食い倒れ 函館次郎のひとり飯道

函館次郎が世間の荒波に抗いながらひとり飯に命を捧げる物語

八幡 焼き鳥 早稲田

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「ロージーちゃん、だーまー?」

 

次郎行きつけのマッサージ屋のゴッドハンドK、略してKからメールが入ったのは午後6:30。高田馬場と早稲田の間にあるドトールコーヒーでソイラテを飲んでいた時分だった。

 

約束は7時だが、早いな。

じゃあ行くとするか。

次郎は飲み残したソイラテを持ち、立ち上がった瞬間、見るからにウダツの上がらなそうなジジイが次郎にぶつかった。

 

うぉう、ソイラテが手と床に溢れた。

熱い、このヤローどこ見てやがんだ!ボケがッ!

次郎は熱さの余り、ジジイをしこたま怒鳴りつけた。

ジジイは、右往左往している。

 

どーする?コマンド.

魔法を使う。

メラゾーマ

ジジイに202のダメージ。

ジジイは死にそうだ。

 

もう、いい、行けよ!

 

次郎はバシルーラを唱えた。

ジジイは彼方へ消え去った。

 

だ、大丈夫ですか?

ドトールの店員がオシボリを持ってやってきた。

次郎はそれをむしり取ると手を拭いた。

ちっ、服につかなくてよかったぜ。全く…

 

 

いかん、行かねば。

次郎はそそくさと店をでた。

 

ふー、とんだ災難だったぜ。

まぁいい。しかし、腹の減った次郎に早稲田通りは誘惑の巣窟、地獄の一丁目だ。

次から次へとラーメン屋が押し寄せる。

ぐ〜きゅるる〜。

やばいな。腹が鳴ってらぁ。

 

まだか、約束の店は?

 

おお、これだな。はちまん。

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地下か。

次郎は階段を降りていった。

扉を開けると既にほぼ満席。その奥にGDKはいた。

遅いよ〜。

すまへん。

まだ時間前ではあるが、そこは御愛嬌。

まぁ座んなよ。

おう。なんとも旨そうな匂いが店内に立ち込めている。

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ぐお、旨そうな焼き鳥だな。たまらん。

じゃあ、大将、おひたしとえび芋の揚げ物、それとはちまんサラダね。

はいよ〜。

Kは常連。注文は任せることにした。

 

しばらくすると、前菜が運ばれてきた。

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えび芋にサラダ。

次郎とKはビールで乾杯した。

いやー、たまには外で一杯やるのもいーねー。

ですねー。

 

む、このえび芋、うまい。ほふほふで里芋のように途中からしっとり。塩がいい塩梅だ。

サラダも食べやすい。レモンが効いている。

よし、これで急な血糖値の上昇は避けられたぜ。

 

じゃ、焼き鳥いこうか〜。

ヨロシク。

 

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アスパラ巻き
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しそ巻き
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胸肉

くー。どれもうまそうだ。

次郎は焼き鳥に食らいついた。

ジューシーで、いい塩加減。うまい。後味がサッパリしていくらでも食えるなこりゃ。

 

でしょ〜

日本酒いっちゃおうか。

ですね。

大将〜、冷やよろしく〜

あいよ。

 

しばらくしてお勧めの日本酒が出てきた。

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ぐ、うま!すっと胸に消えていく。その割に飲みごたえのある後味。焼き鳥に合う。

 

うまいね〜。

ねー。

 

だんご、うずら、皮です。
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くぁー、旨そうだ!特にこのだんご。つみれと言わないらしい。

うー、このだんご、ミンチに混じって軟骨が入っていてうまい。けしの実も練りこまれている。ジューシー且つ繊細、素晴らしい塩加減と焼き加減。たまらん!

 

このうずらがまたうまいのよ〜

 

なに。ほう!

 

確かにうまい。これは、うずら史上一番うまいかもしらん。なんと表現して良いのやら…いや言葉なんて野暮だ。とにかくうまい…醤油につけてあるのが決め手か。

 

この皮もパリパリで食べ応えがあって脂がジューシー。くそ、なんてことだ!

