函館次郎の独りごち飯。

東京近郊のうまくて並んでない店を探す男のドラマ

蔵よし 和食屋 黒石市

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ふー、疲れたな。今日は良く頑張ったぜ。

次郎は黒石市でのフィールドワークを終え、帰り際の駐車場で一息ついていた。

 

空が広くて澄んでて綺麗だな。

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この天ぷらの衣のような雲を見ていたら、なんだか腹が減ったな。

よし、どこかに行くか。

次郎は黒石市内へ車を転がした。

 

意外と店が閉まってるな。まぁ今日は日曜だしな。

お、ここはやってるな。

蔵よし、か。和食屋だな。

よし、ここにしよう。

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ガラ♪

いらっしゃい。お一人?

見ればわかるだろう。

奥どうぞ。四人がけのテーブル席に案内された。

 

さてと、メニューはと。

む、たくさん品数があるな。迷っちまう。

 

む、とんかつ推しか。
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鍋まであるな。

 

おい、女将。

はい。

何がおススメだ?

郷土料理ですと、つゆ焼きそばが有名ですね。

なんだそりは?

焼きそばをそばつゆで食べるんです。途中からソースの味と蕎麦つゆがまざって味が変わるんですよ。

 

ほう。なんだかわからんが、それをもらおう。

はい、かしこまりました。

 

それと、海老の天ぷら、マグロ刺身、そして、とんかつも頼む。

 

はい。

 

あ、やはりつゆ焼きそばはハーフにできないか?食えなそうだ。

 

確認して参ります。

頼む。

 

あの、出来るようです。特別に。

それは助かるな。

 

では、お待ちください。

 

次郎は目の前に置かれたお茶をがぶ飲みした。

そして、一緒に置いてあった水一気に飲み干した。

 

おい、女将。

はい。

水、ジョッキで頼む。

はい、かしこまりました。

 

お!、ジョッキがいけるとは、女将できるな。

次郎は独りごちた。

 

はい、つゆ焼きそばです。

それとお水です。

 

きちんとジョッキで水が出てきた。

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見た目は蕎麦だな。

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うむ、蕎麦だなスープも。

む、いや、蕎麦だな。

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これは蕎麦だな。

ズルズルッ!

お!これは焼きそばの味がする。

ソースと蕎麦つゆが微妙に絡まる。不思議な味だ。

ズルズルッ、

ズズー。

ふーむ、どっちつかずの味だな。不思議だ。

しかし悪くはない。

ズルズルッ、

ズズー、ズズズズー。

 

ふう、食っちまったな。確かに焼きそばに蕎麦だ。

 

マグロ刺身です。

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おお!赤い!美しい。

 

海老天です。

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おお、タワーだ。衣がサクサクそうだな!

 

とんかつです。

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うお!分厚っ!やばいな。

やはり、頼みすぎたな。まぁいい。気にしないことにしよう。

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どれどれ。マグロはと。
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やはり、うまい!青森はマグロだな。大間の必要もない。柔らかいが切りやすい。身が締まっている。

天ぷらは、と。
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本当に衣がサクサクだ。

おお、海老がでかい!

サクッ!

うまい!こりゃいい。

サクサク♪

うまい!

 

さてと、とんかつがでかいな!

次郎は一切れたっぷりとソースとゴマをつけて口の中に放り込んだ。

うーん、うまい。とんかつの衣がソースにまみれ、中の肉は厚いが柔らかく、すっきりした歯応えがある。

醤油もいただこう。

うーん、やはり醤油だ。、この独特の塩分。たまらん。

 

むしゃむしゃ

 

むしゃむしゃ

 

うまい。

 

むしゃむしゃ。

 

ゲフッ。

なんとか食ったなー。

いやー、満足だ。

 

おい、女将、お会計頼む。

はい。

 

4500円です。まぁそんなもんだな。

ほらよ。

釣りはいらねぇよ。

新しく焼きそばソースでも買いな。

次郎はキッチリ4500円をレジの金皿に叩きつけた。

 

ラガ♪

もう真っ暗だな。

バタン♪

次郎は車に乗り込むとエンジンをかけた。

春も始まる頃だが、朝晩はかなり冷える黒石だ

 

次郎の吐く息は、少し白く揺らめいた。

 

続く。

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蔵よし@黒石市

リーズナブルな和食屋。つゆ焼きそばもうまいが、海老天の衣がサクサク。何を食べようか決められない時にいい。

3.5次郎