 中華 麻布十番

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く、黒酢酢豚がくいてぇ。

おい、寝屋川、なんとかならねぇのか!?

次郎は叫んだ。

 

え!

は、はい、なんとかします。すす。

 

次郎は、仕事終わり後輩の寝屋川と会っていた。時は午後6:30。いい時間だ。

腹が減っていた。

しかし、なぜかそこで黒酢酢豚の味が口一杯に広がってしまった次郎。すかさず寝屋川を叱りつけた。

 

麻布十番界隈には中華は比較的多いが、どれがうまい店なのかは見当がつかなかった。

 

うーん、どこも高いところが多いですよね…かといってテキトーに入ってもうまくないかもしれないし、あとは普通の酢豚しかないかもしれないし。

 

寝屋川は頭を巡らせた。黒縁眼鏡の奥の眼は右に行ったり左に行ったり、脳の動きを如実に表していた。

 

次郎もググってみては、あーでもない、こーでもない、ここは定休日だの、なんだのしていた。

 

 

あ、次郎さん!

どーした!?

寝屋川の黒縁眼鏡の奥の眼に光が灯った。

 

ちょっと電話してみます。すす。

 

は、はい、はいはい、あ、なるほど。了解。

次郎さん、30分後なら入れるそうですよ!

 

お、おお!でかした!どこかは知らんが。

 

次郎と寝屋川はスタバで時間を潰し、寝屋川の予約した店に向かった。一の橋の交差点から徒歩五分。その店はあった。

 

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お、ここか!なんだか良さそうじゃないか。紫が高級そうだ。

 

すね!ここは得意先と昔来たことがあるんです。

ほう、経験済みか、やるな寝屋川。

すす!

 

グイッ♪

寝屋川っす。二人っす。

 

はい、お待ちしておりました。お二階へどうぞ。

 

なんだか高級そうだな。大丈夫か?

大丈夫す。すす。

 

次郎と寝屋川は四人席に案内された。

さてと、次郎さん、ここは黒酢酢豚が名物なんすよ。それとエビチリ、麻婆豆腐ですね。

 

お、おお、そうか。任したぞ!

わかりました。

 

すいません。注文お願いします。

ハイ。

黒酢酢豚、エビチリ、麻婆豆腐黒、前菜盛り合わせ。豆苗の炒め物。それとビールで。

ハイ、かしこまりました。

 

流れるように発注していく寝屋川。

次郎は寝屋川の成長ぶりを頼もしく思っていた。

 

はい、前菜盛り合わせと、豆苗の炒め物です。

おお、ボリュームはそこまででもないが美しいクリエィティブだ。

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この前菜、蒸し鶏が絶品だ。塩のかかった刻みネギとの相性がいい。ピータンもうまい。

 

む、これは豆苗か?俺の想像とは違うな。まぁいい。要は青菜炒めだ。

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ほう、味は抜群じゃねーか。うまいぞこの豆苗炒め。塩辛く、油の質が良いのかべとつかない。

寝屋川でかしたぞ。

 

ありがとうございます。すす。

あ、おねぇさん。

ハイ。

 

餃子と小籠包も追加で。

ハイ、かしこまりました。 

 

エビチリです。

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うお!うまそう!なんというビジュアルだ。

うまいす!これは。

だな!

優しい味だがしっかりとした絡みとプリプリの海老。

 

はい、餃子と小籠包、いももちです。

おお!天津もきたか。

取り分けますね。寝屋川がすかさず餃子といももちを取り分けた。

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ほう、この餃子、皮が柔らかい!というより中から肉汁が溢れる。むしろ小籠包じゃないか。しかし肉の味がしっかりとして、うまい。

このいももち、絶品だな。なんというかほんのり甘く塩辛い。この塩辛さがたまらん。

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そして、これぞ真打ち小籠包。中にスープが溢れてるのが既に肉眼で確認できる。やばいなこれは。

次郎はレンゲに小籠包を乗せ、上から醤油と酢のオリジナルタレをかけ、一口に頬張った。

 

ぐほ!

口内で肉汁が弾け飛び、頬の裏側の肉の壁に飛び散った。

ぐぁぁぁ!うまい!

 

すね!すす!うまいっす!!

 

こりゃたまらんな。

 

 

ハイ、黒酢酢豚です。

来たな!今日のメインイベント。

これぞ黒酢酢豚の色だ。美しい。

次郎はよだれが口内を満たしていく音を聞いた…ような気がした。

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い、いくぞ!

