函館次郎の独りごち飯。

東京近郊のうまくて並んでない店を探す男のドラマ

キッチンニュー早苗 洋食 高田馬場

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古武術拳法について詳しく語る警察小説にハマる次郎。今夜は高田馬場の古本屋に寄っていた。

さてと、高田馬場となれば、何かあるはずだな。

栄通りから少し川側にそれた道の先にそこはあった。

キッチンニュー早苗。懐かしい感じのする洋食屋。

 

カランコロン♪

いらっしゃい。

そこのカウンターどうぞ。

 

昔ながらの洋食屋。

メニューはハンバーグ、ロースカツ、オムライス、カレーなどと、いかにもなメニューが並ぶ。

日替わりロースかつ定食を頼む隣のおやじ。それに出てきた目玉焼きが、トロトロでプルプルの黄身が耐え難くうまそうだった。

しかし、とんかつはなぁ…

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よし、ハンバーグとオムライスのコラボだ!

それとポテトサラダも。

はい。

 

逆隣の兄ちゃんはカツ煮定食。それもうまそうだった。

 

はい、ポテトサラダね。

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ほう。いかにもな感じだな。しかし凄い量だな。これで300円とは良心的だ。まさに両親的だな。味もなかなか。

 

はい、お待たせしました。

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おお!目玉焼きも付いてる!

なんというビジュアル。うまそうだ!

 

まずはハンバーグからだな。

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懐かしい味。うまい。

この目玉焼きの割った感じも素晴らしい。

いやー!いいな!

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そして、このオムライス!見事なチキンライスだ!濃厚な味がまたそそる。卵もフンワリだ。

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うまい!まさに洋食屋の味!

 

はい、スープもね。

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ぐ、このスープうまい!なんだこれ。スッキリとしてキリリ。優しくいい味だ。

 

これはまた名店を発見したな。しかもリーズナブルだ。

今回食べれなかったとんかつはまた次回だな。

次郎は独りごちた。

 

 

いやー、それにしても、このオムライスうまいな。

 

 

ゲフッ

 

ふー食ったなー、腹一杯だ。まるで学生の時のような心持ちになるな。

 

おい、会計頼む。

1320円です。

懐にも暖かい。

 

じゃこれで。釣りはいらねーぜ。

キッチリ1320円を手渡す次郎。

これで新しいケチャップでも買いな。

 

コロンカラン♪

高田馬場恐るべし!まだまだ沢山気になる店がある。

 

さてと、また来るぜ。

神田川を渡り、次郎は駅に向かう。

 

あなたは、もう、忘れたかしら♪

 

いや、忘れねーよ。銭湯でも寄るかなぁ。

十六夜の蒼い月の光が神田川の川面に降り注いでいた。

 

続く。

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キッチンニュー早苗@高田馬場

高田馬場にある老舗の洋食屋。うまそうなメニューばかり。ハンバーグもオムライスもカレーもロースカツも。そして、目玉焼きも。全て懐かしくうまい。毎日通いたくなる味。

3.6次郎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

覆面智17 牛骨だし汁 神保町

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お、おやじ!!

なんだよ!ゴールデンウィークは毎日営業かよ!そして、毎日メニュー変わりかよ!

次郎は興奮していた。

 

覆面智のラーメンは次郎が死ぬ前に食べたい一杯だが、それは同時に死なずとも毎日食べたい一杯でもあった。

 

そして、ゴールデンウィーク2018。次郎は仕事もなく、しかし、ラーメンは毎日ある状態。

なんだ、桃源郷太平天国パラダイス銀河ってのはすぐそこにあるってことだったのか!

はは!

 

既に鼻血が出そうな次郎。

さてと、しかしだ、そうは言ってもな。塩分の取りすぎは注意しなけりゃならん。初日の今日は偵察というこで、だな。

 

言い訳を見つけた次郎、そのまま家を飛び出した。

半蔵門線に揺られること15分。カレー、ラーメン、古本の街、神保町に降り立った。

 

 

さてと、今日は牛骨ラーメンということだがな。

ガラガラ♪

 

いらっしゃーい。

そろそろ来ると思ったよ。

 

お、おやじ!

流石だ。そして、こりゃあ1200円のラーメンに決まっているだろう!パクチーもうまそうだ。

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はいよ。オヤジは食券を受け取った。

 

醤油?塩?

醤油で。

 

パクチーは大丈夫かい?

大丈夫だ。

 

トッピングは?

