函館次郎の独りごち飯。

東京近郊のうまくて並んでない店を探す男のドラマ

味芳斎支店 中華

中華は大人数、これがセオリーだな。

次郎は独りごちた。

 

以前訪れた時は一人だったため、今回は久々に集まる昔の仲間との時間を無理やりこの店にしてしまった次郎。

 

悪く思うなよ。しかし、最後に笑うのは皆になる筈だ。

 

開始時刻に集まった面々。休日のリラックスムードが漂う。

いい感じだ。前菜の酢キャベツがおかれた。

 

さてと、じゃあまずは、外せないものを俺が頼もう。

おい、おやじ、

ピーマンのレバー炒め、腸詰め、酢豚。牛肉飯の上だけを頼む。それと、餃子もな!

 

はいよ。

 

久しぶりの再会に会話が弾んだ。

 

はい、お待たせです。

突如、会話は破られた。

 

 

きた!中華は速い。流石だオヤジ。

次郎の胸は踊った!

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ぐぉおおおお!!

どれもうまそうじゃねーか。ラー油も効いてるし、腸詰めの辛味噌もうまい、酢豚の豚肉も歯ごたえがあって、牛肉飯の上だけは、カレーみたいに濃厚でうまい。死んじまうよおやじ!

 

久しぶりの会話もそこそこに次郎は貪り始めた。

 

ムシャムシャッ

 

 

かっかっかっ。

 

ムシャムシャッ

 

かっかっかっかっ。

 

 

さてと、そろそろ二週目にいこうか。

次郎はおもむろに言った。

 

そうだね、ほんとどれもうまいねー。

 

ふん、ここは本当にうまいんだぞ。そこらの中華屋とは訳が違うんだ。次郎様の店チョイスに感謝するんだな。

次郎は心の中で呟いた。

 

おい、オヤジ!

鶏肉のカシューナッツ炒め、ニンニクの芽と豚肉の炒めもの、麻婆豆腐を頼む。

 

はいよ。

 

 

お待たせです。

程なく運ばれてきた。

スピーディーな展開。

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ぐぉおおおおお!!

これまた全部うまそーやないかーーー!

カシューナッツもラー油が効いていて、ニンニクの芽は塩気が強くシャキシャキで、ラー油と唐辛子の効いた麻婆豆腐は圧巻だ。これはやはり頼むべき逸品。

 

ら、ライスも二個追加で!

頼むまいと思っていたライスを投入してしまう始末。

 

はいよ。

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やってしまったー!

ライスに麻婆を鎮座。

激ウマだ。王道はやはりこれだよ明智くん。

 

次郎は会話もそこそこに貪り食べた。

 

 

ゲフッ、ふーかなり満腹だな。

一緒に頼んだ紹興酒もいいマリアージュだぜ。

やはり中華は大人数だな。

次郎は独りごちた。

 

さてと、そろそろ締めるとし…

 

 

すいませーん、チャーハンと五目ラーメンお願いしまーす。

 

はいよ。

 

なにー!!おまえら、まだ行く気か!

 

流石だよ。知らないうちに成長していたってことか。

 

次郎の腹はキュルキュルなりだしていた。

しかし、負けるわけにはいかない。

 

次郎は新たな小皿を引き寄せた。

 

はいよ。お待ち。

チャーハンとラーメンね…

 

わー、うまそー!!

 

 

大門の夜はまだまだ更けていかないようだった…

 

続く。

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味芳斎支店@大門

先日訪れた激ウマ中華。今回は友人を連れて参戦。何品も頼めてどれもうまい。しかし、ラー油系のものがやはり一番うまいかも。麻婆豆腐、鶏肉のカシューナッツ炒め、ピーマンレバー炒め、肉炒め、腸詰めは絶品だった。値段もリーズナブル。

3.9次郎

 

 

 

 

 

bis tris イタリアン

 土曜に休みなんていつぶりのことか…

次郎は独りごちた。

 

普段土曜は何かにつけて仕事が入ってしまう。

今日はどんよりとした曇り空、土曜の青山も幾分人通りが少なかった。

 

