あけましておめでとう!
ことよろ!
だな!ははは!
次郎は昔の仲間たちと新年会に呼ばれていた。
場所は浅草。千葉やつくばに住む友人もいたため、下町でやることになった。
次郎は前々から行きたかったネギま鍋の店、浅草一文をチョイスした。
レトロな店構え、期待させる。
ガラ♪
いらっしゃいませ。
階段を登り部屋に通された。
おお!趣きがある部屋だな!
いいな次郎!
だろう。
さすがは次郎様だ。
ははははは。
皆のテンションが上がった。
さてと、では、頼むとするか。
もともとは3500円のネギま鍋のコースがあったが、品数は少ないため、単品を注文だ。
部屋から直通の電話を鳴らした。
はい。
注文したいのだが…
どうぞ。
もつ煮込みと、タコの薄造り、上ネギまロースステーキ、それと、但馬牛のステーキだ。
それと、ビール四つ、熱燗二合頼む。
はい、かしこまりました。
では、コースも始めさせていただきます。
おう、頼む。
しばらくすると、ビールともつ煮込み、タコの薄造りが来た。
おお、この煮込みの味噌の色たまらんな。タコは塩で既に味付け済みか。
では、つき出しとざる豆腐を頂くか。
なかなか綺麗じゃないか。正月だけに金粉が載っているな。なかなかいい。
ふむ。つき出しを食べるとお正月であることを感じるな。ざる豆腐も塩味で上品。金粉を食べるのはいつぶりだろうか…
まぁいい。
ほう、この煮込みやはり出汁が濃く、もつも柔らかい。うまいな。タコは控えめだが塩が効いている。
ネギま上ロースステーキです。
おお!なんというクリエイティブ。うまそうだ。火をつけてと。
おお。
じじじ…音がし始める。
マグロを鍋に広げると、色が変わってくる。
ジュワー♪
おお!色が変わった。そろそろだな!
よし行くぞみんな。
おー!!
なんじゃこりゃ!
口の中に入れたことが嘘のように溶けてしまう。柔らかい。味も醤油、みりん、砂糖が効き、千住ネギがパリパリと良い食感を保つ。
こりゃあ!うまいぞ!
次郎!でかした!
おうよ!
よし、おかわりいこう!
そういうことになった。
鍋の前にもう一回上ロースステーキを追加した。
きたー!
仲間は歓喜した。
ジュワー♪
うまそー!
はい、続けて但馬牛のステーキです。
ぐおー!これまた鮮やか!
ジュワー♪
これまたうまそー!
それぞれ赤味が薄まったころにネギとともに頬張った。
ぐおー!うめー!溶けるー!
そろそろお鍋いきましょうかね。
おお!いいツユの色だ!
それと、コースの焼売です。
む、ツユの中に…
上品な味だ。うまいじゃねーか。
はい、お待たせしました。お鍋の具材です。最初にネギをお入れください。マグロは色が変わったらすぐにお召し上がりください。
ぐおー!豪華だーー!!なんじゃこりゃー!
まずはネギか。くー、期待させるなー。
そろそろか。
はふはふ。うまい!なんじゃこのネギ!
千住ネギ!
うまい!
そして、このまぐろ!
柔らかい!うまい!出汁の味が染み込んでる。
ぐおー。うまいー!
なぁ!
だなぁ!
はははははは!
…
さて、締めからそろそろ。
卵を解いて、麺を投入か!
はは!
うまそー!
ズルズルッ!
かー!うめー!
ネギがたまらん!
ゲフッ。
しこたま日本酒を飲み、しこたままぐろを食べ尽くす。
きっと今年はいい年に違いねぇ。
次郎は独りごちた。
続く。
浅草一文@浅草
ねぎま鍋の店。下町情緒あふれる。千住ネギがうまい。そして、まぐろもうまい。年に一度訪れたい名店です。
3.7次郎