ふー、今朝もボリューミーな朝食だったぜ。
ゲフッ
流石にこれで三時間後の昼食は厳しいな。
しかーし、しかしだ。今日は雨だしな、海も寒いし、やはり行くしかねーか、弥次さんよう。
次郎は独りごちた。
朝食後12時までシエスタを決め込んだ次郎。
さてと、そろそろ繰り出すか。
次郎は再び海岸沿いを歩いて旧市街へ向かった。
今日の一軒目は、と。
ここだここ。前衛的なお洒落バル。
“Bar Zeruko”
隣にリストランテも併設されているバル。
早速入店。まだ少しランチタイムには早いのか空いている。
チャンスだな。
Hola と声をかけつつ、空いてる席におもむろに座る次郎。店内には所狭しとカラフル且つ美しいピンチョスが並んでいる。
さてと、ここは、野菜系で攻めるか。
おい、兄ちゃん。
Si Senore.
これと、これと、これと、これと、あとこれと…これだ。6点だ。それと、サングリアを頼む。ユリオカでな。
Si Senore...Yurioka...??
気にするな若造。
しばらくするとビールとピンチョスがもう一度暖められてやってきた。
なるほど、もう一度適温にしてくれるのか、気が利くな。他のバルとは一味違うな。
色とりどりで、うまそうだな。
まずは、鴨レバーパテとシシトウだな。いい匂いだ。バルサミコ酢とパテがよく合う。見た目も美しい。
続いては、この魚のアヒージョだな。こりゃうにも入ってるな。濃厚だ。
そして、ピンチョス二本。一本はアンチョビととオリーブ。もう一本はサーモンにツナそしてエビ。この酸味が格別なんだよな。やはりうまい。
そして、この、イカスミのイカ炒め。うまいな。もはや、理由はいらん。
そして、このでかいマッシュルーム。ジューシーで、しっかりした、味付け。この店は相当レベルが高い。
兄ちゃん、これとこれと、これ追加だ。
イチジクと胡麻のキャラメルソース。お洒落だ。そして、程よく甘い。
そして、サラミとパプリカと目玉焼き。トマト・オリーブオイルがけ。美しい。そしてうまい。
最後は、にんにくの花とフォアグラパイ包み。お洒落過ぎるだろう。そして、うまい。
この店相当気合入ってるぜ。リピートあるぞ!
次郎は感動のあまり少し声が出ていた。赤ワインを更に追加し、至福の時を楽しんだ。
さてと、会計だ。
Si, Shinore,
30.2€, Perfarvore.
ほらよ。カードでな。しかし安いな。ありがたいぜ。
じゃあな、兄ちゃん。
Agur.
いやー、ついつい食べすぎたな一軒目で。一応二軒目も行っとくか。次郎は少し歩いて、次なる店に挑んだ。
ここだここだ。
“Baztan”
店内に入ると日本語もお目見え。例によって生ハムが垂れ下がっている。店員もなかなか活気がある。
さてさて、タパスは?と。
おお、これもまた華やかな。
しかし、かなり腹は一杯だしな。
おい、オッサン、これとこれとこれ2つ頼む。それからサングリアもな。ええい、面倒だ、二杯頼む。
Si, Shinore.
このホタルイカ、うまそうだ。海老とイカの串も良さそうだ。そして、オリーブ・トウガラシ・アンチョビの串だ。
予想通りうまい。オリーブとアンチョビとししとう、酸味が抜群だ。
ホタルイカもうまいな。こりゃ、いくらでも入る。
あー、サングリアうまいなーこれ。たまらんぞ。
ふー、ゲフッ。
おい、オッサン会計頼む。
Si. 15.4€ Perfarvore.
しかし、安いな。いいだろう。サクサクカード払いだ。釣りはいらねーぜ。
昼はもう限界だ。
一旦退散するとしよう。
満腹で眠い目を擦りながら、外へ出る次郎。
まだ雨は止まないか…
次郎は足速に海岸沿いのホテルにむかって歩き出した。
続く。
@全てサンセバスチャン旧市街
Bar Zeruko
お洒落過ぎるピンチョスのバル。日本人がとても好きそう。サービスもいい。野菜系が充実している。更にリーズナブル。言うことなし!
3.8次郎
Bar Baztan
こちらも、活気のあるお洒落なピンチョスバル。サングリアの炭酸がうまい。イカのグリルもおススメ。
3.7次郎