自転車で何気なく青山学院を左に折れ、六本木通り方面に走らせた。

 

やはり、結構閉まっているな。この通りは夜になれば餃子バーやイタリアン、琉球チャイニーズ、肉の炭火焼きなどの名店がひしめいている。しかし、流石に土曜の昼はヒッソリとしている。

まるで、罠を仕掛けてじっと待っているようだ。

 

ふと、自転車を止めると、おしゃれなコンクリートビルがあった。中にはチラホラ人が見えているが高級そうなレストランのようだ。

bis tris

イタリアンのようだ。

 

普段こういう類の店に入らない次郎だが。

 

空いているしたまにはいいか。

次郎は独りごちた。

 

カランコロン♪

一人だ。

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どうぞ。うやうやしく鮮やかに席に通された。おそらくソムリエだな。

 

綺麗な店内だ。青山デート向きだな。誰と行けばいいのやら…クククッ

 

さてと、メニューは、

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メインだけ二種類で選ぶようだな。

では、スペアリブで頼む。

 

かしこまりました。

 

次郎が水を飲み干すと、さっそうと速やかに水を継ぎ足される。

 

さすがだ。

次郎は何杯も水を飲みほした。

その度に水は継ぎ足された。

 

できる。

 

そうこうしているうちに一品目が提供された。

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トウモロコシの冷製スープです。

ほう。うまそうじゃないか。

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見た目と違いドロリとしている。しかし、それがうまかった。

うまいなこれは。ポップコーンとはおつだな。

あっという間に飲み干してしまう。

その途中でパンが提供された。

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いずれも暖かく、ほのかに塩気があり、おいしかった。

こりゃあいいな。

夜はさぞ高いのだろう。

 

二品目のパスタが運ばれてきた。

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うまそうじゃないか。プッタネスカか。

トマトが効いている。アンチョビが隠し味か?パスタの茹で加減も、量も丁度いい。

できるな。

 

その間に次郎は水を飲みほし、ソムリエが継ぎ足す。戦いは未だ間断なく続いていた。

 

メインディッシュでございます。

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ぐお、うまそうなスペアリブとソーセージだ。

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ほう。小洒落た店にしては量もたくさんあるな。いいぞ!

ソーセージもハーブが入ってうまいな。スペアリブはと…

次郎は骨を掴んで噛み付いた。

スペアリブはこうでなくちゃな。

隣のマダムが次郎を見ていたが、次郎はスペアリブを噛みつきながらギロリと睨みを効かせた。

 

ババァはすっこんでろっ!!

 

ガブガブッ

 

うまい!

 

ガブガブッ

 

グビグビッ

すかさずソムリエが継ぎ足す。

いつしか餅を臼と杵でこねるような快感に変わった。

 

 

ゲフッ

 

ふー。うまかったな。たまにはこういう高級店もいい。

 

紅茶とお菓子でございます。

ソムリエが運んできた。

 

ん、うまいな。紅茶もお菓子も。俺もババァになっちまったようだ。

外からは午後の陽光が差し込んでくる。

なかなかの昼べだな。

 

おい、戦友、会計頼む。

2000でございます。

 

小気味の良い返しだった。

ピッタリか、釣りはいらねーと言わせない気だな。なかなかできるな最後まで。

 

うまかったぜ。

ありがとうございます。

 

カランコロン♪

 

午後の柔らかい陽光を見上げ満足感が次郎を包んだ。

 

良い午後になりそうだ。

次郎は独りごち、再び自転車を走らせ青山学院を後にした。

 

続く。

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 bis tris@渋谷 青山学院裏

イタリアン。夜は高そうなお店。

ランチはメインだけを選ぶコースで2000円。ボリュームを考えると高コスパ。接客も良く。味もボリュームも良い。夜も期待できるかも。

3.6次郎

 

 

 

 

ジロリアン 赤坂

 

ジロリアンか…

次郎は独りごちた。

 

普段ラーメン二郎には足を踏み入れない次郎。

しかし、今日はあてもなく赤坂を歩いていたため、あまり目ぼしい店の候補もなく、ふとジロリアンと書いてある黄色の看板に目が止まった。

 

二郎好きが高じて始めた店か…

次郎がついに二郎か。言葉遊びってか。はは。

 

なんだか知らないがテンションが上がっていた。

 

カランコロン♪

店に入ると、店主が一人で切り盛りしていた。

さてと、とりあえず普通のラーメンだな。

730円か、黒ウーロン茶もかってしまおう。

さてと、カウンターに案内された。

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お客さん、トッピングは?

