函館次郎の独りごち飯。

東京近郊のうまくて並んでない店を探す男のドラマ

ひらこや 㐂ぼし ラーメン 青森

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さてと、小腹が減って来たな。

次郎は青森市内で車を転がしていた。竜飛岬周辺でフィールドワークを行った帰りであった。

今日の収穫はあまりなかったな。大して資料になりそうなものも得られなかったしな。

ここは、ガッツリしたもんを食って1日を収めるか。

 

暫く転がしていると、左右に店が立ち並ぶ一角に出た。

 

今なんか小洒落たラーメン屋があったな。

次郎は∀ガンダムのようなUターンを決めた。

 

おお、ここだ。

「中華そば ひらこや㐂ぼし」

なんて読むんだ?まぁいいか。

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ガラ♪

いらっしゃーい。

清潔な店内。流行りの雰囲気、厨房のピリっとした空気。

おそらく、ここは混むんだろう。

あたりの予感がする。

いくぶん晩御飯には時間が早いからか、店内は6割程の入りだった。

ちょうど良いタイミングだ。f:id:hidekinghenry:20200225231036j:image

なるほど。シンプルなメニューだな。ここは…

おい。

ハイ。

バラそば中を。

ハイよ。

 

バラ入ります。

強面の店員が麺を湯に投下する。

 

湯気が換気扇にドンドン吸い込まれていく。

さながら竜巻だ。

次郎は湯気となり、心は換気扇にドンドン吸い込まれていった。

 

チャーチャッ、チャーチャッ♪

 

チャーチャッ、チャーチャッ♪

 

はい。お待たせしました。

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ほほう、素晴らしいクリエイティブ。

まるでバラ(薔薇)の花だな。クククッ。

次郎は独りごちた。

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どれ。

次郎はバラ肉を頬張った。

バラだけに薄く、柔らかだ。

うん、うまいな。この薄いのがバラのいいところだ。
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スープは…

ズズッ。

俺の好きなスッキリ系だな。煮干し味か効いてるがくどくなく、少し酸っぱいな。醤油か。
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麺は、中太ストレート麺か。

ズルズルッ。

少し柔らかいな。まるで津軽そばだ。

まぁ致し方なし、か。

 

ズルズルッ

ズルズルッ

ハマハム

ハムハム

ズズズズー♪

 

なかなかいい。バラ肉が食べても食べてもなくならないから、常に麺と一緒に頬張れるな。贅沢だ。

 

ズルズルッ

ズルズルッ

ハマハム

ハムハマ

ズズズズー♪

 

ズルズルッ、ズルズルッ

ハマハム、ハムハマ、ハムハム

ズズズズ、ズズズズー♪

 

プハー。食ったなー。

満足だ。

 

おい、会計頼む。

あちらでお願いします。

 

次郎はレジに向かった。

850円です。

ほらよ。なかなかうまかったぜ。釣りはとっときな。それでバラ肉でも調達するといい。

次郎はそう言いながら、金皿にキッチリ850円を叩きつけた。

 

ラガ♪

もう、すっかり夜だな。

さてと、帰るとするか。なかなかいい店だったな。

 

バタン、ブロロロロー♪

次郎の車は夜の闇に滑らかに滑りだしていった。

 

続く

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中華そばひらこや 㐂(き)ぼし@青森市

煮干し出汁スッキリ系。くどくなく美味しい。バラ肉が花びらになったバラそばがおすすめ。

店内も清潔で、流行ってる感がある。強いて言うなら麺が少し柔らか過ぎる印象。

3.45次郎