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次の日本酒は篠峯です。

う、うまい…だめだこりゃ。今夜はもう、最高やないか。

でしょ〜日本酒もこの店凄いのよ〜

さすがK。ゴッドハンドなのはマッサージだけじゃない。

 

厚揚げと、軟骨の辛焼き。

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優しい厚揚げ。

そして、軟骨の辛焼き。

これはね、ネギとタバスコを混ぜてあるから、串から肉をとって混ぜて食べるんだよ。

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なるほど。おお!このネギがシャキシャキで、タバスコと軟骨に合う。軟骨自体コリコリで骨に付いた肉がまたうまい。噛んだ時に口の中に広がる肉汁は天国への入口だ。

 

次はこれね。
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そして、新たな日本酒は熱燗で。群馬か。こりゃまたうまい。

 

はい、手羽先とオクラね。

終盤戦に近いところで供される手羽先。脂が乗っているため、最後の方に出てくる。入口を開けて天国への階段を登り始めたKと次郎。

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ぐお、ナンジャこの手羽先は。骨にかぶりつく次郎。骨に付いた肉から肉汁が弾け飛ぶ。うおぉ!だめだこりゃ。旨すぎる。

そして、オクラがシャキシャキして口の中をこざっぱりさせる。

 

はいよ、次の日本酒ね。
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若松。くそコレもまた格別。辛口。しっかりとした飲み口。

 

さて、そろそろ、締めのそぼろ丼にいこうか。

大将、そぼろ丼2つ。

 

はいよ。

く、そぼろ丼か…腹は一杯なのに、待ち望んでしまう別の自分と引き裂かれるもう一つの自分。アイデンティティの崩壊だ。

 

はい、お待たせ。

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それと締めの日本酒ね。

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くそ、なんというビジュアル。これが不味いわけがなかろう。そして締めの熱燗。

そぼろの上に鎮座したうずらの生卵を割って一気にかきこむ。

ふ、ふ、うまひ!!

むしゃむしゃ。

甘くて辛くてジューシー。

 

鳥スープかけて食べる人もいるよ〜。

 

おお、なるほど。

一緒に出てきた鳥スープをかける次郎。

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そぼろ丼鳥スープ漬け。贅沢にも程がある。贅沢は敵と言われたWW II時代に生まれなくて良かったぜ。

次郎は独りごちた。

締めの熱燗がまた五臓六腑に染み渡る。

く〜。

 

ゲフッ

もう食えん。

 

うまかったね〜。

ほんとですね。

ありがとうK。

またいこうよ〜。

 

あ、お持たせのそぼろ丼弁当も頼んどいたから。これは明日食べるといいよ。冷えるとまた味が変わって美味しいんだよ〜。

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な、なんと、さすがK。粋な心遣い。今から明日が楽しみだ。

 

 

じゃ、お会計。

はい、二人で18400円ね。

 

これだけ食べて飲んで、これでいいのか…半端ないぜ。

二人は割り勘して、店を後にした。

ふらふらと千鳥足の二人。

じゃ、食後の運動がてらこのまま青山まで歩いちゃおっか〜♪

秋の風が涼しく気持ちの良い夜。

ふらふらと早稲田大学を越え、二人は夏目坂を上っていった。

 

三日月に照らされた二人の影は小さくなって、やがてそれも見えなくなった。

 

続く。

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八幡@早稲田

早稲田の老舗焼き鳥屋。全ての品物が丁寧に作られていて、そしてうまい。柔らかくジューシー。日本酒の種類も半端ない。特に肉だんごと軟骨、そぼろ丼、えび芋の素揚げは次郎的には絶品。辛焼きもうまい。

4.0次郎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生姜は文化② ラーメン 巣鴨

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なんだかんだ言ってすぐに来ちまったな。

次郎は独りごちた。

 

オヤジがツィートしていた神田の生姜ラーメン屋の店主が他の塩ラーメン屋の店主と新たなラーメン屋を出店。

 

気になって行ってみたが、なかなかの味。

次郎が好きなホロホロチャーシューが病みつきになり再訪してしまった。

 

いらっしゃいませ。

まだあまり知られていないためか、そこまで混雑していないところがまた良い。

 

さてと、この前は塩だったからな。今日は、醤油ラーメンだな。

次郎は750円のボタンを押した。

 

く、やばい、チャーシュー丼もやはり食いたい…が、我慢、できん!