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んー、野菜増し、にんにくシングルだ。

油はやめておこう。

 

はいよ。

 

 

しばらくすると背脂を超す音が聞こえてきた。

 

チャッチャッ♪

 

チャッチャッチャッ♪

 

心地よい音だ…

次郎は独りごちた。

 

 

はいお待ち。

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ほう。いい感じだ。二郎っぽい。

なかなかのタワー増しだな。

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さてと、

ふー、

次郎は一息ついて貪り始めた。

 

ジュルジュルッ

スースー、

ジュルジュルッ

グビッ

 

ふー、なかなかのもんだな。味もしっかりついている。にんにくがシングルとはいえすごいなこりゃ。鼻血がでちまうわ。かっかっかっ。

 

 

野菜増し、ニンニクダブル、油多めで!

 

隣を見ると見るからに食いそうなオヤジが鎮座していた。

 

あぁはなるまい。

次郎は心の中で合掌した。

 

ゲフッ。

 

ダメだ、もう食えん。

次郎は多少麺と野菜を残しフィニッシュ。

俺としたことが。

まぁいい、味は楽しんだ。

 

なかなかだったな。

カランコロン♪

 

よし、もう一本黒ウーロン茶を飲むか。一本じゃ足りねーな。

 

何本飲んでも気休めにしかならない黒ウーロン茶だが…次郎の心は落ち着いた。

 

店を出ると大勢の人で赤坂盛り上がっていた。

む、板前寿司…寿司屋の赤い看板が次郎の目を潤した。

 

いかんいかん、流石に今夜はまずいな。

次郎は誘惑の街赤坂を振り切るために、タクシーに飛び乗った。

 

次郎を乗せたタクシーのテールランプが赤坂のネオンに紛れていく。

 

長い夜は始まったばかりだった。

 

続く。

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ジロリアン@赤坂

うまいラーメン屋がたくさんあるため、あまり混んでいないが、うまい。ジロリアンでない次郎には本当の二郎との味の違いがわからないが、普通にうまい。

3.3次郎

キッチンハセガワ②

夏の雨。

涼しいが湿度が高く、歩いているとジンワリと汗が出る。

 

渋谷で諸処の買い物を済ませた次郎。

13時30分か。そろそろ昼だな。

 

渋谷か…久しぶりに行くか。

ハンバーグのエースに。

次郎は独りごちた。

 

 

井の頭線で一駅。神泉に降りた。

急坂を下りT字路にぶつかるところに出てくる店、キッチンハセガワ。

 

カランコロン♪

 

人差し指を立てると次郎は一人カウンターに案内された。

 

メニューを開け、チーズハンバーグ目玉焼きトッピング、チキンソテー付きを頼んだ。

 

はいよ。

すぐに、サラダと水が提供された。

 

こののサラダは少ないがうまい。ドレッシングがオニオンベースのトロトロ系だ。

 

程なくしてスープが提供され、そして、

 

はい、お待たせしました。ハンバーグです。

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やはり、エースうまそうだ。

 

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次郎はハンバーグを切り裂いた。中から肉汁が溢れ、卵から君がとろけ出した。

 

コレだよ明智くん。

私が求めていたものは。

肉を卵ごとデミグラスソースにまみれたチーズを乗せて一口に頬張る。

 

この時、幸せが次郎の口の中に広がり脳内を突き抜ける。

 

エース、やはりエースだよあんた。

恍惚のため息を漏らす次郎。

 

日々の悩みは束の間吹き飛び、ただうまさだけが次郎を包む。

 

モグモグ、ハムハム、モグモグ、ググッ…

 

 

ゲフッ

 

ごちそうさんと。

駄目だ、もう何も考えたくねぇ。

 

カウンターで次のハンバーグをこねるシェフを眺め、次郎はアイスティーを飲んだ。

 

今日も一日満足だ。

 

おい、兄ちゃん会計だ!

