函館次郎の独りごち飯。

東京近郊のうまくて並んでない店を探す男のドラマ

らあめんサンド ラーメン 盛岡

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いやー、弘前から岩手はやはり遠いな。

次郎は車で盛岡に来ていた。小岩井でフィールドワークをすることになっていた。

雨の降りしきる中、高速を1時間半強走った。

 

さてと、小岩井に行く前に腹ごしらえと行くか。確か、この青山ってあたりにうまいラーメン屋があると聞いたが…

お、あそこに人が並んでる店があるな。

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おお、ここだ。1時でこの並び。期待できるな。

次郎は近くのモールに車を停め最後尾に並んだ。

 

こりゃ30分はかかるな…まぁ仕方ない。せっかくだしな。

待つ途中変なオヤジが前に並ぶ家族に話しかけてきた。

うまいんですか?どこからきたの?

家族にとってみれば全くの余計なお世話だが、仕方なく家族は応じていた。次郎は勿論無視を決め込んだ。

しばらくしてオヤジが去った。

その間に中の客が一回転して次郎も漸く入店。しかし、店内でもまだ待合椅子があった。

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メニューは外の壁にもガラスにも貼ってあり並んでいる間に決めることができる。

鶏そばにチャーシューと味玉トッピングだな。

次郎入口すぐにある食券機で食券を買った。

1100円か。まぁこんなもんか。

 

食券を買って暫く椅子に鎮座していると、また一回転し、次郎は漸くカウンターに座った。

 

オヤジが丁寧な手つきでラーメンを作っている。正確に測る麺、既に薄くスライスされたチャーシュー。器がいくつか置かれ、そこに返しが注がれる。

 

ちゃっちゃっ。

 

ちゃっちゃっ。

 

すちゃ。

 

最後に鶏の脂が注がれる。

はい、お待ちどうさまです。

ごとり♪

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ほほー!見事なクリエイティブ。こりゃ列ができるわけだ。

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おお、やはり鶏の脂が凄いな。

ズズ。

む、うまい。淡麗な醤油と鶏ガラそして、この鶏の脂が濃厚さを加え、複雑な味を醸し出す。

秋田の比内地鶏、青森のシャモロックか。
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これはチャーシューだな。豚か。ローストしてある。柔らかく、そして甘い。この甘さが醤油スープと見事にマッチ。
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そして、鶏チャーシューか。予め胡椒と塩で下味がつけてある。こちらも柔らかくうまい。
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さてと、細麺。少々掴みづらいが。

ズルズルズルッ。

 

む、麺の茹で加減も程よくアルデンテ。津軽にありがちな茹ですぎもなく、モチモチ感がある。こりゃうまい。

 

ズル、ズルズルッ、ズルズルッ。

ズズズズズー♪

 

うまいな、このスープ。程良い甘みもある。
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味玉は、少し硬めか。

ズルズルッ、ズルズルッ。

ハムハム。

ズズズズー♪

うまいな。

ズルズルッ、ズルズルッ、

ハムハム

ズズズズー♪

 

ズズズズー♪

いやー、うまかった。こらゃ並んだ甲斐があったな。

2時か。さてと行くとするか。お、もう流石に並んでないか。ここは2時にくるのが良さそうだ。

 

ラガ♪

ふぅ。雨がやまねぇな。午後のフィールドワークは中止かもな…

次郎は独りごちた。

 

その言葉を捉えたかのように更に雨脚は強くなっていった。

 

続く。

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らあめんサンド@盛岡

盛岡でいま評価の一番高そうなラーメン屋。鶏出汁のスッキリ醤油がおススメ。チャーシューのトッピングは必須。盛りも美しく、味も上品だが尖りもある。東京だともっと並ぶと思われる。

3.6次郎