函館次郎の独りごち飯。

東京近郊のうまくて並んでない店を探す男のドラマ

鳥ふじ 焼き鳥 弘前

f:id:hidekinghenry:20190322210651j:image

じろーはん、どーでっか?

次郎は源さんが東京から訪ねて来たため、源さんが馴染みにしているという鳥ふじという焼き鳥屋に来ていた。

源さん、どーしたんですか。今回は突然。

いや、表敬訪問ですやんか。次郎はんが寂しゅうしてるとおもーて。愛でんがな。愛。

 

あ、愛ですか…

 

そうでんがな。そして、この店わしが昔から知っと名店ですやんか。知りませんでっしゃろ?

 

は、ま、まぁ。

この焼き鳥屋はね、もつ煮込みが絶品なんすわ。それとコブクロの味噌炒めですわ。

 

ま、しのごの言わんとビールいきまひょか。

ですね。

お兄さん、ビールお願いします。

はい。

 

店内にはメニューが上から貼ってある。

f:id:hidekinghenry:20190321001434j:imagef:id:hidekinghenry:20190321001430j:image

 

いやー、どーでっか弘前は。

うーん、まだ何も掴んでないですね正直。知り合いも少ないですし。

でっしゃろなぁ。まぁ焦らんとやることですわ。千里の道も一歩からでっせ。

 

 

あ、兄はん、サラダともつ煮込みお願いします。それと、テキトーに焼き鳥。それと椎茸焼き。

はいよ。

 

源さんといくと、いつも源さんのペースだ。しかし、今回ばかりはこんな感じがありがたい。

 

はい、ビールとお通しです。

f:id:hidekinghenry:20190321001403j:image

カンパーイ!

ぐびぐびつ

プハー、うめー。ビールがうまい。

ですなぁ。

このお通しの山芋がうまいんすわー。

確かにうまいすね。

 

はい、サラダです。

f:id:hidekinghenry:20190321001439j:image

まずはサラダ食べて食物繊維を取りなはれ。

は、はあ。

しかし、このゴマダレ、うまいな。

 

はい、もつ煮込みです。

f:id:hidekinghenry:20190321001422j:image

きたな。これか噂の。

いやー、いつも通りうまそやなー!

源さんは七味をかけた。
f:id:hidekinghenry:20190321001417j:image

確かにうまそうだ。

どれどれ。

おお!ほんとにうまい!いろんな部位がはいってるが、噛みやすく、野菜も細かくて食べやすい。何よりこの味噌スープがうまい。こりゃたまらん。ビールが進むくんだ。

 

やっと、次郎はんらしさがでましたな。

 

そういえば、最近は土地に人に仕事に慣れるのに時間がかかっています。

でっしゃろなー。うまいもん食って元気になりなさいな。

ですね。

 

はい、焼き鳥と椎茸です。

f:id:hidekinghenry:20190321001408j:image

これまたうまそうだ。

カシラ、皮、ハツ、さがり、そして椎茸か。

うーん、うまい。この皮表面はカリカリして、中は柔らかい。カシラも歯ごたえ良く、肉汁が出てくる。うまい。椎茸も絶品だな。

 

さて、兄さん、コブクロの味噌炒め頼むわ。

かしこまりました。

それとビールお代わり二つね。

はい。

 

いやー、まぁ気張らんとゆっくりやりんしゃい。

一体源さんは何弁をしゃべっているのか、もはや皆目見当がつかん。

まぁいいか。

 

はい、コブクロの味噌炒めです。

f:id:hidekinghenry:20190321001413j:image

ほう、イイー匂いだ。甘い味噌とニンニクの匂い。そそられる。

では、いただくとするか。

 

ザクッ

お、このピーマンうまい!ザクザクと小気味良い歯ごたえ。コブクロもコリコリして、味噌と溶け合ってうまい。こりゃもつ煮込みとこれがあればあとはいらんな。

 

でっしゃろー♪

うまいでんなー。

 

ザクザク

コリコリ

 

兄さん、チョリソーも。それとお新香。

はい。

 

はい、どうぞ。

このチョリソーもうまいんですわー。f:id:hidekinghenry:20190321001358j:image

なかなかうまそうだ。

パリっと言うよりシットリ系だな。ピリっとしていいな。

 

はい、お新香です。

f:id:hidekinghenry:20190321001425j:image

ほ、なかなかいい酸っぱさだ。

むしゃむしゃ。

 