もやし、味玉、青唐辛子を。

 

はいよ。

 

チャッチャッチャッ♪

 

チャッチャッチャッ♪

 

小気味好いリズム音。

 

ウィーン♪

チャーシューを切る音。

 

さえ箸が麺をかき混ぜる。

 

ごとり♪

おおー!すでに神々しい。

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この胡椒が色味を引き締めている。そしてこの牛骨に巻きついていたであろう牛肉。そしてパクチー、チャーシュー、味玉、そしてもやしとあげ玉ねぎ、海苔、青唐辛子。

完璧だ。ラーメン界のピカソだ。パクチーが画面に彩りを添える。

 

ふー。

次郎は深呼吸した。

 

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うっこのキリッとしたスープ。しかし牛骨の脂っぽさが残り絶妙な濃厚感だ。

 

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ぐっ、この牛肉。思った通りだ。柔らかいが食感が残りこの牛骨とまぐわい絶妙なハーモニー。

 

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そして、対照的に、口の中に入れると即座に溶けてしまう天使のチャーシュー。素晴らしい。

 

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ズルズルッ

 くー、いつもながらこのたまごちぢれ麺。細さがちょうど良く、スープに絡む。一緒にモヤシをかき込むことで様々な食感が、口に広がる、まるでラーメンのサーカスだ。

しかし、このパクチー濃厚な味を一発でリフレッシュする魔法の力を持っている。

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くー、なんだこの味玉は!半熟加減はまるで錬金術だ。オヤジッ、貴様は本当に人間なのか…そんな妄想まで掻き立てる。これをスープとともに口にお見舞いするとどうだ?まさにここは天国。キリストが降臨するわけだ。

 

ジーザス

次郎は独りごちた。

 

うますぎた。こんなものを食ってしまっていいのだろうか。知恵の身を食べたアダムとイヴの末路は…いや、アダムとイヴがいるから今の俺がいて、オヤジがラーメンを作ってるんだ。

 

ラガラガ♪

ご馳走さん!うまかったよ。

 

毎度どうもねー。ゴールデンウィークは毎日やってるよー。

 

殺し文句だ。

次郎は歯に挟まったチャーシューを噛み締めながら店を出た。

ふと道の生垣を観ると美しい蝶がいた。

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これは、一体なんのメッセージだ。

"俺は間違っていない"

おそらくそういうことだろう…

 

次郎は近くのコンビニで体すこやか茶を買いながら地下鉄のホームへ向かった。

 

いつなったら痩せれるのか…

ジムでも行くか。

 

あてもなく呟いた声は入って来た電車のブレーキ音にかき消された。

 

 

続く。

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覆面智@神保町

うますぎて話にならねぇ。出し汁が毎回変わるため毎回違う味に変化。しかし芯は同じ。トッピングも一工夫されていて常に新鮮。リピート率100%。今回は牛骨ラーメン。これまた当たりの一杯。

3.8次郎

 

 

 

 

 

 

東京らっきょブラザーズ② スープカレー 早稲田

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スープカレーが食いたい…

なんだこの衝動は。

 

くそ、どーする?

ここは横浜だぞ!正気か次郎。

次郎は横浜にいた。

 

ちぃ。まだ夕方の5時。時間はたっぷりあるか。

急に思いついた衝動を持て余す次郎。結局湘南新宿ラインに揺られていた。

 

次郎は窓の外に目をやった。

通り過ぎる街には柔らかな残照が降り注いでいる。

いい国だな。

次郎は独りごちた。

 

次郎を乗せた電車は新宿に着いた。

そこで山手線に乗り換え高田馬場まで行くと、今度は東西線に乗り換え早稲田に着いた。

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来ちまったか。何分かけたんだ…

乗り換える度にわざわざ早稲田に来る必要があるのか何度も自身に問いかけたが、答えはでず、気がつくとこの駅に降り立っていた。

 

次郎は階段を上り地上に出た。

さてと、スープカレーで早稲田となりゃあ、ここしかないよな。

駅周辺には魅力的な夕飯屋がたくさんあるが、次郎はそれらの誘惑を振り切り一直線に早稲田通りを渡り、件の店、東京らっきょブラザーズに入った。

 

カランコロン♪

いらっしゃいませ。

 

一人だ。

 

カウンターにどうぞ。

 

おう。

席に着く次郎。メニューを広げた。

さてと、いつもは角煮カレーだが、春野菜とパリパリチキンのカレーか…

よし、これだな。

 

おい、兄さん。

はい。

 

春野菜とパリパリチキンカレーだ。トッピングにブロッコリー、舞茸、それと納豆だ。辛さは4番で。

 

はいよ。

 

となりの女性客が無心にチキンを頬張っている。

 

うまそうだ…

 

 

お待たせしましたー。

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おっつ!

