函館次郎の独りごち飯。

東京近郊のうまくて並んでない店を探す男のドラマ

ciliegio④ 蕎麦 弘前

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あ、今日のそれは最後の一つです。

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な、なに!ならそれで。

かしこまりました。

 

次郎は久しぶりに行きつけにしていた蕎麦屋、蕎麦バルciliegioにいた。

コロナ中はなかなかいけなかったが、そろそろ街は再開。次郎の美食探訪も再開と洒落込んだ。

 

ふぅ。やはり昼は繁盛している。

良い店だな。

次郎は独りごちた。

 

はい、お待たせ致しました。

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ふお!何というクリエイティブだ!美しい!

本当に蕎麦屋なのか!!

毎回驚かされるぜ。

次郎は笑いがこみ上げるのを抑えるのに苦労した。

 

さて、まずはつけ汁のスープだな。

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ズズ。

む、浅利と帆立の出汁が効きまくりだか。オリーブオイルも効いてイタリアンな感じに仕上がっているものの、このスダチで一気にサッパリ和風に変貌する。

しかし、あまりに美しいビジュアルで、なにから手をつけて良いのやら…

よし、まずはこのピンクのソースの付いたカブだな。
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ほほーう、これはうまい。ベリーのソースだな。しかし甘過ぎず、まかカブが柔らかでシャキシャキだ。
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これは牛肉だな。いや鶏肉か。歯応えがあって、しかしクセはなく。このソースがまたサッパリとしてうまい。
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そして、蕎麦だ。

ズルズルッ。この柔らかい歯応えだが、匂いがぷんと薫る俺の好きなタイプ。やや太いのがまたいい。このベリーのソースや蟹のソースだけでも充分いけるが、やはり…

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このつけ汁だな。

ズルズル、ズルズルッ。

ふほー!こりゃいろんなソースが相まって複雑な味にしているが、このつけ汁が見事にアッサリとしかしコクのある味にまとめあげる。こりゃうまい。

ズルズル、ズルズルッ!!

ふう。
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このブロッコリーも野性味のあるざく切りでベリーソースと、そしてつけ汁が見事に調和。
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なんだこの焼いたヤングコーンは。この焦げ目がまたうまいではないか!
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ほほーう。こんなところにししとうが。

カリッ。

うまい。後でピリッと辛いが、これがまたつけ汁に合う。
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さらには、挽肉にバジルソース。イタリアンだ。

ズルズルッ、ズルズルッ。

このバジルソースと蕎麦をつけ汁にくぐらすと更に味の深みが増す。

こりゃ最後の一つに間に合えた奇跡だな。

 

ズルズルッ!

ズルズルッ!

 

あっという間になくなっちまった。いろんなソースがあるおかげで最後まで全く飽きない。

 

スープを少しいただくか。

ズズズズ。

ズズズズー。

うまいな。

 

もう少し。

ズズズズー、ズズズズー♪

い、いかん飲み干してしまう。

ここでやめとこう。

間違いなく今日は当たりだった。

 

おい、会計頼む。

はい、こちらへどうぞ。

入口に向かう次郎。

 

1723円です。

まぁ少し値は張るがそれ以上の満足感だ。

 

ほらよ。釣りはいらねーよ。

それで新たなソース作りの足しにするといい。

 

次郎はキッチリ1723円を金皿に叩きつけた。

 

クイ♪

ドアを開けると、垂れ込める曇天が広がっていた。

 

続く。

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蕎麦バルciliegio@弘前

弘前蕎麦屋の名店。老舗とは全く趣が異なるが遜色なし、いや寧ろうまい。特に今日のスペシャル想桜…うまかった。

3.8次郎