ゲフッ

いやー、食ったなー。

そうでんなー。いやー、次郎はんが元気になって良かったですわ。

これも愛の力やなぁ。

 

はは、のようですね。

ありがとうございました、源さん。

 

いやいや、実はわても別の野暮用がありましてな、そのついでやったんで、気にしないでおくんなまし。

 

もはや花魁(おいらん)だな。

次郎は独りごちた。

 

兄さんお会計。

はい、8800円です。

 

では、ここは割り勘で。

いやいや、ええですよ、ここはわてが。

 

ほな、4400円。

次郎は源さんに先にキッチリ半額を出されましまった。

 

ちっ、負けだよ何から何まで。

はは、歳の功ですな。

 

では、行きまひょ。

ガラガラ♪

 

次郎と源さんは店を出た。

はひゃー、まだ寒いでんなー。

とはいえ、少し風は緩んできてるな。

 

さて、二軒目いきまひょかー。

えぇ、まだ行くんですか?

 

夜はこれからやさかいに。

ふぅ、源さんには敵わないな。

 

次郎と源さんは鍛治町に消えていった。

 

続く。

f:id:hidekinghenry:20190322221522j:image

鳥ふじ@弘前

もつ煮込み、コブクロの味噌炒めが絶品の焼き鳥屋。この二つを2回ずつ食べてもいいと思わせるうまさ。リピート必至。

3.55次郎

 

 

 

函館あじさい ラーメン 青森県五所川原市

f:id:hidekinghenry:20190319023810j:image

まさか俺が、ショッピングモールとはな…世も末だぜ。

次郎は独りごちた。

 

休日のある日。次郎は日帰り温泉で癒された後、少し遠出をしてみることにした。

 

いろいろ考えた末、青森で最近キてるらしいショッピングモールのエルムというところに行ってみることにした。

近くにうまいラーメン屋でもあれば御の字よ。

 

弘前から岩木山を左に見ながら50分、変なドームのそばにそのショッピングモールはあった。

 

混んでるな。平日のくせに。休日はさもありなん…だな。

 

今時珍しい回転ドアからモールに入って最初に飛び込んできた店内案内を見た。

ふーむ、特に見たい店はなさそうだな。二階のフードコートが少し気になるか。

次郎はエスカレーターで上がった。

 

しかし、地元の高校生やら、イケてると思ってる女が多いな。下らん。

 

む、あじさいに白樺か。北海道の名店が入ってるな。店は特に興味もないしな、次郎は気がつくと函館あじさいのレジ前に立っていた。

 

いらっしゃいませ。

あ、ああ。

背脂ラーメン、イカ墨味。

はい、かしこまりました。

880円です。

いい値段取るな。仕方ない。

ほらよ。

次郎はキッチリ880円を金皿に叩きつけた。

 

ではこれが鳴りましたら取りに来て下さい。

はいはいってか。

次郎は空いてる席に座った。

まだ夕方の4時半、空いていた。

 

ピリピリピリ♪

けたたましく機械が鳴った。

 

よし。

次郎はラーメンを受け取った。

f:id:hidekinghenry:20190321213141j:image

お、なかなかのビジュアル。

f:id:hidekinghenry:20190319023815j:image

黒い出汁。さすがイカ墨。

うーん、うまい。この独特の感じが良いんだよな。

なぜか麩だよな。函館は。
f:id:hidekinghenry:20190319023826j:image

出汁しっかり吸って。うまい。 

f:id:hidekinghenry:20190319023831j:image

卵も柔目でいい。
f:id:hidekinghenry:20190319023806j:image

チャーシューでかいな!これは嬉しい驚きだ。

うーん、うまい。食べ応えある。
f:id:hidekinghenry:20190319023801j:image

メンマもたくさん、嬉しい。
f:id:hidekinghenry:20190319023821j:image

そして、細麺。これがまたいいんだ。

ズルズルッ

 

ズズズズー

 

ズルズルッ

 

ズズズズー

ズルズル、ズルズル、ズルズルー。

 

ふぅ。ご馳走さん。

 

さてと、エルムでやることはやり尽くしたな。他のラーメン屋でも探すか。

 

次郎は再び車に乗り込み、五所川原駅付近を探索することにした。

 

 

いやーしかし、青森は広いなぁ。

次郎の呟きは、夕方の茜空に吸い込まれていった。

 

