食い倒れ 函館次郎のひとり飯道

函館次郎が世間の荒波に抗いながらひとり飯に命を捧げる物語

ぎっちょん 定食屋 神宮前

f:id:hidekinghenry:20180501164639j:image

ジャングルぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぎっちょんぎっちょんぎっちょんぎっちょんダッヨーン♪

 

なんて歌があったな昔。

次郎は独りごちた。

 

いつものように自転車を走らせてジムに向かう途中、ランチでも食べてから…などと思った矢先に、"ぎっちょん"という名の定食屋を見つけた。

 

鳩森神社を下った交差点にあるその店は、本来沖縄料理屋なのかもしれないが、ランチは沖縄の香りはしない。

 

重い木戸を開けると、狭いが小洒落た店内が広がる。二人の女性が次々と鉄板を焼いている。

 

空いたカウンターに座る次郎。午後一時だが満席に近い。

メニューどうぞ。

f:id:hidekinghenry:20180501165026j:image

なるほど。このじゅうじゅう焼きかハヤシライスだな。隣の女が食べているハンバーグは少し小ぶりでハヤシライスのトッピングとしては惹かれるが、既にハヤシライスが終わっているらしいため、

 

おい、じゅうじゅう焼き120グラム、で頼ム。

と韻を踏みながら注文する次郎。

 

はい、かしこ、かしこまりましたー、かしこ!

などと答えるわけもなく、ただ、

「かしこまりました。」と静かに答える店員。

 

まぁいイ。

ライム対決をしに来たわけじゃなイ。

 

はい、お待たせしましたー。

じゅうじゅう言いながら肉がやってきた。

f:id:hidekinghenry:20180501164639j:image

おお、うまそうじゃないか、この生姜焼き。

f:id:hidekinghenry:20180501165700j:image

どれどれ。

f:id:hidekinghenry:20180501165712j:image

ほほう。甘辛く、味濃いめの豚ロース。白飯にピッタリだ。キャベツにまでタレが浸透しているが、シャキシャキ感はキッチリ残っている。

 

なかなかの仕事ブリ。

しかし、店主は釣れないそブリ。

イェー。

次郎は独りごちた。

 

うん。うまい。ロース肉の厚さがちょうど良く、タレと混ザル。ランチには最適でごザル。

イェー。

 

ふー。あまり食い過ぎるとスイミングに影響するからな。このくらいにしておこう。若干白飯を残し、フィニッシュ。

 

キャベツ大盛り50円をプラスして910円です。

ほらよ。これでハヤシライスのルーでも買いな。

キッチリ910円手渡す次郎。

 

再び重い扉を開けた。

爽やかな風が店内に流れ込んで来て、飯を食べた後の体熱をひんやりと和らげてくれる。

 

ありがとうございましたー。

 

なかなかいい出会いだったな。

次郎は呟いて自転車に乗る。

 

国立競技場までは長い坂だ。

次郎はペダルを漕いだ。

ぐんぐんぐん漕いだ。

 

ぐんぐんぐん

ぐるぐるぐるぐる

ぎっちょんぎっちょんぎっちょんぎっちょん

ダッヨーン♪

 

いつしか次郎の影は小さくなり陽光に照らされた鳩森神社のあたりで見えなくなっていた。

 

続く。

f:id:hidekinghenry:20180501165700j:image

ぎっちょん@神宮前

ちょっと歩いては行きづらいところにある定食屋。夜は居酒屋か。甘辛いタレの効いたジュージュー焼きとハヤシライスが人気。次はハヤシライスハンバーグ乗せに挑戦してみたい。

3.4次郎