食い倒れ 函館次郎のひとり飯道

函館次郎が世間の荒波に抗いながらひとり飯に命を捧げる物語

山善 とんかつ

今日は東京農大のそばにあるとんかつの名店山の内にいこうとんかつ思っていた次郎。

そのための最寄りは三軒茶屋。そこから店の前までバスで行くのが効率的だった。

 

ふー、三軒茶屋はなんとなく心惹かれるんだよな。奥に意外な店がありそうで。

まぁ時間もあるし、少し散策するか。次郎は太子堂方面に歩いた。ごちゃごちゃとした路地にはうまそうな店構えの居酒屋がたくさんあった。その路地を抜けるとちょっとした大通りにでた。なんだか客が並んでいる店がある。

 

ん?なんだありゃ。

近づいてみると、肉屋だった。

ほう、うまそうなコロッケでも売ってるのか?特にそういうわけじゃなさそうだな。

 

む、二階にとんかつ屋がある…これは臭うぞ。

山の内のいいが、たまには嗅覚に従ってみるか。

次郎は奥の細い階段を上った。

 

う、店の外に人が並んでるな。これは名店の予感。

 

待つこと5分。次郎は席に通された。庶民的な店内で家族経営のとんかつ屋。

 

周囲を見渡すと、とんかつ、海老フライ、思い思いに注文している。

 

ほう。ボリューム満点だな。

よし、おかぁさん♪

 

はいよ。

 

上ロースとんかつ、串揚げトッピング。そしてモツ煮込みも頼む。

 

はいよ。

 

注文し終えると次郎は入れられたお茶を飲み干した。

 

ふぅ。

食べる前から3.5以上は固い予感がした。

 

はい、おまちどう。

モツね。

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おお、いい感じだな。味もしっかりしてて。脂っぽくなく、それでいて豊かな味わいだ。

ますます期待が高まる。

 

はい、おまちどう。

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ぐお!さすが上ロース。でかい。歯ごたえも、脂身の割合も申し分ない。

 

まずは、串カツか。

う、うまい。玉ねぎがまずうまい。あまい。そして、豚肉だ。柔らかくしかしながら歯ごたえがある。合格で。

 

そして、ロースだ。

次郎は少し醤油を垂らしてぱくついた。

ザクッ、じゅわ〜。

おお、肉汁がしたたる。たまらん。柔らかく衣は薄くサクサクしている。醤油を垂らすと肉の味が引き立つ。こりゃいける。

ザクッ、じゅわ〜

ソースもいける。

白飯を食わずにはいられん。

はふっ、はふっ、

 

ザクッ、じゅわ〜

 

あぁ、これを幸せと言わずして何を言うべきか…

次郎は独りごちた。

 

ふー、ご馳走さんと。

おかぁさん、会計頼む。

はいよ。2500円ね。

 

まぁもつも頼んだししかたないな。

いや、満足だ。

 

おかぁさん、ここに置いとくぜ。

釣りで口紅でも買いねぇ。

次郎はテーブルにキッチリ2500円たたきつけた。

 

階段を降りる次郎。

どん、うぉう、て、てめーあぶねーだろ!

次郎を睨みつける力士級のデブ。

 

ふん、俺もあれになっちゃーおしめぇよ。

次郎はそそくさと階段を降りた。

 

ふー、少し暗くなった三軒茶屋の街は、いよいよ細かい路地が蛇のように蠢きだす。

 

今夜は冷えるな。

次郎は足早に地下鉄の階段を降りていった。

 

続く。

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山善@三軒茶屋

肉屋がやってるとんかつ屋。飛び込みで入ったがうまい。ボリュームも満点。コスパはまぁまぁ。なかなかバランスのいいとんかつ屋。

3.6次郎