食い倒れ 函館次郎のひとり飯道

函館次郎が世間の荒波に抗いながらひとり飯に命を捧げる物語

Wラーメン 早稲田

f:id:hidekinghenry:20181113025209j:image

ヤバイな、こりゃ本当にラーメンのはしごをしちまうぞ!

次郎はまるで人ごとのような、不思議な感覚を感じていた。

 

場所は高田馬場から早稲田通りを歩き、明治通りに出た交差点。

 

もう学生じゃねーんだから。

もう30も後半だろ。

わきまえろ!

恥を知れ!

ダイエットはどーした!

 

などと、心中で散々自分を説得した。

しかし人生は一度きり。

やはりこの言葉に負けてしまう次郎。

 

ふん、もしも気になる店があれば、だな。

そう言うと次郎は早稲田通りを物色しながら歩いた。

 

おお、ここは懐かしのえぞ菊、

ほう、ここはティーヌーン、

ほほ、ここはがんこ一条流の弟子の店、

おう、新たな鳥そばラーメン屋、

う、野方ホープがこんなところに…

 

誘惑が多すぎるぜ。

ふと道の反対に目をやった時だった。

それは次郎の心を揺さぶった。

 

Wラーメン。

なんだそりゃ?

早稲田ラーメンってことか?あ?

よく見ると、店の前のノボリに"肉が売り"などと書いてある。

なんとなく想像できたが、学生たちがどんどん吸い込まれていた。

気がつけば、次郎も通りを渡り、店の前に来ていた。

 

えい、ままよ!

ガラガラ♪

いらっしゃいませ!

食券をお願いします。

f:id:hidekinghenry:20181113025309j:image

なるほど。ここは肉押しがすごいな。

この学生ラーメンでもいいが…社会人としては、普通のワイルドラーメンで行くか。

早稲田でなくてワイルドか。

 

席につき、食券を手渡した。

麺少なめで。

 

はいよ。
f:id:hidekinghenry:20181113025319j:image

なんだかいろんなルールがあるが、知ったことかクソッタレ!

ふぅ。

 

店員の兄さんは忙しそうに麺を茹で、チャーシューを焼き。背脂を濾している。

 

チャッ、チャッ、チャッ

 

チャッ、チャッ、チャッ

 

どうやら麺の湯切りではなく、背脂切りのようだった。

 

はい、おまたせです。
f:id:hidekinghenry:20181113025209j:image

ぐお、迫力のあるビジュアル。
f:id:hidekinghenry:20181113025306j:image

やはり、チャッチャ背脂系だったか。

む、少し甘い。これは玉ねぎと林檎の効果だろうか。なかなかうまいな。
f:id:hidekinghenry:20181113025315j:image

そして、この自慢のチャーシュー…

くぉ、分厚い。

次郎はおもむろにチャーシューを頬張った。

うまい。火も通り甘辛く柔らかい。合格だな。

 

更に、

f:id:hidekinghenry:20181113025302j:image

次郎系の麺か。背脂スープをたくさん絡め取る中太麺。

食べ応えがある。

f:id:hidekinghenry:20181113025256j:image

野菜もたくさんだな。微塵切りの玉ねぎの量が多い。これはなかなかいい。シャキシャキして口もさっぱりする。

 

ズルズルッ

 

肉が多いな。3枚ですら多い。

チャーシュー麺を頼むやつは怪物級か。

 

ズルズルッ

 

ズズズズ

 

ズルズルッ

 

ズズズズー

 

ゲフッ

 

流石にラーメンのハシゴは限界だな。

少なめでも、きついぜ。

 

ふー、ご馳走さん。

 

ありがとしたー。

ラガラガ♪

 

いやー、はしごは身体に応えるぜ。

次郎は元来た道を高田馬場に向かって引き返した。

 

その横を次々と学生が通り過ぎていく。

ふぅ。おまえら大志をいだけよな…

次郎は独りごちた。

 

吹き付ける風はヒンヤリと冬の到来を感じさせた。

 

続く。

f:id:hidekinghenry:20181113131335j:image

W(ワイルド)ラーメン@早稲田

次郎系。しかし、チャーシューに特徴がある。コスパもよく、なかなかうまい。普通でもかなりのボリューム。

3.5次郎