気がつけばもう一枚1000円札を入れ、350円のチャーシュー丼のボタンを押していた。

 

ふぅ。やりやがったな、このヤロー。

人生は一度きりだ、ばかヤロー。

 

次郎はカウンターに座ると、食券を置いた。

 

はい、醤油とチャーシュー丼ですね。ありがとうこざいまーす。 

 

次郎は罪悪感を少しでも消すために目の前にあった水をがぶ飲みした。

 

はい、チャーシュー丼です。

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おお、先に来たか。

ぐお、醤油と生姜がかかって、うまそうな濃い茶色の丼だ。

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どれどれ。うまそうや。
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ぐ、柔らかい!味も濃い目で俺の好きな味。

うまい。しっかりご飯まで醤油がかかっている。生姜がいい塩梅で後味をサッパリさせる。

ラーメンが来るまでに全部食っちまうぜ。

 

ふー。

次郎は更に水をがぶ飲みした。

 

はい、お待たせしました。

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ぐお、やはり迫力あるクリエイティブ。

チャーシューがうまそうだ!

し、しかしまずはスープだ。
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ほう。スッキリ醤油。割とあっさりだな。生姜も効いている。

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麺は平打ちだな。つるつるシコシコだな。短めで食いやすい。歯ごたえもある。スープがあっさりしてるから丁度いいか。

そして、きたぞ。
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柔らかい。

う、うまい。これだよ!

ホロホロチャーシューは本当にうまい。スープと溶け合う見事な味。そして、そのボリュームも半端ない。食べ応え満点だな。

 

煮卵ほどうだ?
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醤油の味がちゃんとついているな。少し固めか。もう少し半熟だといいのだが。まぁいい。

 

ズルズル、

 

ズズザズ、ズズザズ。

 

ふー。

ラーメンとチャーシュー丼の組み合わせは最強だな。

腹がまた出ちまうぜ。

しかし、やめられん。スープと合わせてチャーシュー丼を喰らうこの幸せは誰にも譲れん。

うまい。

 

ズズズズ

 

ズルズル

 

 

ズズズズ、ズズザズ、ズズズズー。

 

ゲフッ。

 

ふー、ご馳走さん。

うまかったせ。満足だ。

 

またな。

どうもありがとうこざいましたー。またー。

 

ふー。

店を出た次郎。

しかし、巣鴨は、このラーメン屋以外は特に来る理由がなさそうだな。

 

店の前のバス停に丁度来たバスに乗り込む次郎。

さてと、よくわからず乗ってみたが、これから俺をどこへ誘うのやら。

 

はは。下町の冒険と洒落込むか。

次郎は独りごちた。

 

続く。

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生姜は文化@巣鴨

ホロホロチャーシューがうまい、生姜味のラーメン屋。スープはスッキリ、麺は平打ち麺。シンプルな味だが、生姜が効いてうまい。

3.6次郎

山ノ内② とんかつ 千歳船橋

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農大カツ丼。やっと出会うことになったな。

次郎は独りごちた。

 

以前から通っているとんかつ屋山ノ内。世田谷通り沿いの農大の前にある。

 

昔ながらのとんかつ屋で、初老の夫婦が切り盛りしている。

次郎はロースとんかつしか食べたことがなかったが、巷では農大学生のための農大カツ丼で有名な店である。

 

次郎は、店に入るなり、農大半カツ丼、そして、ロースかつ定食の2つを頼んだ。

既に上級クラスのなりだ。

 

はい。かしこまりました。

店主が答える。

 

暫くして、まずは農大半カツ丼が出てきた。

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おお!これだ!