 

はいかしこましました。

1840円です。

 

釣りはいらねーよ。

ビシッ!きっちり1840円をカウンターに叩きつけ、次郎は店を出た。

 

カランコロン♪

 

雨はますます強く降っていた。

ふん、暫くは止みそうにないな。

荷物をかかえ、次郎は神泉を後にした。

 

 

続く。

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キッチンハセガワ@神泉

今や有名になってしまったハンバーグのエース。ぎっしりと詰まった中に綺麗な目玉焼きが乗るハンバーグは一度食べる価値あり。

少し昼時を外すと良い。店内も綺麗。

3.7次郎

 

 

 

 

 

覆面智⑨

お盆である。

暇だ。

 

遠距離の移動は混雑がうっとおしい。外は暑い。こんな日は、家でガンダムを見るに限るが。

 

今日は曇天で幾分涼しい。そして、都内は人が減っている。

 

次郎は何気なくオヤジのツイッターを見た。

 

お盆もやってます。

更に、

塩ラーメン悪い奴。

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な、なんだと。

行かないわけがなかろう。

次郎は家を飛び出した。

 

雨がしぐついている。しかし、涼しくて快適だ。自然と鼻歌が交じる。

あぁ〜、メビウスの輪から〜、抜けだ〜せ〜な〜く〜て〜〜♪

逆襲のシャア。気がつけば次郎はピンクのポロシャツに赤い短パンに赤い靴下。

 

か、完璧じゃねぇか。おやじっ!

 

そうこうしているうちに神保町についた。時刻は10:58。開店時刻だ。既に七人ほどのネオジオン兵が列をなしていた。

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やるな諸君…

次郎は心の中でジークジオンと呟いた。

千円札を販売機に入れ、大盛りを押した。

 

ふー、またやっちまったか。

愚かなものだな人間というやつは。

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次郎は独りごちた。

 

 

青唐辛子、味玉、のりで。

いつものトッピング。胸が踊る次郎。

 

はいよ。

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きたー!まるでラーメン二郎じゃねーか!

 

どれどれ。

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違うな、さすがおやじ。背脂とにんにくを大量に使っているにもかかわらずスープはスッキリしている。

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うまそうな卵ちぢれめん。流石だ。

ズズズッ

 

う、うまい。にんにくが効いている。塩なのに少しコッテリとした味わい、なのにスッキリだ。これはたまらん。

 

ズズズッ

 

ズズズズズズッ

 

うめー!!

おやじっ!うまいぞ!!

 

ありがとよ♪

 

心地よい時間が流れる

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ゲフッ

 

ごちそうさん

 

また来るぜおやじっ!

 

あいよ♪

 

まだ涼しいな。店を引き上げた次郎。人の少ない神保町を後にした。

 

続く。

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覆面智@神保町

今日は塩ラーメンの悪い奴。ボリュームが半端ない。すぐそばにあるラーメン二郎風の味付けだが、しっかり覆面智の良さが出ている。レアな味わい。さすがだよオヤジ。

3.8次郎

 

 

マジックスパイス 下北沢

7月末の東京はうだるような暑さだった。

 

こう暑くちゃ元気がでねぇな。夏バテだぜ。

次郎は独りごちた。

 

今夜は京王線八幡山に用事がある次郎。

八幡山なんかなんもねーよな。

ちっ。

 

しかし、八幡山にいくとなると、途中に下北沢か。

スープカレーの聖地だな。

 

会議にはまだ時間もあるし、仕方ねぇな。今夜は下北沢だな♪

次郎の声は弾んだ。

 

さてと。どのスープカレーにしますかねっと♪

ポニピリカ、侍、マジスパスープカレー都内五芒星のうちの3つが揃ってるからな。どーするか…

 

……

 

よし、久々にマジスパにしよう。

そう言いながらすでにマジスパ前に到着する次郎。

 

ガラガラ♪

いらっしゃいませ〜。

 

ふん、一人だ。

 

おタバコは?

