さてと、昼飯でも食べに行くかな。
次郎は弘前にいた。今日は休日。家事を終わらせると小腹がすいてきた。
午前10時半。
11時からやっている店を探すしかねーかな。
ふむふむ。どこもいったところばかりだな。そろそろ開拓しないとな。
ふーむ。
ほうほう。
へー。
ふーーむ。
よし、決めた。行ってみるか。
次郎は車に乗り、城東方面に向かった。大きな陸橋を降りて、駅方面の左手の小道を入り、しばらく進むとその店が見えた。
ここだな。小洒落てるな。街とマッチしてないがな。はは。
また10時50分か…お、もうやってるな。
でかしたぞ。
次郎は車を降り店に入った。
カランコロン♪
いらっしゃいませ。お一人様?
見ればわかるだろう。
こちらへどうぞ。
奥の2人席に案内された。
店内は次郎が初の客。
カリフォルニア調の明るい店内。
なかなかいい。
どれどれ。
ふむふむ。基本は1200円に。トッピングが各100円か。サラダ、ポテト、ドリンクがセットか。まぁまぁだな。
よし。
注文頼む。
はい。
ベーコンチーズバーガー。トッピングにアボガドとエッグを。
かなりボリュームがありすぎるかもしれません。
ほう。
ねらばエッグは抜いてくれ。
かしこまりました。
アイスティーを。
はい。
ふう。
はい、アイスティーです。
すぐに、アイスティーが運ばれてきた。
早いな。いいぞ。
ぐびぐび。
次郎はアイスティーを強く吸引した。
はい、サラダです。
ほう。これも早いな。なかなかボリュームもある。
キュー。
次郎はアイスティーを半分以上吸引した。
はい、お待たせしました。ハンバーガーです。
紙に入れてお食べください。
なかなかのボリュームだ。
ビジュアルもいい。
さてと、紙にな。
ギッシリだな。持ちきれん。
よいさ。
こうか。
次郎はがぶりよった。
く、下のパンしか食えん。第一の矢は失敗だ。
ガブリッ!
次は手応えがあった。
ギッシリとしたパティーが口の中に入ってくる。ベーコンの野生的な匂いが鼻腔をくすぐり、食欲を掻き立てる。そこにチーズの感触が入ってくる。
なかなかうまいな!
すごいアボガドだ。これは正解だったな。
ガブリッ。
ふほ、アボガドの甘さがパティーとベーコンの塩辛さにマッチする。
ガブリッ。
むしゃむしゃ。
ガブリッ。
むしゃむしゃ。
ふー、息つく暇がないぜ。
ガブリッ。
むしゃむしゃ、むしゃむしゃ。
ふぅ。
あっという間にいってしまった。休む暇がなかったな。はは!
チュー♪
次郎はアイスティーの残り全てを吸引した。
ふぅ。
さてと、残るはポテトだな。
次郎は机に置いてあったケチャップをポテトにかけた。
ブシュッ。
ケチャップの容器はいつもこんな感じになるよな。はは。
ガブリッ。
一つのポーションがでかい。そしてワイルド。なかなかいい。
ブシュッ!
うお、あぶね。白いTシャツをお釈迦にするところだったぜ。
むしゃむしゃ。
ブシュッ!
むしゃむしゃ。
ふぅ。ご馳走さんと。
ちょっと手を洗いにいくか。
次郎はトイレで手を洗った。
さてと。
会計頼む。
はい。1300円です。
ほらよ。釣りはとっときな。ケチャップ容器を満タンにでもしとくがいい。
次郎は机に1300円をキッチリ叩きつけた。
コロンカロン♪
ふぅ。
しかし、晴れてるな。
次郎を真昼の太陽が照りつけた。
サングラスを掛け、再び車に乗る。
さてと、この後は青森にでもいくか。
気分はアメリカのキャンピング野郎だぜ。はは。
次郎は独りごちた。
ブロロロロー♪
次郎の車が店から遠ざかる。
その上から真夏の太陽が照りつけ、車体がキラリと光り輝き、そして見えなくなった。
続く。
ぺぺキッチン@弘前
ハンバーガーの店。なかなかうまい。そしておしゃれ。ボリュームもあり、値段は弘前の相場からは高いが東京よりは安い。なかなかいい。
3.4次郎