この、完璧なまでのカツ丼。これでハーフか。

さすが学生向けだ。

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こりゃうまそうだ。この玉子とじと、甘辛ダレのご飯。最高の組み合わせだ。

 

どれどれ。

ほう!うまい。いい感じのバランスだ。玉ねぎも甘く、とんかつの衣と豚肉、卵が絶妙なバランスだ。豚肉の脂身が荒々しく食欲をそそる。

 

うまい。

むしゃむしゃ。

次郎は無心にカツ丼を食べた。

 

暫くして。

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お待ちどう様です。

ロースかつ定食がでてきた。

ご飯は少なめにしてくれている。

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この豚肉を存分に使った豚汁がまたしょっぱくてうまい。

 

たまらん。

ズズズズ。

うまい。

 

そして、

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このとんかつ、なぜか衣がとってもうまい。使っているラードがいいのか、サクサクなのにしっとりとして尚且つ独特の旨味がある。それにこのぎっしり系の豚肉がピタリと合う。噛みしめると肉汁が出て、さらに味に深みが増す。なんとも贅沢で暴力的な味。

 

うまい。有名店のいかにもなとんかつもいいが、ここのとんかつは素朴なのに、旨みが段違い。

 

白飯がすすむ。

 

次郎は半分は洋辛子とソース、残り半分は醤油で食すダブルアクセル派だ。

 

とくに、醤油は衣の味を一層引き出し、噛み締めた時の醤油と肉汁のコラボレーションがたまらなく旨い。

 

くぅー。たまらねぇ。やはりここはロースかつだな。

 

農大カツ丼も食えたし、今夜は言うことないぜ!

次郎は心の中で雄叫びをあげた。

 

 

そして、ロースかつ定食に付け合わせのナポリタンがまたうまい。懐かしさと安心感を誘う。なぜかただいまと言わずにはいられない、そんな心持ちになる味。

 

ふー。

さすがに腹一杯だ。

次郎は最近ジムに通い、痩せようと努力しているものの、今夜は度返しだ。いや、倍返しだ。

 

時に暴力的に飯を喰らう。それでこそ人生ってもんよ。

 

さてと。

おい、店主、会計だ。

 

はい。

1900円です。

 

こんだけ食べて1900円。やはりお得だぜ。

ほらよ。釣りはとっといてくれ。

これで新しいラードでも買いな。

 

次郎はキッチリ1900円をカウンターに叩きつけた。

 

ガラガラ♪

次郎は店を出た。

 

この頃の夜はすっかり涼しくなった。

いつのまにか秋が来ていたようだ。

目にはさやかに見えなかったがな。

 

誰かの詩を口ずさみながら、次郎は馬事公苑方面に消えていった。

 

続く。

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山ノ内@千歳船橋

農大カツ丼で有名な店だか、真骨頂はロースかつ定食。通は醤油でいただきます。

懐かしく優しく、そしてしっかり旨い。

3.7次郎

 

覆面智20 あん肝ラーメン 神保町

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お、おら死んじまうよオヤジ!!

 

お、今日は休みかい?

オヤジが聞いてくる。

いや、仕事は遅めからで。

 

そうかい。今日のはキてるよー。

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食券は1200円。日替りラーメン一択。毎月出し汁の素材が変わるオヤジの店。今月はあん肝がそれである。年に一月訪れるあん肝出し汁ラーメン。

 

間違えいなくうまい。次郎は今まであん肝で間違えた記憶は無かった。

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悪い肉も。

カウンターで100円手渡す次郎。

 

はいよー。

 

ちゃっちゃっちゃっ

 

ちゃっちゃっちゃっ

 

小気味良く繰り返される湯切り音。

 

ちゃっちゃっちゃっ

 

ちゃっちゃっちゃっ

 

リズミカルにこだまする。

口の中にヨダレが溜まってくる。

ゴクリ。

生唾を飲み込んだ。

 

 

ごとり。

ラーメンが目の前に置かれる。

はいよー。

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ぐ、ぐお!!

