さてと、今日は何処にありつくか…
次郎は本郷三丁目にいた。
最近東京大学のとある考古学研究室に顔を出していた。
知り合いの助教授に呼ばれてのことだ。
昼を過ぎた13時。
そろそろ飯にするか。
次郎はあたりをキョロついた。
む、なんだか雰囲気のある店構えだな。
まずはここにするか。
「麺屋ねむ瑠」
とあった。
扉は空いており、がやがやと学生が店から出てきた。
チャンス到来、だな。
次郎は独りごちた。
店に入ると食券機がある。
濃い目の烏賊煮干しラーメンか、あっさり系の赤鶏と蛤のラーメンかの2種類がグランドメニュー。
次郎は迷わず淡麗を押し、チャーシューをトッピングした。
ふん、チャーシューは基本だよ明智くん。
次郎は空いてるカウンターに座り、食券をカウンターに叩きつけた。
あっさりチャーシュー、一丁。
チャッチャッチャッ♪
チャッチャッチャッ♪♬
小気味良い湯切り音が聞こえてくる。
お待たせしました。
五分程度で着弾。
ほう!美しいクリエイティブ。
うまそうだ。
スッキリ淡麗醤油スープ。見た目良好!
ズズ。
あっさり、そして、スッキリだな。ちとパンチが弱いか。
チャーシューは肩ロースか。花びらのように沢山あるのがいいな。
ハム。
柔らかくて淡麗スープに合う。
麺はどうだ?あ?
細麺ストレートか。
ズズズズ、ズルズルッ、ズルズルッー♬
むう。柔らかいが芯はある。ストレート麺が淡麗醤油スープに合うな。あっという間に終わってしまいそうだ。
ズルズルッ、ズルズルッー♬
ズルズルッ、ズルズルッー♬♬
ズズ、ズズズズー♬♬♬
ふぅ。やはりあっさり完食だな。
次郎は器をカウンターの上にあげ、席を立った。
ふん、また来る…かはわからんがな。
次郎は店を出た。
さてと、アッサリしていたし、もう一軒探してみるか。
まさかのラーメン梯子に挑戦してみるのも一興か。
かっかっか!
次郎は高らかに勝利宣言を行い、本郷通りを緩やかに南下して行った。
続く
麺屋ねむ瑠@本郷三丁目
煮干しかハマグリか!それが問題だ。
両方かなり味が違うので、好みが分かれる。二回行く方がいいかも。本郷三丁目付近一帯はラーメン梯子ができるマニアには天国な一画。
3.5次郎