行きましょう!次郎さん。

 

よし、次郎は酢豚に箸を指し、一口に頬張った。

おお!!

甘酸っぱい香りが口の中に広がった。と、同時に香ばしい揚げたての味が広がった。なんだこりゃ。とっても上品な黒酢酢豚だな!うまい。なんだか花林糖のようだ。う、うまいぞ!

 

すね!

次郎は次々と酢豚を頬張り、あっという間に平らげてしまった。

うまかった…

 

 

ハイ、最後に麻婆豆腐黒です。

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おお!なんだこりゃ、イカスミか!?

魚介の麻婆豆腐だよな。やはりイカスミだ。

中にイカと貝がはいっている。くー、こりゃうまい。変わり種だ。

 

ゲフッ。

あっという間の闘いだった。

すね!全部うまかったっす。

 

ふぅ。ありがとよ。寝屋川。

いや、とんでもないっす。すす。

 

いつかおまえは俺を超えていくのだろうか…

次郎は寝屋川の黒縁眼鏡の奥の瞳を覗きながらそんなことを考えた。

 

さて、会計だ。

すね。

はい、お二人で16000円です。

まぁそんなもんだろう。

よし。

10000ずつ出す次郎と寝屋川。

寝屋川。釣りはとっとけよ。

え、あ、は、はい。

次郎は4000円のうち、キッチリ2000円を寝屋川に渡した。

 

すよね!笑

寝屋川の笑い声が店内に響いた。

 

続く。

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紫玉蘭@麻布十番

フウレイカという高級中華のセカンドライン。味は確か。頼んだものは上品で丁寧な仕上がりでうまい。接客もいい。

3.7次郎

 

 

 

 

 

 

 

 

金楽 焼き肉 浅草

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ここはよぉ、タレハラミよ、次郎。

う、うす。

次郎は大学時代の先輩たちと浅草は金楽という有名な焼肉屋に来ていた。ここは、塩タン、塩ハラミ・タレハラミが滅法うまいことで有名だった。

 

お、ここだな。

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金楽は、浅草の浅草寺から少し歩いた小道にあった。風情があるな。

ガラ♪

 

いらっしゃい。

たしか雑司ヶ谷で予約してるはずだが…

あ、お二階どうぞ。

お、おう。

次郎は二階に上がった。そこでは既に大きな袋が待っていた。そこに臭いが付かないようにコートなどを入れた。

 

さて、準備万端だ。

 

よし、次郎座れ座れ。

既に先輩たちは待っていた。

 

お、七輪か。
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これはモクモクしそうだ。

さてと。

次郎はメニューを見た。

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タンとカルビはまぁまぁするが、ハラミは950円か。安いな。

 

おい、次郎。注文は俺がやっていいか?

と、雑司ヶ谷先輩。

 

は、はい。お願いします。

 

よし。おかぁさん。

はいよ。

 

牛タン、ハラミ塩、ハラミタレを一人前を四人に。それと、センマイ刺し、キムチ。あとビール四つ。

はいよ。

 

程なくして、センマイ刺しとビールが運ばれてきた。

 

はい、ビールとセンマイ刺しね。

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おお、きたか、なんだこのタレは!うまそうだ。

乾杯‼️

ゴクゴクッ!

まずはビールで喉を潤した。

ぷはーっ、うめーな。

すねー!

 

さてと、どれどれ。

ほう、このセンマイ刺し。歯ごたえあり、噛み切り安い。このタレ、玉ねぎとなんだろうな豆板醤と…まぁいい。辛くてうまい。

 

はい、タン塩とハラミ塩ね。

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おお!生唾を飲み込ませるビジュアル。

焼くぞ次郎。

あ、すいません。ざす。

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じゅわー♪

いい音だ。

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おお、そろそろだな。

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おお、うまそうだ。油が溢れてる。

次郎は、レモンをつけて、口内に放り込んだ。

じゅわ!

うお!うまい!ジュースィーだ!柔らかい。

はふっ!

もう一枚!ふほ!うまいっ!

むしゃむしゃ。

 

次郎うまいやろう?

はい、うまいっす!すす!

いかん寝屋川の口癖が出ちまったぜ。

次郎は独りごちた。

 

つぎはハラミだ。

じゅわわー♪♪

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ふおー、もう網に置いただけでうまそー!