すごい量の春野菜だ。そしてパリパリチキンは別皿か。どんべいの要領だな。

どれどれ、

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ぐお、でけぇこの筍!

ザクッ、ジュワー。

く、いい歯ごたえだ。そしてカレーが染み込んでうまい。

そして、太いアスパラか。

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ザクッ、ジュワー。

おお、これもジューシーなアスパラだな。うまい。

おお、舞茸もでかくていいな。

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シャコッ、ジュワ!

おお、これもしっかり火が通って柔らかい。そしてカレーに合う。

そして、このチキンだな。

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パリパリだな。しかしこれをスープにダイブさせてと。おぉ、このパリパリの衣がカレーにまみれて絶妙な味。パリパリ感を残しつつ少し柔らかくなった衣と柔らかい肉がカレーに絡みつく。うまい!!

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うぉ、なんだこでかい玉ねぎは。

シャクッ、ジュワー。

これもジューシーだ。甘い。なんてことだ!

 

ムシャムシャッ

 

ジュワー

 

ムシャムシャッ

 

 

 

ゲフッ

 

いやー食ったな。あっという間の闘いだった。さっきまで横浜にいたなんて信じられん。しかし、来て正解だな。

 

やはり、人生は直感に頼るべしだ。

おい、兄さん会計頼む。

 

はいよ。

2210円です。

まぁトッピングもしたし、こんなもんか。

しかし、独身男性の野獣性を満たす最高の食事だ。

 

ほらよ。釣りはいらねぇぜ。

それでうまい小麦粉でも買いな!

キッチリ2210円をカウンターに叩きつける次郎。

なんだ、文句あんのか?あ?

 

コロンカラン♪

流石に暗くなったか。まだ学生たちがウロウロしてるな。若き日の俺ってか?ふん、釣りをもらわなくて良くなるくらい精進しろよ。

 

次郎は通り過ぎる学生に呟くと地下鉄のホームへ下りていった。

 

続く。

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東京らっきょブラザーズ@早稲田

次郎の選ぶ東京三大スープカレー屋の一角。濃厚系のスープだがバランスがよく、春野菜などメニューやトッピングは季節によって変わり、飽きがこない。そして野菜がうまい。

3.75次郎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽太郎 ジンギスカン 池袋

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次郎元気か?

8年ぶりに大学の同級生からメールがあった。

元気だが、どーした?

いや、ふと思いついてな。

そうか。

一杯やらないか?今秋葉原なんだ。

そうか、なら池袋はどうだ?

いいだろう。

じゃ後でな。

 

そんなやりとりがあった。

 

 

さてと、池袋と言ったもののな。

何があるか…

次郎は独りごちた。

 

おお次郎。

おお山形。久しぶりだな。

あぁ。何年ぶりだ。老けたな。

おまえもな。

 

まぁいい、早くどこかに入ろう。

並んで歩く次郎と山形。

 

ん、ここなんかどうだ?

いいんじゃないか?

 

ガラガラ♪

空いてるか?

 

お待ちください。

 

一卓空いてました。

おう。じゃ頼む。

 

さてと、

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いろいろあるが、ここは4200円の食べ放題飲み放題コースだな。

はい。

 

 

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来たか。ジンギスといえばこれだ。

 

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肉は、肩ロースが最初に一皿サービスで、それ以外の普通のお肉とソーセージと野菜は食べ放題です。

 

よし、わかった。じゃ、始めるか。

だな。

 

ジュー♪

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おお、いい塩梅だ。

 

ジュー、ジュルルー、ジュー♪

来たな。

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よし、では食うか。

 

おお、柔らかい!このタレもいいな。ニンニクと七味をたっぷり入れると肉の旨味が増す!

とうだ山形?

 

うまい!次郎、ここはいいぞ。今度会社の奴と来るかな。4200円で飲み放題付きは有難い。

 

ジュー♪

このソーセージもいけるぞ!

そして、この野菜が帽子の端で恥じらいながら焼かれている。

次郎、オヤジ発言だな。

 

くっ、うるさいわい。俺たちは十二分にオヤジなんだよ。既にな。

 

はは、変わらねーな。

 

おまえもな山形。

ジュー♪

 

いやー、うまい。ねーさん、肉とソーセージおかわり!それと生も2つ!

 

はい、かしこまりました!

ジュー、ジュルルー♪

 

おまたせしました。

おお、さすが食べ放題、どんどんくるな。

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ジュー♪

いやー。しかし、おまえ、禿げて来たな!