キ、キた。このビジュアル。間違いない。

間違うわけがない。

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な、何というあん肝の量。

ヨダレが止まらん。

次郎は恐る恐るあん肝スープを口に運んだ。

 

ぐぉあ!!

う、うま過ぎる、うまいのが過ぎるぞ!!

あん肝とこの濃い阿波尾鶏の醤油スープ。尖りまくってる。しかし深い味わい。ただ濃いだけじゃない。様々なダシにあん肝が組み合わさって至高のスープに仕上がっている。

 

そして、この悪い肉。

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醤油に漬けた豚ばら肉。

この濃いスープと相まって悪魔のような深い味わい。

エロイムエッサイム、エロイムエッサイム。

次郎は指で六芒星を切った。

 

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そして、この卵縮れ細麺。最強コンボ。

間違いない。

 

ズルズルッ!!

 

次郎は勢いよくかきこんだ。

 

う、うまいが過ぎる!

きっと死ぬ前に思い出す味になるのだろう。

次郎は独りごちた。

 

ズルズルッ

 

ズルズルッ

 

ズズズズッ

 

ズルズルッ

 

ズズズズ、ズズズズー!!

 

ふー。

あっという間の邂逅だった。

しかし、満足だ。

もう死んでもいい。

次郎はそう感じた。

 

 

おやじ、うま過ぎたよ。

 

ありがとねー。また来週まってるよー。

 

くっ、ら、来週も…

食べたそばからまた食べたくなる中毒性。

まるで麻薬だ。

 

 

次郎は店を出て、神保町の街をゆらゆらと歩いた。

まだ恍惚感に体が火照っている。

 

この後の仕事は…さぼっちまうかな。

 

次郎は暫く街を歩き続け、フラリと喫茶店「さぼうる」に誘われるように入っていった。

 

 

続く。

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覆面智@神保町

がんこラーメン一条流。出し汁は基本的に阿波尾鶏のまろやかな味。そして、ひと月ごとにプラスで出し汁の素材が変わるがわる追加される。あん肝はまた格別。火曜は塩ラーメンの日。水曜は会員限定の濃い出し汁の醤油ラーメン。

4.4次郎

 

 

 

 

春秋 和食 麻布十番

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次郎くん、ハンバーグ食べに行かないか?

教授の誘いはいつも急だ。

 

しかし、味は確か。迷う理由もなかった。

 

是非。

次郎は即答した。

 

ではいつものように十番商店街で待ち合わせですね。わかりました。

 

そういうことになった。

 

 

どうも。

おお、次郎くん。忙しくなかったかね。

全然大丈夫ですよ、教授。

 

では行くか。

ずんずんずんずん。

 

いつものように教授は速歩きだった。

急いでついて行く次郎。

 

ずんずんずん。

 

ずんずんずん。

 

おお、ここだ!

春秋。

夜は結構な高級和食店。昼もいけるらしい。

 

さてと。

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なるほど。

魚料理も気になるが…

 

私はハンバーグで。

そうきたか教授。

 

じゃ僕もハンバーグで。

 

二人とも目論見通りハンバーグに落ち着いた。

 

元気にしてたか次郎くん。

はい、なんとか。

そうか。人生楽しくやらんとな。一度きりだ。

ですね教授。

 

教授との会話は歩く速さと同じくスピーディ。

 

はい、お待たせしましたー。

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おお。豪華だな。これで1300円か。お得だ。

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このサラダうまそうだ。ドレッシングはオニオンだな。こりゃいい。

次郎は思い切り頬張った。シャキシャキの野菜にこのオニオンドレッシングが見事なハーモニー。

うまい。

むしゃむしゃ。

こりゃいい。

 

そして、

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辛子のソースかと思いきや、チーズじゃねーか!これは頼もしい。

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うお!

箸を入れると肉汁が溶け出した。

次郎はおもむろにバーグを頬張った。

おお!

肉ぎっしり系か。頼もしい食べ応え。肉汁も口に溢れる。うまいなこりゃ。

 

教授うまいすね!