 

続く。

f:id:hidekinghenry:20190319023810j:image

あじさい@青森県五所川原市エルム内

函館塩ラーメンの名店。五所川原市の有名なショッピングモールエルム内のフードコートにはいってる。しかし、あじさいは背脂ラーメンイカ墨スープの一択。

3.2次郎

CHANT LOOSE カレー 弘前

f:id:hidekinghenry:20190319233055j:image

うまいカレー屋はないものか…

次郎は悩んでいた。

 

東京には本当の空がないと智恵子は言った。

弘前には本当のカレーがないと次郎は言った。

とか言わないとか。

 

しかし、ググって見るとそれらしき店が出てきた。次郎はそこに行ってみることにした。


f:id:hidekinghenry:20190319232905j:image

CHANT LOOSE。ちゃんとルーズ、どっちよ!!

次郎は独りごちた。

 

グイ♪

いらっしゃい。
f:id:hidekinghenry:20190319232910j:image

店内はいろいろなレコードで溢れている。なんとなくレゲエな雰囲気。チョット押し出しが強い。

 

まぁいいか。メニューはと。

f:id:hidekinghenry:20190319233045j:image

ふむふむ。これはあいがけだな。

あいがけを頼む。

はい。

 

音の無い店内。次郎はとりあえず置かれた水をがぶ飲みした。

 

 

はい、お待たせしました。

f:id:hidekinghenry:20190319233055j:image

ほう。美しいビジュアル。

どれどれ。
f:id:hidekinghenry:20190319233059j:image

なかなかうまいキーマ。
f:id:hidekinghenry:20190319233036j:image

こっちのチキンカレーはと。

ほう、なかなかうまいな。

f:id:hidekinghenry:20190319233049j:image

う、卵はしっかり煮てあるタイプか。柔らかい方がいいのだが、まぁそうも言ってられんか。

お、この副菜いいな。酸っぱくて。

 

むしゃむしゃ。

パクパク。

むしゃむしゃ。

パクパク。

 

ふぅ、完食だな。

なかなかうまかったな。

 

会計を。

はい、1200円です。

 

ほらよ、釣りはとっときな。それで新たなスパイスでも仕入れな。

次郎はキッチリ1200円をカウンターに叩きつけた。

 

グイ♪

またな。

 

ふぅ、腹一杯だな。

よしっと。

次郎は車に乗り込んだ。

さて、帰るとするか。

まだまだ残雪の残る弘前の奥へ次郎は車を走らせた。

 

 

続く。

f:id:hidekinghenry:20190319233055j:image

CHANT LOOSE@弘前

南インドカレーの店。骨太な感じで店主のこだわりは強そう。味はなかなか美味しい。弘前にはなかなかないタイプのカレーと見た。

3.3次郎

 

彦庵 蕎麦屋 青森県弘前市

f:id:hidekinghenry:20190319023139j:image

次郎は弘前城周辺にいた。

古い建物を見ていたら、なぜか蕎麦が食べたくなった。

そういえば、不動産屋の藤子が言っていた。茂森にうまい蕎麦屋があると。

 

よし。

次郎はググった。

蕎麦処清水、彦庵…二択。

ここは、彦庵だな。

次郎は車を走らせた。

f:id:hidekinghenry:20190319023337j:image

ここだな。車はほぼ満車。直感は間違ってなかった。

 

ガラ♪

いらっしゃいませ。
f:id:hidekinghenry:20190319023329j:image

店内は綺麗だ。結構な入り。

こちらどうぞ。

案内された先のそばにメニューご所狭しと貼ってある。

f:id:hidekinghenry:20190319023345j:image

なんだ、居酒屋みたいだな。うまそうなメニューだ。迷っちまうな。

f:id:hidekinghenry:20190319023325j:image

むぅ。

よし、おい、ねーさん。

はい、お決まりですか?

 

お勧めはなんだ?

うーん、いまですと、鳥南蛮が3月一杯なので、それか鴨汁蕎麦ですね。

鴨南蛮につけながら食べる感じです。

ほう、よし、それにしよう。

それと、やはり天ぷらだ。海老一本ので。

それと、もつ煮込みが気になるが?

