函館次郎の一膳飯

東京と青森のうまくて一人で入りやすく並んでない店を探すグルメドラマ

山ノ内② とんかつ 千歳船橋

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農大カツ丼。やっと出会うことになったな。

次郎は独りごちた。

 

以前から通っているとんかつ屋山ノ内。世田谷通り沿いの農大の前にある。

 

昔ながらのとんかつ屋で、初老の夫婦が切り盛りしている。

次郎はロースとんかつしか食べたことがなかったが、巷では農大学生のための農大カツ丼で有名な店である。

 

次郎は、店に入るなり、農大半カツ丼、そして、ロースかつ定食の2つを頼んだ。

既に上級クラスのなりだ。

 

はい。かしこまりました。

店主が答える。

 

暫くして、まずは農大半カツ丼が出てきた。

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おお!これだ!

この、完璧なまでのカツ丼。これでハーフか。

さすが学生向けだ。

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こりゃうまそうだ。この玉子とじと、甘辛ダレのご飯。最高の組み合わせだ。

 

どれどれ。

ほう!うまい。いい感じのバランスだ。玉ねぎも甘く、とんかつの衣と豚肉、卵が絶妙なバランスだ。豚肉の脂身が荒々しく食欲をそそる。

 

うまい。

むしゃむしゃ。

次郎は無心にカツ丼を食べた。

 

暫くして。

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お待ちどう様です。

ロースかつ定食がでてきた。

ご飯は少なめにしてくれている。

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この豚肉を存分に使った豚汁がまたしょっぱくてうまい。

 

たまらん。

ズズズズ。

うまい。

 

そして、

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このとんかつ、なぜか衣がとってもうまい。使っているラードがいいのか、サクサクなのにしっとりとして尚且つ独特の旨味がある。それにこのぎっしり系の豚肉がピタリと合う。噛みしめると肉汁が出て、さらに味に深みが増す。なんとも贅沢で暴力的な味。

 

うまい。有名店のいかにもなとんかつもいいが、ここのとんかつは素朴なのに、旨みが段違い。

 

白飯がすすむ。

 

次郎は半分は洋辛子とソース、残り半分は醤油で食すダブルアクセル派だ。

 

とくに、醤油は衣の味を一層引き出し、噛み締めた時の醤油と肉汁のコラボレーションがたまらなく旨い。

 

くぅー。たまらねぇ。やはりここはロースかつだな。

 

農大カツ丼も食えたし、今夜は言うことないぜ!

次郎は心の中で雄叫びをあげた。

 

 

そして、ロースかつ定食に付け合わせのナポリタンがまたうまい。懐かしさと安心感を誘う。なぜかただいまと言わずにはいられない、そんな心持ちになる味。

 

ふー。

さすがに腹一杯だ。

次郎は最近ジムに通い、痩せようと努力しているものの、今夜は度返しだ。いや、倍返しだ。

 

時に暴力的に飯を喰らう。それでこそ人生ってもんよ。

 

さてと。

おい、店主、会計だ。

 

はい。

1900円です。

 

こんだけ食べて1900円。やはりお得だぜ。

ほらよ。釣りはとっといてくれ。

これで新しいラードでも買いな。

 

次郎はキッチリ1900円をカウンターに叩きつけた。

 

ガラガラ♪

次郎は店を出た。

 

この頃の夜はすっかり涼しくなった。

いつのまにか秋が来ていたようだ。

目にはさやかに見えなかったがな。

 

誰かの詩を口ずさみながら、次郎は馬事公苑方面に消えていった。

 

続く。

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山ノ内@千歳船橋

農大カツ丼で有名な店だか、真骨頂はロースかつ定食。通は醤油でいただきます。

懐かしく優しく、そしてしっかり旨い。

3.7次郎