仕方ない、ここでいいか。
ガラ♪
いらっしゃい!
威勢のいい声が飛ぶ。
次郎は赤坂のゴッドハンドマッサージを済ませた後、次のアポへ時間がなかったが、どーにも我慢ができず、近くのつけめんやすべぇに入った。チェーン店は余程でない限り入らない次郎だが、今日はつい入ってしまったのだった。
俺としたことが。
ポチッ。
食券を押しながら次郎は独りごちた。
辛つけ麺小盛、デラックストッピング。
お手並み拝見といくか。
次郎はカウンターに座るやいなや、置いてあった水をがぶ飲みした。
はいよ。まずはトッピングです。
ほう、メンマもサービスで。
こりゃすごいボリュームだな。しかもうまそうじゃねーか。
麺お待ち。
ほう。こうして並べてみると豪華だな。
さてと。
ズルズルッ、ズルズルッ。
麺はツルツルもちもち。辛味が効いてうまい。
さらにはこのトッピングどものボリュームが半端ないから、つけ汁にいれて食べると麺とどんどん絡んでくる。
玉子も美味そうだ。チャーシューもでかい。メンマの量も多い。こりゃ馬鹿にできんな。
ズルズルッ
ズズズッ
ズルズルッ
ズズズッ
うまいな!
ズルズルッ
ズズズッ
ズズズッ、ズズズズー。
ふぅ、小盛のおばちゃまだけに、
あっという間だな。なんてな!はは。
次郎のテンションは上がっていた。
これで1000円ちょっとは安いな。
ご馳走さん。と。
不良が空き缶を拾ったらいい人になる理論だな。期待値が低いと評価が上がるな。
ラガ♪
またな。
ありがとうございましたー!
ふぅ、これなら次のアポに間に合いそうだ。
そういいながら、次郎は千代田線の地下に足早に消えていった。
そよ風に散り行く桜の花びらが、次郎の背中をフワリと追いかけた。
続く。
つけめんやすべぇ@赤坂
チェーン店のつけめんやすべぇ。侮っていた。うまい。ボリュームもあり、味もしっかりした味。安定している。
3.5次郎