ふー、今日もよく働いたな。
次郎は米子にいた。仕事を終え、夕飯時。賑わっていた居酒屋に入り、米子の地魚の刺身などを食べ一杯ひっかけた。
しかし、何か物足りねーな。
ここで締めはやめとくか。次郎は店を出た。
さてと、やはり、我慢したからには締めはやはりラーメンだろうがっ。
次郎は独りごちた。
駅前で人気のある大和という店にやってきていた。
ガラガラ♪
いらっしゃい。
ラーメンを。
はいよ。
次郎はカウンターに座った。メニューが飛び込んできたが後の祭りだった。
しかし、ラーメンは450円と破格の安さだった。
どんなものが出てくることやら…
はいよ♪
なかなかうまそーじゃねーか。
さてと。お、牛骨スープか。味もしっかりついている。うまいな。
麺はどうだ?
縮れ卵細麺。おれの好きなタイプだ。
ほう。うまくスープと絡んでいる。うまい。
450円でこれはいい。背脂もしつこくないし良いバランスだ。
ズルズルッ
あっという間に平らげてしまった。
おやじ、ここに置いとくぜ。
次郎はキッチリ450円を置いて店をでた。
ふー、しかし、やはり少し物足りないな。
次郎は駅に歩くすがら、ラーメン屋発祥の居酒屋ばんらいに入った。
いらっしゃいませ♪
一人だ。
こちらへ。
カウンターに通された。
おい、兄ちゃん。
醤油ラーメンとコークハイを頼む。
はいよ。
次郎は目を閉じた。
お待たせしました。
あっという間に着丼した。
ほう。今度は醤油って感じだな。どれどれ?
む、なんだこの匂いは。魚か、バターか。うーん鼻にくるな。麺はどうだ?
こちらも細麺だな。悪くはない。
ゲフッ
しかし、梯子はさすがに無理だったか。既に腹一杯だ。
コークハイでお茶を濁そう。このコークハイ、うまいな。
しかし、水物で腹が一杯だ。悔しいがここでギブアップだな。
1050円です。
相変わらず安いなこの街は。失敗してもなんともないわ。かっかっかっ。
ゲフッ
次郎はキッチリ1050円をカウンターに叩きつけ店を出た。
ふぅ、流石に今夜は寝るか。
外に出ると雪がちらついていた。
冬真っ盛り。米子の夜は更けていった。
続く。
ラーメン大和@米子
居酒屋ばんらい@米子
それぞれ別の味わい。しかし、全体としては大和の勝ちだ。締めは大和で決まりだ。
大和3.5次郎
ばんらい3.0次郎