小腹が減ったな…
次郎は深夜11時車を転がしていた。
黒石市でのフィールドワークの帰り、いつもより遅くなっていた。
この時間に弘前でやってるとしたら、チェーン店のファミレスか、ラーメン屋か。
ん?あれは、ラーメン屋だな。
キンタ…
うーむ、えい、ままよ。
行ってみるしかあるまいて。
ガラ♪
店内は複数客がいる。意外と広い店内。
さてと…何がいいのやら。
メニューはたくさんあるが…わからん。よし、今夜は味噌だな。
おい兄さん。
はいよ。
味噌ラーメン。それと餃子を。
はいよ。
夫婦でやっているようだ。
次郎の後にも一人の男性客が入ってくる。
ふーむ…やはり深夜は、ラーメン、そしてオヤジが定番だな。
はい、お待たせしました。味噌ラーメンと餃子です。
おお、なんだが昔ながらの…だな。
餃子も薄皮系でうまそうだ。
深夜にはちょうどいい感じだ。
どれどれ。ふむ。アッサリだなこりゃ。
深夜にはちょうどいい感じだ。
野菜も多い。
麺は細麺だな。少し柔らかいが…深夜にはちょうどいい感じだ。
ひとり天丼だな。くくっ。
次郎は独りごちた。
この味噌ラーメン独特のバラ肉がまたいいんだな。
ズルズルッ
ズズズズー
ズルズルッ
ズズズズー
ズズズズー
お、餃子もうまいな。薄皮が深夜にはちょうどいい感じだ。
ゲフッ
結局けっこう食っちまったな…
まぁいい。
おい、会計頼む。
はい、1100円です。
まぁ、そんなもんだな。
ほらよ、釣りはくれてやるさ。
新しい味噌でも買いな。
次郎はキッチリ1100円をカウンターに叩きつけた。
ラガ♪
ご馳走さん。
やはり、深夜はラーメンだな。東京でも、弘前でも。
次郎は再び車に乗り込んだ。
車のボンネットの上には、細い三日月の光が淡く指していた。
続く。
キンタ@弘前
深夜も営業しているラーメン屋。味噌ラーメンがイチオシ。店からの静かな深夜感がすごい。軽めの味。たまには。
3.2次郎