食い倒れ 函館次郎のひとり飯道

函館次郎が世間の荒波に抗いながらひとり飯に命を捧げる物語

覆面智16 ホッキ貝と鮟肝ヤバい奴

全くよう、困るんだよな!

こっちの身にもなれっつーんだよ!

次郎は怒っていた。

 

痛風になるまいとLG21を飲み、体健やか茶を飲んだ次郎。準備は万端だった。

 

オヤジ!

ホッキ貝と平目、そして鮟肝!

こんなの行かないわけねーじゃねーか!!

次郎は微笑んでいた。

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ガラガラ♪

11時50分。満席。

次郎は店内で待ち、そして奥のカウンターに座った。

 

あれ、今日は休みかい?

 

そ、そうなんです…

照れ笑いする次郎。オヤジが休みを把握してくれていることが嬉しい。

 

超ヤバい肉、味玉、のり、青唐で。

はいよ〜

 

今日のスープは、濃い味、薄味どっちにする?

 

濃い味で!

被せ気味に即答した。

ふー、楽しみだぜ。

 

チャッチャッチャッ♪

 

チャッチャッチャッ♪

 

マラカスのような湯切り音が、狭い店内を湯気と共に満たしていく。

 

はい、お待ち。

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ぐぉ!このビジュアル。ヤバいな!

ヤバい奴だけにな。

次郎は独りごちた。

 

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真っ黒だな。真ん中の鮟肝、左下のほろほろチャーシュー、右上の味の濃いバラ肉、右下の味玉。

見事、としか言いようがない。

 

さてと、

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ズルズルッ!

うー、毎度この玉子縮れ麺。完璧だ。

 

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このチャーシューがほろほろなんだよなー。

うまい。

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そして、この超悪い肉。

このヤバいスープにピッタリなんだよな。

うまい!これで白飯一膳いけちまう。

 

 

ズルズルッ!

 

ズズズッ!

 

ズルズルッ!

 

ズズ、ズズズズー。

 

 

ふぅ、ご馳走さんと。

 

ダメだ。

幸せってのはやはり今ここにある。

 

オヤジ、超うまかったぜ!

また来るわ!

はいよ、行ってらっしゃ〜い♪

 

すっかり気分を良くした次郎。

本当は仕事上の問題でむしゃくしゃしていたのだった。

 

しかし、俺には神保町がある。誰にも侵されない幸せが。ふふ。

 

次郎はオヤジの店を出て神保町の街を更に奥へと歩き、一軒の喫茶店に入った。

古瀬戸。

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壁面が一面アートになっている珍しい昔ながらの喫茶店。店内は広く、適度に落とされた照明が食後の一服には心地よい。

ここの紅茶にはブランデーが付いて来る。

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これがたまらねーんだよな。ブランデーの香りが紅茶と相まって口に広がっていく。至福の時が次郎を染めていく。

 

この街があれば俺は生きていける。

次郎はそう感じていた。

 

続く。

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覆面智@神保町

ホッキ貝、平目、鮟肝出汁のヤバい奴醤油ラーメン。豪奢な。ボリューム満点。肉肉しいトッピング。最高潮。

3.9次郎

 

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古瀬戸@神保町

昔ながらの喫茶店。壁面がアートになっている。店内は広く、居心地が良い。ここはウインナーコーヒーかブランデー付きの紅茶か良い。

ランチはカレーも出している。

3.5次郎