なに、今日は上海蟹の悪い奴だと!!
おやじ!!
今は何時だ?
10時か…まだ間に合うか…
しかたねぇ、行ってみるか。
次郎はすぐさま着替え、神保町に向かった。
おお、まだ売り切れになっていなかったな。
蟹の残骸が…
間に合ったぜ。
2000円…なかなかの値段だ。
しかし、一年に一度だ。仕方あるまい。
お、今日は休みかい?
そうなんです…
次郎はおやじに恥ずかしそうに答えた。
青唐辛子ダブルと生卵で。
はいよー。
チャッ、チャッ、チャッ
チャッ、チャッ、チャッ
チャッ、チャッ…
チャッ、チャッ、チャッ
ゴトリ。
おまたせ〜♪
おお!キたか。
ぐおっ、スープが透き通っている!
メンマがデカイな!
柔らかくてうまい。
スープはスッキリだな。とても上品な仕上がりだ。さすが上海蟹。意外と匂いはないな。
悪い肉も健在。うまい!
スープがドンドン飲めちまうぜ。
今回は少し太めだな。
ズルズルッ
うん。よくスープと絡む。
しかし、スープが飲みやすい!
がしかし、濃い!!
体に悪いのか…むしろ良いのか…それが問題だ。
次郎は独りごちた。
ズルズルッ
ズズズズー。
ズルズルッ
ズズズズ、ズズズズズー。
プハー。
うまかった。
おやじ、今日もうまかったよ。
ありがとねー。
また。
またねー♪
ふー。来た甲斐があったぜ。
気分がいいなぁ。よし、古本でも物色するか。
そう言うと、次郎は神保町の奥の古本屋街に消えていった。
続く。
覆面智@神保町
年に一度の上海蟹ラーメン悪い奴。醤油が濃いはずなのにとってもスッキリ。うまい。
3.7次郎