だろう。なかなかいけるんだよ、次郎くん。

 

むしゃむしゃ。

 

むしゃむしゃ。

 

しばし無言でバーグを貪る二人。

付け合わせの焼き野菜も上品な味。

 

むしゃむしゃ。

 

ふー。食ったな。

いやー、うまかったですよ教授。

だろう。

 

よし、行くか次郎くん。

ですね教授。

 

ここは私が。

あ、いや教授、僕も払いますよ。

 

いやいや次郎くん。また次に。

で、では、お言葉に甘えて!

スピーディに引き下がる次郎。

 

いやー。ご馳走さまでした教授。

おお、また行こう次郎くん。

 

じゃ。

そう言うと教授は歩き出した。

あ、じゃあまた。

 

ずんずんずんずん。

 

ずんずんずんずん。

 

あっと言う間に小さな背中になる教授。

こんな去り際の潔さを俺も身につけたいもんだぜ。

次郎は独りごちた。

 

麻布十番商店街は、昼過ぎの静寂にしばしの間包まれている。

 

さてと、次はどこで打ち合わせだったっけな。そう呟きながら次郎は六本木ヒルズへと消えて行った。

 

続く。

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春秋@麻布十番商店街

夜は高級な和食屋。ランチはボリューミーでお得な価格。ご飯と味噌汁がお代わり放題。ハンバーグはぎっしり系でソースはアッサリポン酢。野生的な旨さ。魚も旨そう。

3.5次郎

 

 

 

サイアム・タラート タイ料理 三軒茶屋

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なんだか暑いな。

10月も10日を過ぎようかという時分、しかし東京は暑かった。

次郎はハーフパンツにTシャツという真夏の出で立ちで渋谷を闊歩していた。

 

さてと、そろそろ昼か。渋谷でもいいが…ここは三軒茶屋まで足を延ばすか。なんとなくな。

 

次郎は田園都市線に乗り三軒茶屋で降りた。

さてと、この前はカレーだったからな。ラーメンは三軒茶屋ではないな。となると、餃子か、アジア料理か、ハンバーガーか…ぶつぶつ言いながら歩いていると三角地帯の路地に入っていた。

 

お、こんなところにタイ料理か。

うーむ…

行ってみるか。

 

一人だ。

少々お待ちください。

昼時の片付けで慌ただしい店内。

うまい証拠か。

 

どうぞ。

奥の広目の席に案内された。

扇風機の風がアジアを感じさせた。

まぁ日本もアジアだがな。

 

さてと。

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沢山あって迷うな。ランチ限定のトムヤムクンチャーハンもうまそうだな。

しかし、結局はガパオにいっちまうんだよなぁ。

次郎は独りごちた。

 

おい、兄ちゃん。

はい。

ガパオライス頼む。

はい。

 

しばらくすると、付合わせの生春巻き、スープ、タピオカが供された。

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この生春巻き。きちんとした味でうまい。そして、スープはすこしスッパ目のタイ独特の味。なかなかやるな。更にはタピオカ。デザートではないんだな。しかしうまい。暑い日には良く合うぜ。

 

はい、お待たせしました。ガパオです。

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おお!来たな。これよこれ。

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卵を割って、さらにうまそうだ。肉の量も多い。これで950円は安いな。

どれどれ。

 

うん。うまいな。食べ応えのある挽肉。香辛料の効いたテイスト、それに半熟卵とライスが絡まって絶妙なハーモニー。

野菜もシャキシャキで、あっという間になくなりそうだ。

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むしゃむしゃ。

このスッパ目のスープがまた合うなぁ。

 

むしゃむしゃ。

うまい。

 

むしゃむしゃ。

あっという間に完食した次郎。

ゲフッ。

 

ふー。うまかったな。

よし、会計頼む。

はい、950円です。

 

ほらよ。釣りはとっときな。それで新しいフライパンでも買いな。

次郎はキッチリ950円をレジの皿に叩きつけた。

 

ふー。食べたら更に暑いぜ。ここはどこだ?