お勧めです。でも、竜田揚げってあまりないんでそちらのほうが今はお勧めです。

よし、それももらおうか。

はい、かしこまりました。

 

また、頼み過ぎたか。

えい、ままよ。あとは野となれなんとやらだ。

次郎は独りごちた。

 

続々と人が入ってくる。

なかなかの名店のようだ。

 

はい、もつの竜田揚げです。

f:id:hidekinghenry:20190319023320j:image

ほう。美しいクリエイティブ。

レモンをかけると、イイ匂いが弾けた。

どれどれ。

サクッ♪

お、絶妙な揚げ加減。塩の塩梅もいい。中身のクニャクニャと衣のサクサクが素晴らしいハーモニー。こりゃビールが欲しくなるぜ。

 

はい、天ぷらです。

f:id:hidekinghenry:20190319023349j:image

おお!これまた美しいクリエイティブ

海老もでかい!
f:id:hidekinghenry:20190319023333j:image

サクッ♪

やはりサクサク。うまい。塩が合うな。

かぼちゃもしめじもうまい。これはいい。

 

はい、お待たせしました。

鴨汁蕎麦です。

f:id:hidekinghenry:20190319023139j:image

ほほう!これもまた美しいクリエイティブ。f:id:hidekinghenry:20190319023353j:image

蕎麦もうまそうだ。

鴨汁もこのネギがうまいんだな。
f:id:hidekinghenry:20190319023311j:image

どれどれ。
f:id:hidekinghenry:20190319023341j:image

蕎麦は短めで取りやすい。

ズズ、ズズズ♪

柔らか目だな。うん、うまい。鴨汁がうまいな。
f:id:hidekinghenry:20190319023316j:image

鴨肉もうまそうだ。

ほほう。柔らかくて鴨汁の出汁の効いた良い味。アッサリしてピリッとした塩気。こりゃうまい。

 

ズズ

 

ズズズー

 

ズズ

 

ズズズー

 

あっという間に平らげてしまった。

 

はい、蕎麦湯です。

良いタイミング。

 

次郎は蕎麦湯を入れて鴨汁をすすった。

うん、締まる。

こりゃヤラレタな。満足だ。

 

おい、会計頼む。

はい、2630円です。

なかなか行ったなランチで。まぁいい。

ほらよ、釣りはとっときな。新しいモツでも買いな。

次郎はキッチリ2630円をレジのカウンターに叩きつけた。

 

ラガ♪

ありがとうございましたー。

 

ふぅ。昼から大当たりだ。今日はいいことありそうだ。

 

弘前にも春の訪れを感じさせる陽光が次郎の背中を優しく撫でていた。

 

続く。

f:id:hidekinghenry:20190319023139j:image

彦庵@青森県弘前市

創作蕎麦屋。店主NYで修業したらしい。NYはよくわからないけどツマミが充実しててうまい。多種のメニューがあって面白い。なんとなくメニューが創作な感じはNY仕込み??

夜が1930と早く閉まるのが残念。

3.5次郎

 

 

 

キンタ ラーメン 味噌ラーメン

f:id:hidekinghenry:20190319024630j:image

小腹が減ったな…

次郎は深夜11時車を転がしていた。

黒石市でのフィールドワークの帰り、いつもより遅くなっていた。

この時間に弘前でやってるとしたら、チェーン店のファミレスか、ラーメン屋か。

 

ん?あれは、ラーメン屋だな。

キンタ…

f:id:hidekinghenry:20190319024544j:image

うーむ、えい、ままよ。

行ってみるしかあるまいて。

ガラ♪

店内は複数客がいる。意外と広い店内。

さてと…何がいいのやら。

f:id:hidekinghenry:20190329112940j:image
f:id:hidekinghenry:20190329112858j:image

メニューはたくさんあるが…わからん。よし、今夜は味噌だな。

おい兄さん。

はいよ。

味噌ラーメン。それと餃子を。

はいよ。

 

夫婦でやっているようだ。

次郎の後にも一人の男性客が入ってくる。

 

ふーむ…やはり深夜は、ラーメン、そしてオヤジが定番だな。

 

はい、お待たせしました。味噌ラーメンと餃子です。

f:id:hidekinghenry:20190329112820j:image

おお、なんだが昔ながらの…だな。
f:id:hidekinghenry:20190329112815j:image

餃子も薄皮系でうまそうだ。

深夜にはちょうどいい感じだ。

f:id:hidekinghenry:20190319024626j:image

どれどれ。ふむ。アッサリだなこりゃ。

深夜にはちょうどいい感じだ。

f:id:hidekinghenry:20190319024634j:image

野菜も多い。

f:id:hidekinghenry:20190319024621j:image

麺は細麺だな。少し柔らかいが…深夜にはちょうどいい感じだ。

ひとり天丼だな。くくっ。

次郎は独りごちた。
f:id:hidekinghenry:20190319024638j:image

この味噌ラーメン独特のバラ肉がまたいいんだな。

ズルズルッ

ズズズズー

ズルズルッ

ズズズズー

ズズズズー

 