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これもレモンにつけてと。

肉汁が既に溢れている。

次郎はたまらず白飯にハラミをダイブさせた。

ぐお!肉汁がほとばしる!

うめぇ!分厚いのに柔らかいからすぐ嚙み切れる。塩加減も抜群だ。このサイコロステーキ上の感じがまたたまらん。

ぐおー!半端ねぇぞ!

おら、ワクワクしてきたぞ。

次郎は悟空調に独りごちた。

 

つぎはタレね。

おお遂に来たな!タレハラミ!

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そそるクリエイティブ。

じゅわわわー♪♪♪
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くー!色が徐々に変わって行く。肉汁が網の下に落ちて行く。この光景に毎回うっとりさせられるんだよなぁ。

 

さてと、もういいな。いくぞ!

次郎ほタレハラミを白飯にダイブさせた。f:id:hidekinghenry:20190115113234j:image

くおー!見事なハラミ日の丸だ!!

次郎はハラミ肉をおもむろに口に放り込んだ。

じゅわ!!

口内でタレと肉汁がほとばしる。

うめーーーー!

ぐおー!タレうめー!

もはや、うまい以外言う言葉が見つからない。

次郎は次々とハラミを平らげた。

 

ふー。かなり食っちまったな。

 

はい、ウルテとミノと追加のタレハラミね。

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ぐおー、ハラミ追加ー!

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このウルテ、コリコリしててうめぇな。

そして、またハラミよ!

くー、うまそー。

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あー、幸せだー。

 

クッパね。

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雑司ヶ谷先輩、クッパまで頼んでいるとは…

さすが、さすがですよ。

次郎は独りごちた。

 

あー、締めはやはりクッパだ。

しかし、タレハラミの味が忘れられん。

 

ゲフッ

次郎、今日は俺が多目に出すよ。

いいんすか?

申し訳ねぇす。

次郎は4000円を雑司ヶ谷先輩に手渡した。

均等割なら一人5500円だった。

あれだけ飲んで食べてそれだけか。安い。混むわけだ。

 

じゃ行くかー。

すねー。

ラガ♪

 

通りに出るとまだ浅草寺は人で混雑していた。

浅草寺から離れていく次郎の耳に、しゃなり、しゃなり、と鈴の音が聞こえた気がした。

 

続く。

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金楽@浅草

ハラミ焼肉の店。タレハラミは最強。その前に塩タンと塩ハラミが前菜。他は食べなくて良い。白飯必須。

3.7次郎

 

 

 

 

 

八咫烏 ラーメン 九段下

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あったあった、ここだな。

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次郎は九段下にいた。

正月も落ち着いたこの日。夜はこの八咫烏というラーメン屋にいこうと決めていた。

時は午後6時。運良く並ばずに入れそうだ。

ガラ♪

いらっしゃい。

食券をお買いください。

お、おう。

うーむ。よし、黒スペシャル…全部入りだな。1050円か。

次郎はきっちり1050円を入れ、食券を買った。

案内された席に座り、食券を渡す。

ふぅ。さて、どんなものが出てくるやら。

胸は高鳴った。

他の客を見ていると、着丼は速そうだ。

チャッ、チャッ

 

チャッ、チャッ

 

はい、お待たせしました。黒スペシャルです。

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美しいクリエィティブだ。

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醤油の色が濃いな。どれどれ。

むむ、かなり醤油感があるな。

麺はどうだ?

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細ストレート麺か。

ズルズルッ

食べやすい。麺と合わさると、醤油の尖りが取れるな。チャーシューはどうだ??2種類か。

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この薄い方、美味いな。食べやすい。食感もいい。柔らかく、旨味がある。

この白い方も、意外と脂がのっていて柔らかい。パサつきもなく、いい味だ。

これがまた、スープと一緒に食べるとうまいな。

 

 

ズルズルッ

 

ズズズズー

 

うまいな。

これは、ワンタンだな。

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しっかり目のワンタンだ。なかなか面白い。

 

ズルズルッ

 

ズズズズー。

 

ゲフッ。

 

ご馳走さんと。

少し醤油スープが濃いがなかなかだったな。

 

ラガ♪

またな。

ありがとうございましたー。

 

ふー、さぶっ。

一気に冷えてきたぜ。

冬は本番を迎えていた。

 

ま、ラーメンが一層うまい季節になったってことだな。

次郎は独りごちた。

 

皇居の堀脇から見る夜空の月は一際冴えていた。

 

続く。

 

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八咫烏@九段下

スッキリ鶏ガラ醤油のラーメン。若干醤油が強いがまとまりはいい。初めてならば黒スペシャルを。チャーシューもでかくボリューミー。美しいビジュアルのラーメン。昼も夜も少し時間を外した方が良さそう。

3.6次郎

 

 

 

 

 

 

浅草一文 ネギま鍋 浅草

 

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あけましておめでとう!