一瞬三角地帯の方向性を見失う次郎。

まぁいいか。再び細い路地へと歩きだした。

 

しかし、いつまでこの暑さが続くんだかなぁ。氷河時代が来ると言ってる奴もいるってのに。

 

最近得た知識を呟きながら、次郎は更に奥の路地へと消えて行った。

 

続く。

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サイアム・タラート@三軒茶屋

多種のメニューを揃えるタイ料理屋。なかなかの盛況ぶり。昼時をすこしずらした方が良さそう。ガパオもうまかったが、トムヤムクンチャーハンが気になる。ランチはお得。

3.5次郎

 

 

 

とんがらし カレー 三軒茶屋

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さてと、ジムに行ったことだし、どこでランチを貪るか…

 

むぅ。そろそろ新たな店を開拓したいところだな。よし、今日はなんとなく三軒茶屋だな。

ごちゃごちゃした感じがなんとなくにふさわしいだろう。

次郎は独りごちた。

 

田園都市線三軒茶屋で下車した次郎。

今日はエスニックな気分だ。カレーかタイか…ん?なんだここは。

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入口がわからんが、カレー屋か。

次郎は246を小道に回り込んだ。

おお、いきなり店か。道沿いにすぐカウンターのあるこじんまりとした店だった。

よし、ここで会ったが100年目。入ってみるか。

 

いらっしゃ〜い。

かなり高齢のおばあちゃんが一人で営業していた。

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メニューは3つ。ここは迷わず豚ばら軟骨カレーだな。

よし、おばちゃん、豚ばら軟骨カレー頼む。

はい。

 

おばあちゃんは一人でルーを煮、軟骨を煮込み、サフランライスを作り、サラダを盛り付けている。

 

なんとなく、タイムスリップしたような気分だ。

 

先客の会計にもまごついてるように見えた。

 

はい、どうぞ〜。

まずはライスとサラダのプレートが出てきた。

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ビジュアルは綺麗だ。このサラダ、カレー粉がかかっている。

 

どれどれ。お、意外とシャキシャキの玉ねぎと青ネギ。フレンチドレッシングとカレー粉が合う。なかなかいいな。

 

はい、お待ちどお様。

軟骨は食べれるからねぇ。

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きたな。

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おお、このでかい軟骨。煮込んでるだけあってプルプルだな!うまそうだ。

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柔らかい!豚角煮のようだ。そして、このカレールー。甘いぜ。自然な甘さだ。

スパイスの良い香りが次郎の鼻孔をくすぐる。

スパイスの良い匂いだぜ。そして、トマトも効いている。優しくて深い甘さ。こりゃいい。むしろシチューのような感覚だな。

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次郎はサフランライスをすくい、スープカレーを食べる要領で食べた。

うーん。サフランライスも優しくてこのカレーにぴったりだな。軟骨も柔らかいし、おばあちゃん家に来たようだ。

 

なんだか泣けてくるぜ。

次郎は独りごちた。

 

むしゃむしゃ。

うまいな。

 

むしゃむしゃ。

甘いぜ。

 

むしゃむしゃ。

ズズズズ。

 

ふー、ご馳走様。

おいおばちゃん。ごちそうさん

 

あ、デザートもありますよ。

お、おお、そうか。

 

はい。

オレンジのゼリーが出て来た。

あっという間に平らげる次郎。

 

よし、おあいそだ。

はい。900円です。

 

ほらよ。釣りはとっときな。

次郎はおばあちゃんにきっちり100玉9枚を手渡した。

 

またくらぁ。達者でな。

ありがとうございました〜。

 

ふん、なんだか湿っぽくなっちまったぜ。

三軒茶屋のごちゃつく街の喧騒が昭和の感覚を呼び覚ます。

もう俺にばぁちゃんはいないからなぁ。

 

次郎は、いっとき物思いにふけると、再び三軒茶屋の路地に歩き出した。

 

 

続く。

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とんがらし@三軒茶屋

おばあちゃんの作ることこと煮込まれた豚ばら軟骨のカレー。優しくて甘くてうまい。

 

3.5次郎