お、餃子もうまいな。薄皮が深夜にはちょうどいい感じだ。

 

ゲフッ

結局けっこう食っちまったな…

まぁいい。

 

おい、会計頼む。

はい、1100円です。

 

まぁ、そんなもんだな。

ほらよ、釣りはくれてやるさ。

新しい味噌でも買いな。

 

次郎はキッチリ1100円をカウンターに叩きつけた。

 

ラガ♪

ご馳走さん。

 

やはり、深夜はラーメンだな。東京でも、弘前でも。

 

次郎は再び車に乗り込んだ。

車のボンネットの上には、細い三日月の光が淡く指していた。

 

続く。

f:id:hidekinghenry:20190319024548j:imagef:id:hidekinghenry:20190319024630j:image

キンタ@弘前

深夜も営業しているラーメン屋。味噌ラーメンがイチオシ。店からの静かな深夜感がすごい。軽めの味。たまには。

3.2次郎



 

 

梅鮨 寿司 弘前鍛治町

f:id:hidekinghenry:20190318173313j:image

さぶっ!

 

次郎は弘前は鍛治町を歩いていた。3月後半だが、夜はシンシンと冷え込み、コートのボタンを外していると腹が痛くなる。

 

冬を舐めたらあかんぜを。だな。

次郎は独りごちた。

 

江戸前…東京が恋しいわけじゃねぇが、今夜はここだな。

f:id:hidekinghenry:20190319003433j:image

ガラ♪

らっしゃぁい。

一人だ。

どーぞ。

次郎はカウンターに座った。

夫婦でやっている鮨屋だった。

大将は年季が入っているようだ。f:id:hidekinghenry:20190319003408j:image

さてと、、、今日は何が?

なんでも言ってくれよ。あればだすよ。

ふん、小難しいことを。

 

よし、刺身をくれ。

そうだな、マグロ有るかい?

 

売るほどあるぜ。

ふん、味な真似を。

よし、じゃあマグロ赤身、イカ、そしてホタテだ。

あいよ!

f:id:hidekinghenry:20190319003355j:image

お新香とガリが用意される。

f:id:hidekinghenry:20190319003445j:image

うまいなこの人参。

 

はい、マグロね。

f:id:hidekinghenry:20190319003400j:image

ほお、なかなかボリュームあるな。角切りも斬新だ。どれどれ。

f:id:hidekinghenry:20190319003450j:image

ふほ、うま!新鮮だ。甘みもあって柔らかく、こりゃ期待できらぁ。

次郎は独りごちた。

 

はい。

f:id:hidekinghenry:20190319003458j:image

来たな、イカ。マイカ

f:id:hidekinghenry:20190319003425j:image

ふほ、うま!

これまた新鮮でクセもなく、食べ応えあり、だ。

ホタテね。

f:id:hidekinghenry:20190319003437j:image

洒落てるな。

大将幾つ?

74よ。

はひゃー。そりゃまた元気だ。

 

f:id:hidekinghenry:20190319003416j:image

ぐお、甘い。このホタテの歯ごたえがイイ!うまい。

くー、イイじゃねーか梅鮨。当たりだ。

 

子持ち昆布くれ。

はいよ。

f:id:hidekinghenry:20190319003503j:image

あー、うまい。プチプチで、鰹節が効いて、塩気がいい。醤油をつけるとなお、うまいぜ。

 

はい、にぎりね。

左から、カジキマグロ、マグロ、カンパチ。

ほう、美しい。

f:id:hidekinghenry:20190319003420j:image

どれどれ。
f:id:hidekinghenry:20190319003454j:image

うま。脂も乗ってるがクセがない。新鮮だな。

マグロは先ほどのか。カジキマグロもなかなかいい。

 

甘エビとホタテね。
f:id:hidekinghenry:20190319003403j:image

ホタテも甘エビもでかいな。甘エビはやはり甘い。ホタテはデカくみずみずしい。うまいな。

 

