函館次郎の一膳飯

東京と青森のうまくて一人で入りやすく並んでない店を探すグルメドラマ

ciliegio③ イタリアン蕎麦 弘前

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またしても来ちまったか…

次郎は雪の降る平日11時35分、弘前城の近くにある蕎麦屋ciliegioの前にいた。

 

トンネルを越えなくても、ここは雪国だ。

次郎は独りごちた。

 

ふん、旨いものは仕方がない。何度来てもいいのだ。

 

ガラ♪

いらっしゃいませ。少々お待ち下さい。

おひと…

 

独りだ。見ればわかるだろう。

こちらのカウンターにお願いします。

席に着いた次郎。

本日の日替わりはトマトベースのポモドーロ、海老だしの塩蕎麦です。

 

ほう。では、海老をもらおうか。

ハイ。

それと、このトッピングオールスターを頼む。ハイ。

そして、岩木鶏めしも。

ハイ。お待ち下さい。

 

ふん、頼みすぎたな。

仕方あるまい、ここは雪国なのだから。

 

しばらくすると、鶏めしが着弾した。

この鶏めしは、しっかりと味付けされた鶏肉とアッサリとした大根おろしと刻みネギのコラボがたまらなく美味だ。

 

ハイ、海老塩蕎麦です。
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おお!来たな。それにしても見事なクリエイティブ。

ボリューム感と食欲をそそる色とりどりのトッピング。

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スープから海老の香ばしい匂いがプンと薫る。

ズズ。

次郎はスープを口に運んだ。

うまい。少し挽肉がまた格別。

 

そして、青森名物の細竹。地産地消をこの一杯に詰め込んでいる。
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サクっとした歯ざわりの後に柔らかく砕け、醤油の味が後を引く。
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そして、この蕎麦。

縮れていて少し短め。

ズルズル♪

ふぅ、スープをこれでもかと引き連れて口の門をくぐってくる。この麺隊長の突破力は半端ない。海老と醤油の銃声が城中に轟いている!
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そして、この大砲のようなチャーシューだ。分厚い。歯ごたえも抜群だ。
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さらに今日は柔らかな牛チャーシューまで。ヘリコプター降りてくる兵士達のロープさながらの薄カリカリ揚げごぼうがまた口の中に新しい音を加えてくる始末。
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ふほ、そしてこの煮卵の君は手榴弾のように弾け飛ぶ。

口の中に急いで入れないと爆薬で自滅しちまうような勢いだ。くそ、うまい。見事すぎるぜ。

ズルズル♪

ズズズズー♪

ズルズル♪

ズズズズー♪

 

ふぅ。うまいな。

おっと、危ないところだった、最後の仕上げは籠城していた敵の城主をこの火の海に落とさないとな。

次郎は鶏めしの残りの白米を、スープにつっこんだ。

これでリゾットの完成だ。
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籠城戦は日本もイタリアも一緒だぜ。

ほふほふ。

ズズザズ、ズズザズ、ズズザズズー♪

ご飯と海老スープがしっかりと友好を示している。日本におけるイタリア年はいつのことだったか?

まぁいいか。

 

 

ご馳走さん。

会計は?

レジでお願いします。

 

1710円です。

あんなに頼んでなそれだけか。

ほらよ、釣りはとっときな。新しい海老でも

買いな。

次郎はキッチリ1710円を金皿に叩きつけた。

ラガ♪

 

いやー、うまかった。

店の鴨居をくぐると…いや、くぐっても雪国だった、ってか。

次郎は独りごちた。

 

弘前はマイナス2度。例年に比べ少ない根雪が太陽に当たってキラキラと輝いていた。

 

続く。

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ciliegio@弘前

イタリアン蕎麦。見た目も美しいが、味もかなりうまい。ボリュームもしっかりある。サラリーメンだけでなく、主婦も来ちゃう珍しい名店。

3.6次郎