函館次郎の独りごち飯。

東京近郊のうまくて並んでない店を探す男のドラマ

覆面智24 ラーメン 神保町

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お、おやじ!

会いたかったぜ!

次郎は、東京は神保町にいた。

時は水曜。都内での会議は午後から。

となればおやじの店で悪い奴を食うしかないだろう!

次郎は勢いよく半蔵門線神保町駅の階段を駆け上がった。

 

外は少々の雨模様。

しかし、そんなのかんけーねー。

 

まるで小島よしおだな。

次郎は独りごちた。
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お、今日は渡り蟹出汁!

付いてるぞ!

しかも雨で外待ちは無し。

 

ガラ♪

いらっしゃーい。

お、戻ったのかい?

は、はい。まぁ。

少し嬉しい次郎。

 

食券機で悪い奴ラーメンのボタンを押し!

現金100円でトッピングの悪い肉を求めた。

都合1300円。

 

 

チャッ、チャッ、チャッ♪

 

チャッ、チャッ、チャッ♪

 

 

トッピングは?

ノリ、青唐辛子、味玉子で。

はいよ。

 

チャッ、チャッ、スチャッ♪

 

ごとり。

ズシリとした感覚と音。

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くお、いつもながら見事なクリエイティブ。茶色を基調としたビジュアル。たまらんぞ。

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渡り蟹がたくさん入っているだろうスープ。色からは判断できない。

 

ズズッ

くーーー!

たまらねーー!

蟹の芳しい香りとスープのコクがたまらねぇ!

うめぇ!

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そして、この鳥の肉。

うまい。スープを引き立てている

そして、この玉子縮れ細麺。
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ズルズルッ、ズルズルッ

くーーー!

 

うまい。蟹の風味が絡まり、ツルッと啜れるこのうまさ。おらぁ死んじまうよおやじ!


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くーーー!

そして、この悪い肉。既に普通のホロホロチャーシューだけで充分なところ、濃い味の豚バラ肉。蟹スープ、青唐辛子と相まって、もはや表現のしようがないほど豪快で贅沢。

 

もはや、もうラーメンはここ以外食うまいと誓ってしまいそうになる。

 

ズルズルッ、

ズズズー、

 

ズルズルッ、

ズルズルズル、ズズズズー♪

 

プハーッ、うまかったぜ。

ゲフッ。

ふー、こうなりゃ神保町に住むしかねーか。

ふふ。

 

 

おやじ、ご馳走さん。最高にうまかったぜ!

 

どうもねー。

東京に帰って来たらまた寄ってよ。

 

泣かせるぜ!おやじ!

ラガ♪

次郎は店を出た。

雨が降っている。

しかし、心は晴れやかだった。

 

次はまたいつこようか。

今食べたばかりなのにな…

笑っちまうぜ。

 

足取りも軽やかに、次郎は再び地下鉄の階段を降りて行った。

 

続く。

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覆面智@神保町

がんこラーメン一条流を受け継ぐ醤油味ラーメンの雄。次郎史上一うまいラーメンになりつつある。水曜日の会員限定の濃い味スープは神の領域。

3.9次郎