ことよろ!

だな!ははは!

 

次郎は昔の仲間たちと新年会に呼ばれていた。

場所は浅草。千葉やつくばに住む友人もいたため、下町でやることになった。

 

次郎は前々から行きたかったネギま鍋の店、浅草一文をチョイスした。

 

レトロな店構え、期待させる。

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ガラ♪

いらっしゃいませ。

階段を登り部屋に通された。

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おお!趣きがある部屋だな!

いいな次郎!

だろう。

さすがは次郎様だ。

ははははは。

皆のテンションが上がった。

 

さてと、では、頼むとするか。

もともとは3500円のネギま鍋のコースがあったが、品数は少ないため、単品を注文だ。

 

部屋から直通の電話を鳴らした。

はい。

注文したいのだが…

どうぞ。

もつ煮込みと、タコの薄造り、上ネギまロースステーキ、それと、但馬牛のステーキだ。

それと、ビール四つ、熱燗二合頼む。

はい、かしこまりました。

では、コースも始めさせていただきます。

おう、頼む。

 

しばらくすると、ビールともつ煮込み、タコの薄造りが来た。

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おお、この煮込みの味噌の色たまらんな。タコは塩で既に味付け済みか。

 

では、つき出しとざる豆腐を頂くか。

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なかなか綺麗じゃないか。正月だけに金粉が載っているな。なかなかいい。

 

ふむ。つき出しを食べるとお正月であることを感じるな。ざる豆腐も塩味で上品。金粉を食べるのはいつぶりだろうか…

 

まぁいい。

ほう、この煮込みやはり出汁が濃く、もつも柔らかい。うまいな。タコは控えめだが塩が効いている。

 

ネギま上ロースステーキです。

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おお!なんというクリエイティブ。うまそうだ。火をつけてと。

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おお。

じじじ…音がし始める。

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マグロを鍋に広げると、色が変わってくる。

ジュワー♪

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おお!色が変わった。そろそろだな!

よし行くぞみんな。

おー!!

 

なんじゃこりゃ!

口の中に入れたことが嘘のように溶けてしまう。柔らかい。味も醤油、みりん、砂糖が効き、千住ネギがパリパリと良い食感を保つ。

こりゃあ!うまいぞ!

次郎!でかした!

おうよ!

 

よし、おかわりいこう!

そういうことになった。

鍋の前にもう一回上ロースステーキを追加した。

 

きたー!

仲間は歓喜した。

ジュワー♪

うまそー!

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はい、続けて但馬牛のステーキです。

ぐおー!これまた鮮やか!

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ジュワー♪

これまたうまそー!

それぞれ赤味が薄まったころにネギとともに頬張った。

ぐおー!うめー!溶けるー!

 

そろそろお鍋いきましょうかね。

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おお!いいツユの色だ!

 

それと、コースの焼売です。

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む、ツユの中に…

上品な味だ。うまいじゃねーか。

 

はい、お待たせしました。お鍋の具材です。最初にネギをお入れください。マグロは色が変わったらすぐにお召し上がりください。

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ぐおー!豪華だーー!!なんじゃこりゃー!

まずはネギか。くー、期待させるなー。

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そろそろか。

はふはふ。うまい!なんじゃこのネギ!

千住ネギ!

うまい!

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そして、このまぐろ!

柔らかい!うまい!出汁の味が染み込んでる。

ぐおー。うまいー!

なぁ!

だなぁ!

はははははは!

 

 

さて、締めからそろそろ。

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卵を解いて、麺を投入か!

はは!

うまそー!

ズルズルッ!

かー!うめー!

ネギがたまらん!

 

ゲフッ。

 

しこたま日本酒を飲み、しこたままぐろを食べ尽くす。

きっと今年はいい年に違いねぇ。

次郎は独りごちた。

 

 

続く。

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浅草一文@浅草

ねぎま鍋の店。下町情緒あふれる。千住ネギがうまい。そして、まぐろもうまい。年に一度訪れたい名店です。

3.7次郎