アンガーラ。
ハロウィンの10月31日はオヤジの覆面智が年に一度オープン当時にタイムスリップする日。
行かないわけに行くまい。
次郎は独りごちた。
混雑を避け11時。店についた。
本日は金目鯛塩ラーメン。ホタテバターディップのトッピングもあるようだ。
ガラガラ♪
アンガーラ♪
とともに、イノキ・ボンバイエの曲が出迎える。
ファイッ
ファイッ
青唐辛子ダブル、味玉で。
アンガーラ♪
ファイッ
ファイッ
チャッチャッ
ファイッ
ファイッ
チャッチャッチャッ
ファイッ
ファイッ
アンガーラ♪
来たー!
透き通ったスープ。肉厚なチャーシュー、ホタテバターディップに味玉、黄色のちじれメン。
たまらねぇ。
ズルズルッ
う、キリリとしてうまい。
ホタテバターをレンゲの上で溶き混ぜるとまた別の味にチェンジ。
ズルズルッ
あぁ、うまい。
チャーシューが絶妙な粗雑さを醸し出し、ラーメンは野獣性を帯びる。それを荒々しく貪る贅沢。
ズルズルッ
ズズズズッ
う、うめぇ。
ズルッ、ズルズルッ
ズズズ、ズズズズ、ズズズズズー
ぷはー。
ごちそうさんと。
アンガーラ♪
次郎はオヤジに声をかけ、颯爽と店を出る。
ガラガラ♪
寒っ。あっ!
すぐさま店に引き返す次郎。
アンガーラ♪
再びオヤジと弟子に挨拶される。
ジャケットを忘れちまいまして…
恥ずかしながら2回目のアンガーラを決める次郎。
ガラガラ♪
恥ずかしさで暑く、ジャケットの必要性を感じなくなっていた。
続く。
覆面智@神保町
今日は年に一度のハロウィン。覆面のオヤジが帰ってくる。BGMはイノキボンバイエが永遠にリピート。火曜は塩ラーメンの日。安定した旨さ。
3.8次郎