吸わねーよこの野郎!

 

はい、禁煙席にご案内します。

 

さて、と。

席に案内された次郎。やはり、ポーク角煮だな。辛さは涅槃。トッピングは納豆とモモ(餃子)。定番だな。ライスは小でな。

 

ユリオカで頼む。急いでるんでな。

(でたー!久々のユリオカ!)

次郎は心の中で叫んだ。

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しばし、目を閉じる次郎。

 

はい、お待たせしましたー。

速いな。いいぞ!ナイスユリオカだ。

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うまそうだ。納豆がいいなやはり。

 

ん、うまい。このサッパリしたスープっぽさがいいな。

さてと、お次はモモだな。

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うまい具合に水餃子風だ。

んー、小籠包のようにカレーが出て来るな。うまい!

 

そして、ラスボスのポーク角煮だ。

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ぐぉー、やはりうまいな。ポークはなんでこうもカレーに合うんだか…いたら神に感謝だな。

 ははっ♪

 

次郎のテンションは全開に達した。

 

ズズズズズーーッ

 

 

ゲフッ。

 

ふースープも飲み干して、完食だな。

こりゃ次の会議は寝るな。まぁいい。今が幸せならそれでいいさ♪

 

おい、会計だ!

 

はい、かしこまりました。

 

ガラガラ♪

 

まだ空も明るく夜はこれからだった。

こんな時間から会議とは。世の中アホばかりだな。

 

次郎は、まだ暮れきらない空を見上げ、再び下北沢を歩き出した。

 

天高くボーイングが、一筋の白い残穢を残していた。

 

続く。

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マジックスパイス@下北沢

スープカレーのオリジン的存在。サッパリスープで味が濃い目。トッピングも充実。ポーク角煮カレーが次郎一押し。お勧めトッピングは納豆とモモ。火・水休みに注意。

3.7次郎

 

 

 

 

 

味芳斎 中華

俺はバカだっ。

次郎は独りごちた。

 

とんかつを食べた後だというのにまだ何か食べる気か!

正気か次郎!!

 

心の中の悪魔と戦う天使。

しかし、天使は常に追い詰められ、いつしか悪魔が支配するものだ。

 

 

行っちまえよ次郎。いつ死ぬかわからないぜ?そんな時にあんなうまそうな麻婆、我慢できるのかよ!

 

悪魔は囁いた。

 

くっ、バカ野郎がっ。俺はそんなにやわじゃないぜ。

 脂汗を拭う次郎。

 

しかし気がつくと、その店の前まで来てしまっていた。

 

ぐっ、やばい、席が空いている。

 

い、いかんいかん、こんなことで負けてはなるものか!

 

 

ウィーン♪

いらっしゃいませ。

 

ひとりだ。

 

アッサリ負けた次郎。

席に着くやいなや、

 

麻婆豆腐、そしてピーマンのレバー炒めだ!

 

この店はこの2品で有名な店。頼まずにはいられない。

 

ちっ、やっちまったな。あの世でいつか詫びてヤラァ。

 

はい、お待たせしました。

おう、早いな!!

既に罪悪感は消え去りただ腹を空かした猛禽類の感情だけが残っている。

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辛くてうまそうだな!ラー油もすごいな!!

はふはふっ。

 

うおーうめーーーーー!!!

なんだこの味は、辛めだが辛すぎずちょうどいい。味もしっかりついてて、ラー油もうまい。挽肉もうまい!こんなうまい麻婆豆腐ねーぞ!!!

 

はいよ。

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はふはふっ。

ぐぉー!こんなうまいレバーあったのか!!ピーマンのあっさり感が絶妙だ!!

生きててよかったーー!

いや、ひょっとして既に死んでいるのかもな、なんてな!

ははっ!!

 

悪魔との契約。あまりに甘美な響き。甘美な味。

 

げふっ。

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次郎夜は更けて行った。

 

続く。

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味芳斎@大門

町中華。麻婆豆腐とピーマンのレバー炒めが激ウマの店。濃いめの味は夏にも冬にも効く。他の品ものも是非試したい。再訪あるのみ!

3.8次郎。