うるさい!

ジュー♪

俺は独身だからな、まだフサフサよ!

ふん、そう言って楽しんでいられるのもいつまでか。

ジュルルー♪

 

おねーさん。お肉とソーセージお代わり!それと生グレープフルーツサワー2つ!

はい。

ジュー♪

 

ムシャムシャ。

ジュー♪

 

ムシャムシャ。

ジュー、ジュー♪

 

○×▽※π◎ …ははは!

ジュー♪

 

 

ジュー、ジュー♪♪

 

二人の夜は更けていった。

 

続く。

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楽太郎@池袋

最近人気のジンギスカン屋。安くてうまい。肉も柔らかく、羊はヘルシー。匂いのみリセッシュで、リセットすれば大満足♪ 

3.6次郎

 

 

 

 

塩そば桑ばら② ラーメン 池袋

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久々にこの店に舞い戻っちまったな。

そして、ランチはしごの二軒目よ。

次郎は独りごちた。

 

塩で食べるハンバーグもいいが、そうなると塩で食べるラーメンだよな。そうなると池袋ならここしかあるまい。

 

塩そば桑ばら。

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さてと、あのスッキリ透明な塩スープは健在かな?

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む?なんだ、この日替わりの裏メニューは。牛脂も春キャベツとニラ…言われると惹かれるな。よし、ここはひとつ変わり種でいってみるか。

 

ねーさん、裏で。

はい。

 

裏でーす。

 

これで裏終わりね。

店主が呟く。

 

おお、最後の一杯だったか。ついてるな。

 

チャッチャッチャッ

 

チャッチャッチャッ

 

はい、おまたせしましたー。

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おお!きたな。

いつものスッキリ塩とは異なり、少し醤油がある。

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しかし、このスッキリスープの味は健在だ。複雑な味だ。ニラが効いてるな。

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通常より少し太麺だな。これがこの複雑なスープに絡むわけだな。

 

ズルズルッ

 

ズルズルッ

 

まさに。濃厚な味が麺に絡んでうまい。

 

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くっ、うまそうな煮卵だ。とろとろだな。

うおー、うめー!溶ける!

 

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そして、チャーシューか。まぁまぁか。

 

ズルズルッ

 

ズルズルッ

 

やはり麺とスープのコラボが絶妙だな、ニラも強いな。

 

ゲフッ

 

流石にハンバーグの後のラーメンはキツイな。

ふー。ご馳走さん。

 

ありがとうございましたー!

 

暖簾をくぐると次郎は腹を抑えながら池袋駅に向かって歩きだした。

 

初夏の風が次郎を追いかけた。

 

続く。

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塩そば桑ばら@池袋

塩ラーメンの名店。今日はスペシャルメニュー。味濃いめ。塩ラーメンはスッキリうまい。

3.65次郎

 

 

 

 

 

 

 

ハンバーグ・ステーキ宮崎亭 池袋

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塩で食べるハンバーグか…池袋…少々遠いが…アリだな!

 

 

次郎は有楽町線に揺られていた。

江戸川橋護国寺。この辺りは古くは徳川綱吉の頃から栄えた街。護国寺境内には山縣有朋大隈重信の墓もある。

 

軽薄な池袋も、近間にこんな街があるのが不思議だな。次郎は独り車内で厳かな気持ちになった。

 

池袋についた次郎。

ふん、さっきの厳かな気持ちはどこへやら、だな。

カラーギャングで栄えた西口広場に出る。芸術劇場を横目に見ながら左に進むと、件の店はあった。

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おお、ここだな。

カランコロン♪

 

お一人様ですか?

みりゃあわかるだろう。

 

奥へどうぞ。

ふん。

 

次郎は着席し、メニューを見た。

むー、結構いい値段するな。ここは基本のハンバーグ160グラムだ。

 

はい、かしこまりまた。

 

サラダとスープです。

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お、このサラダ、ドレッシングがうまいな。和風ベースか。このコンソメスープもスッキリとして、前哨戦にはちょうどいい。

 

ハンバーグにお塩をお使いください。

きたな。

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おお、ジュージューといい音だ。これぞ鉄板の醍醐味。

 

さてと、どんな具合だ?

