函館次郎の独りごち飯。

東京近郊のうまくて並んでない店を探す男のドラマ

駅前食堂 ラーメン 浅虫温泉

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浅虫温泉か…

次郎は先週に引き続き浅虫温泉にフィールドワークに来ていた。

しかし、あまり目ぼしい発見はないな。

次郎は独りごちた。

 

さてと、そんな時は昼飯だな。

次郎は浅虫温泉の駅付近で車を走らせていた。

ん?

 

駅前食堂…確かに駅前だが。

いわゆる食堂だよな。

まぁいいか。他にあてもないしな、入ってみよう。
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次郎は近くに車を停め、入店した。扉は開いており暖簾が外との仕切りになっていた。

 

次郎は暖簾をくぐり辺りを見回した。先客は5名。意外といるな。

 

いらっしゃい。カウンターどうぞ。

お、おう。

次郎はカウンターに座り、壁に貼ってあるメニューを見た。

うーむ…ラーメンだなこりゃ。

おいおかあさん。

はい。

ラーメン一つ。

はいよ。

 

カッチコッチ、カッチコッチ。

静謐な時間が過ぎてゆく。

カッチコッチ、カッチコッチ。

 

ゴトリ。

おまちど。ラーメンね。

次郎の前にラーメンが置かれた。

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ほう。なかなか美しいクリエイティブ。f:id:hidekinghenry:20190917160157j:image

透き通ったスープ。

ズズッ。

ふむ。醤油のアッサリスープ。悪くない。

麺はどうだ?
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ズズッ、ズルズルッ♪

ズルズルズルッ♪  細麺で、柔らかく、食べやすい。このスープには柔らかい麺が合うな。
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ほう、このチャーシュー、でかいな。

む。

脂身もキレやすく、食べやすい。味もなかなか美味。こりゃうまいな。

ズルズルッ、ズルズルッ、

ズズズズー♪

ズルズルッ、ズルズルッ、

ズズズズー♪

ズルズルッ、ズズズズ

ズズズズ、ズズズズー♪

 

ふう。ごちそうさんっと。

あっという間だな。

 

おい、会計頼む。

500円です。

む、キッチリ500円玉しかねぇ。しかたねぇな。ほらよ。くれてやる。持ってけドロボー。

 

毎度。

次郎は再び暖簾をくぐった。

 

ふー。浅虫温泉にでも入っていくか。

次郎は車に向かって歩いて行った。

次郎を照らす午後の西日は、一週前とは打って変わって柔らかな光だ。秋を感じさせる一陣の風が次郎の体を吹き抜けた。

 

続く。

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ラーメン@駅前食堂 浅虫温泉

駅の目の前。昭和を感じさせるラーメン屋。しかし、なかなか美味。ノスタルジーに嵌るにはうってつけ。

3.3次郎