食い倒れ 函館次郎のひとり飯道

函館次郎が世間の荒波に抗いながらひとり飯に命を捧げる物語

こづち 恵比寿

次郎は久々に朝早く目が覚めた。

今日は休日。

一気に洗濯や掃除を片付けた。

 

ふー、これだけやってもまだ10時30分か。

気分がいいな。

 

この数日急に秋めいてきた東京。

暑さの苦手な次郎の気分も晴れやかだった。

 

さてと、これだけ早いと人気の店も並ばずに入れちまうか。

むー、そういえば、この前行った恵比寿のラーメン屋つなぎのそばにいつも混んでる定食屋があったな。

よし、今日はそこだな。

次郎はそそくさと家を出た。

 

んー、秋風が心地いいな。

自転車を漕ぐ次郎。穏やかな陽射しが次郎を包んだ。

 

広尾高校の裏を抜け、恵比寿に着いた。

おっと、ここらへんだな。

 

どこだ?むう、このへんなんだが…

 

ぬぉ、ここか。路面店にもかかわらずひっそりと店はあった。まだ満席ではないようだ。

f:id:hidekinghenry:20171003130847j:image

日替わりが500円!!安い。

なるほど、行列の理由はこれか。

ハンバーグ定食が850円。これはふつーだな。

 

店に入ると20席ほどカウンターがあり、残りは3席。11時20分だというのに混んでるな。

 

次郎は空いているカウンターに座った。

f:id:hidekinghenry:20171003131050j:image

さてと、やはり、ハンバーグか。

 

おい、おやじ、ハンバーグ定食1つ。

それに、ハムエッグもな!

これで結局1250円か。つい頼んじまった。

次郎は独りごちた。

 

ユリ…

はい、ハンバーグお待ち。

 

は、速い。ユリオカを言い終える前に来やがった。できるな。

f:id:hidekinghenry:20171003131317j:image

ぬお、ごつい。熱々だ。

煮込みハンバーグだな。

どれどれ。

f:id:hidekinghenry:20171003131349j:image

肉ぎっしりだな。

んー、懐かしい味だ、味も濃くて飯がすすむなこれは。

 

はい、ハムエッグね。

f:id:hidekinghenry:20171003131424j:image

ぐお、予想以上にでかい。そして卵二個。半熟。こりゃたまらん。

次郎は半熟卵をこぼさないように口に放り込んだ。

うほほっ!溶ける。醤油と相まってうまい。たまらん。

次郎はハンバーグとハムエッグを交互に食べた。

f:id:hidekinghenry:20171003131559j:image

 たまらん。

 

ムシャムシャ。

ザグザグ。

ムシャムシャ。ザグザグ。

ズズズッ。

 

ゲフッ。

ふー、腹一杯だ。飯は食いきれん。まぁいい。

 

おい、おやじ会計だ。ほらよ。釣りはいらねぇよ!

キッチリ1250円を手渡した。

 

ふー、まだ20分しか経っていねー。タイムトラベルか。提供も速ければ食うのも速くなる。比例の法則だな。

ふんっ。

 

オチのつかない展開に苦笑いしながら店を出た次郎。まだ11時50分。

恵比寿のサラリーメン達がぞくぞくと湧いて出てくるころだった。

 

ふんっ、日替わりの500円に甘んじるようなオワリーメンにはならないようにしないとな。

 

次郎は颯爽と自転車に乗って走り出した。

ぐお、鍵をはずすのを忘れていた。

危うく自転車ごと前転しそうになった。

 

ちっ見せもんじゃねーよオワリーメン!すっこんでろ!!

 

 

次郎は恥ずかしさを気取られないように急いで体制を立て直し、代官山方面へ走り去った。

 

ふぅー。ここまでくればもう大丈夫だろう。

穏やかな陽光も一度自転車を漕ぐと汗が出てくる。

 

まだまだ夏の残り香を感じる10月の昼下がりだった。

 

 

続く。

こづち@恵比寿

f:id:hidekinghenry:20171003132505j:image

f:id:hidekinghenry:20171003132509j:image

恵比寿駅から徒歩3分。小綺麗な恵比寿にあって学生街にあるような定食屋。コスパから昼時は大混雑。時間を外していくのがよさそう。なんでもそれなりにうまい。サイドメニューの目玉焼きもオススメ。

3.6次郎