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おお!柔らかい。そして肉汁がじゅわータイプだな!うまそうだ。

 

次郎は何もかけず一口頬張った。

柔らかい!ほろほろだ。肉肉しさも失われていない。肉汁が口内で弾け飛ぶな。

 

よし、塩をつけてと。

ぐお!塩がこの肉を引き立てる

それにしても柔らかくジューシーだ。うまい。

 

この付け合せのソースは少し甘すぎるな。やはり塩だ。

 

むしゃむしゃ…

 

 

160グラム…

あっという間だったな。

 

次郎は水をがぶ飲みした。

 

おい。会計だ。

レジにお願いします。

 

1299円です。

ほらよ。

次郎は1299円5円玉と1円玉をコラボさせ、キッチリ支払った。

 

ふん。釣りはいらねーよ。それで南米の塩でも買いな。

コロンカラン♪

 

ふー。うまかったな。しかし少し高いな。

ライスを抑えた結果、まだ全然食えるな、池袋はラーメン激戦区だしな。どーするか…

 

ランチのはしごはまずいよなぁ。

うーむ…

 

次郎は軽薄な西口広場を横切り、ラーメン激戦区の東口へと消えていった。

 

 

続く。

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ハンバーグ・ステーキ宮崎亭@池袋

柔らかくジューシーなハンバーグ。値段が高いのがたまにキズだが、うまいのは確か。昼は1299円で楽しめる。

3.6次郎

 

 

 

 

 

 

 

 

日の出ラーメン つけ麺 野毛

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ふー、しかし野毛は今夜も大道芸人で溢れてるな。

次郎は横浜は桜木町駅の裏側。野毛にいた。

大道芸人の祭りで賑わっていた。

 

夕方、その祭りの余韻を楽しみながら野毛の町では道端に店が椅子と机を出し、客は青空の下酒を飲み、楽しそうだ。

 

ふん、独り者の俺にはカンケーねーがな。

次郎は独りごちた。

 

しかし、そんな奴らを見ていたら腹が減ったな。周りに飲み屋は沢山あるが、なかなか一人には厳しい状況か。

 

となると、ここはラーメン屋しかあるまい。

しかし、沢山あって絞りきれんな。

次郎はふらふらと歩いていたが、ウインズ横浜を通り抜けたところで一軒のラーメン屋が目に入った。

剛つけ麺…

つけ麺かぁ…

ん?なんだこのスペアリブは。でかいな。

 

 

えい、ままよ!

こんな時は突っ込むのみだ。

 

 

ガラガラ♪

らっしゃい。

威勢のいい声が響く。

次郎は入口の食券機を見た。

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ここでもスペアリブ押しだな。

よし、では基本の剛つけ麺にこのスペアリブをトッピングだ!

1050円か。そこそこするな。致し方あるまい。 

 

次郎はカウンターに座ると同時に食券を台に叩きつけた。

 

お好みは?

うるせー。普通だ馬鹿ヤロー。

 

はいよ。

 

次郎は目を瞑った。

 

おまち。

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ぐ、ぐお、なんだこの野太いのは!

へびか!

 

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で、でかい。

そして麺は太い。あまり好みじゃねーが、つけ麺ならしかたないな。

次郎は麺に酢をぶちまけた。

基本だな。

 

どれどれ。

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おぉ、濃い。しかしつけ麺はこうでなくちゃな。

 

そして…まずはスペアリブをいただくか。

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ふ、太い!お!柔らかい!しかしながら歯ごたえがある。割としつこくない。これはいいな。つけ汁につけるとまた違う味に。しかもこの太麺との相性バツグンだな。

 

ズルズルッ、

ズズズズ、

 

ズルズルッ、

ズズズズー、

 

ん?つけ汁にも豚角煮か。さすがだ。

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うまいな。

 

そして、味変に玉ねぎだな。ご自由にってことで大量投入だ。

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こざっぱりしていいじゃねーか。

 

ズルズルッ

ズズズズー

 

ズルズルッ

ズズズズー

 

うまい。濃いな!

いや、つけ麺はあまり食わんが、今日はこのパンチ力を必要としていたのかもしれんな…

 

さてと。ご馳走さん。

おい、兄ちゃんうまかったぜ、また来るぜ!

 

はいよ。

ラガラガ♪

 

ふー。

ゲフッ

やはりかなりのボリュームだったな、やるな。

 

腹ごなしに野毛街を散策するか。

 

次郎は道路を渡り、野毛の怪しい商店街へと消えていった。

 

 

B級グルメばかり。

次郎の腹のゴングは再び鳴った。

 

続く。

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日の出ラーメン@横浜日の出町駅そば

つけ麺屋。濃い味。麺太目。スペアリブトッピングはマストと見た。食べ応えあり。昼は150円でチャーシューライスが追加できる。サラリーマンの強い味方。

3.55次郎