はいよ。

f:id:hidekinghenry:20190319003441j:image

これはとびっ子か。うまいなこれ。プチプチだ。

 

そーしているうちに、女将が味噌汁を持ってきた。

f:id:hidekinghenry:20190319003429j:image

ほほう。なかなかのビジュアル。

うまい。五臓六腑に染み渡る。優しく懐かしい。海老の頭がまたイイ出汁だ。

 

最後に、玉子焼きくれ。

はいよ。
f:id:hidekinghenry:20190319003411j:image

おお。見事な締め。甘くて。

こりゃ締まったな。

 

ズズズズズズー。

次郎は上がりを飲んだ。

 

おい、会計頼む。

はいよ。

 

女将が金額を書いたメモをもってくる。

5300円。

 

まぁそんなもんかな。

ほらよ。釣りはくれてやる。宵越しの銭は持たねぇ主義でな。

次郎はキッチリ5300円をカウンターに叩きつけた。

 

ラガ♪

あーりあしたー。

 

ふう、さぶ。

しかしいつになったら春が来るんだ。

まぁいいか。

 

星が綺麗だな。空気が澄んで。

見上ーげて、ごらんー♪

ってか。

 

次郎の歌声は夜空に吸い込まれていった。

 

続く。

f:id:hidekinghenry:20190319003420j:image

梅鮨@青森県弘前市鍛治町

江戸前寿司の店。大将は74歳現役。うまい、ほどほどの値段。マグロがやはりうまい。通いたくなる系のほっとする店。

3.4次郎

 

 

 

 

スパイスポスト③ カレー 代々木

f:id:hidekinghenry:20190317223923j:image

来てしまった…

次郎は代々木公園駅に来ていた。

東京で食べたいものと言えばいろいろあれど、普通のカレーが食べたかった。

 

となればご存知、こちらのスパイスポストしかないだろう。

f:id:hidekinghenry:20190317223932j:image

まだ11:10。並ぶほどではない。

 

いらっしゃい。

奥どーぞ。狭くてすいません。

次郎は身体を細らせながら、空いてる席へ座った。

 

いかがしましょう?

f:id:hidekinghenry:20190318133856j:image

うーむ…よし、

チキン、パーク、キーマすべてのあいがけカレーコンボだ!それとポテサラも。

 

はいよ。

では、前金で1400円です。

ほらよ。釣りはとっときな。

次郎はキッチリ1400円を手渡した。

 

店員の小気味良い作業が始まる。

 

はい、お待たせしました。

f:id:hidekinghenry:20190318133355j:imagef:id:hidekinghenry:20190317223858j:imagef:id:hidekinghenry:20190317223912j:image

くお、なんと素敵なクリエイティブだ!うまそー!

 

えいやっ!!
f:id:hidekinghenry:20190317223906j:image

 

卵が割れて、カレーはクラスチェンジする。
f:id:hidekinghenry:20190317223917j:image

次郎は間髪入れずに頬張った。

 

ぐあ!うまい!

挽肉と卵のコラボに、チキンカレーのルーが合わさって、ピリっとして、引き締まる。それに溶けるような卵とゴロゴロした挽肉。口内はまるでディズニーランドのような賑やかさだ!!

 

…とミスター味っ子のような解説はおいといて。
f:id:hidekinghenry:20190317223902j:image

チキンかデカイ!そしてうまい!

f:id:hidekinghenry:20190317223928j:image

今日のポークはココナッツとフレッシュトマト。甘くて辛い。そしてトマトでリフレッシュ!

 

神の領域だな。

次郎は独りごちた。

 

 

むしゃむしゃ。

パクパク。

むしゃむしゃ。

パクパク。

 

 

ふー。あっという間に終わっちまった。

 

ごちそうさん

はいよ、ありがとうございましたー!

 

次郎は小気味よく店を出た。

ふぅスパイスが効いて汗がでるざ。

 

しかし、春だな。あっという間に東京も。

なんとなく桜の花びらが目の前を舞ったような気がした。

 

続く。

f:id:hidekinghenry:20190318134141j:image

スパイスポスト@代々木公園

カレーと言えばこちらの名店。昼のみ営業で、11時にいけばどれでも食べれる。

スパイスのピリリと具材のゴロリのコラボが半端なく、チキンカレーのルーはお代わりまでできちゃう優れもの。おススメはキーマ。行くしかない!

3.7次郎