食い倒れ 函館次郎のひとり飯道

函館次郎が世間の荒波に抗いながらひとり飯に命を捧げる物語

麺家いし川 新橋

火曜日。午後5時。新橋。

次郎は知り合いに紹介されたラーメン屋を探していた。

 

大寒波の到来で、風は強く、凍てついていた。

目抜き通りは風が強いな…

次郎はコートの襟を立てた。

 

目抜き通りを品川方面へ下っていくと、右手に吉野家が見えてくる。その手前の道を右側に折れると、そこに件の店はひっそりとあった。

まだ先客はない。

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まぁ開店時間だしな。

ガラガラ♪

次郎は勢いよくガラス扉を開けた。

 

らっしゃい。

シソンヌのような二人の店員が働いていた。

コートとマフラーを置き、無人のカウンターに座る次郎。

 

さてと。

次郎は食券機の前に立った。

うーむ、特製ラーメンは950円か。むぅ、おいシソンヌ、特製と普通の違いはなんだ?あ?

 

特製はいわゆる全部載せって感じでして…

ふーん。

ポチ。次郎は850円のチャーシュー麺にした。

 

何は無くともチャーシュー麺だ。 

次郎の食券を受け取るとシソンヌの一人は麺をほぐし始めた。

 

黄色い細めんか。なかなかいいセンスしてやがる。

 

次郎は目を瞑った。

 

はい、おまち。

突如沈黙は破られた。

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ほう、なかなか美しいビジュアルだな。

さてと、まずはスープか。

濃厚な味だ。醤油こってり系か。

さて、麺はと、

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む、手でほぐしただけあって絡まず食べやすい。スープも良く絡む良麺だ。

このシナチク、太くて柔らかい。水分量も多くジューシーだ。そして、この太めのネギ。硬さを残すことでこってりスープのくどさを解毒。できるな。

そして、この王様のように鎮座するチャーシューだ。

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どれどれ。

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ぐ、08ミリの厚さ。

程よい厚さ、油分が少なく噛み切りやすく、それでいてジューシーだ。塩味の加減も良く、スープとの相性は抜群だな。

 

く、ここはうめーぞ。

うめーぞ!シソンヌ!

次郎は心の中で喝采した。

 

ズズズ、ズズズズズズー。

 

 

ふぅ、ごちそーさんと。

 

シソンヌ、うまかったぜ。また来らぁ。

ガラガラ♪

 

ありがとうございます!

 

 

シソンヌの挨拶を背中で受け、颯爽と店を出た次郎。コートの襟を立て、再び大寒波の新橋を歩き始める。

 

 

今夜は良い夢が見れそうだぜ。はは。

次郎は独りごちた。

 

 

あ、マフラー!!

店のハンガーに掛けっ放していた。

ちっ。

颯爽と店を出たが、再び引き返す羽目となった。

 

 

続く。

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麺家いし川@新橋

美しいビジュアルの濃厚醤油ラーメン。具はシンプルだが一つ一つが際立ち素晴らしいコラボ。特にチャーシューの食べ応えが半端ない。太いメンマもザクザクネギも絶妙。再訪必至。

3.8次郎