食い倒れ 函館次郎のひとり飯道

函館次郎が世間の荒波に抗いながらひとり飯に命を捧げる物語

路地裏スープカレー侍

ついに探り当てた!

 

次郎は気が急いていた。

 

下北沢には次郎の好きなスープカレー屋が二つあるのだが、今回は新たに検索した結果、とても気になる店を発見したのだった。

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次郎の最近の食生活は野菜が慢性的に不足しており、それが次郎の生活に暗く影を落としていたが、今回見つけたカレーには野菜が20種類も入るという。

そして評判もよいらしく、前回下北沢を訪れた際に通りがかったところ人だかりができており入るのを断念していた。

しかし、その断念が次郎に火を付けた。

次郎は日々忘れようとすればするほど、そのスープカレー屋を思い出した。

ラーメンを食べれば食べるほど、そのスープカレーが気になった。

 

そして、ついに今日、目当ての店、路地裏スープカレー侍への入店に成功した。店内は満席だったが、待ちは次郎だけだった。

 

ウズウズ。次郎の動機に比例するようにビンボー揺すりは大きくなった。

店内に掛けられる多種の小さな黒板に書かれるメニューやトッピング品の豊富さが次郎のビンボー揺すりを加速させた。

 

次郎のビンボー揺すりがMAXに達し、足の裏から煙がでる、まさにその時。

 

お客さん、カウンターどうぞ。

突如沈黙は破られた。

 

おぉう、次郎は不意を突かれすっとんきょうな声を出した。

 

ふー、俺としたことが。今日はやけに喉が乾くな。次郎はカウンターに座るやいなや、水を飲み干した。すぐに手元にある水さしで二杯いってやった。

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さてと、なんだかわからねーが、よし、スペシャル侍ってやつだな。野菜20品目にして、三品トッピングは、牡蠣、ラムハンバーグ、豚角煮だ!

既に本題を忘れ野菜に肉をしこたま追加した。

ご飯は、S字開脚だ!

 

ハイ、Sですね。かしこまりました。

 

鮮やかに黙殺された。

クククっ。ジョーちゃんには高度過ぎたようだ。ジャズに例えると、ロイハーグリーブスのトランペットのような軽さと洒脱さが混在したストラスブールセントデーニスのようなそんな駄洒落だった。

次郎は村上春樹の読みすぎで全ての事象をジャズに例えようとした。が、やはりそれは難しかった。

 

はい、お待たせしましたー。

突如沈黙は破られた。

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おぉ、ゴボウが飛び出るじゃねーか。目も楽しませてくれるな。全体的に小ぶりだが、種類が多いな。

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よし、まずはスープだ。ほぅ、とろみは普通だな。結構スパイスが効いてるな。さてと、ゴボウ、人参、大根、ブロッコリー、ジャガイモにさつまいも、かぼちゃ、レンコン…凄いな。

 

まずはジャガイモか。おぉ、香ばしくて味がついてるな。うまい。お、かぼちゃは甘いな!

テンションがあがった。同時に鼻水も出た。

 

スパイスが効いてきたな。よし、ラムハンバーグいいぞ。牡蠣もいいな。いやー食べるのが楽しいなぁ。

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次郎は鼻水を啜りながらスープをかきこんだ。んー、野菜が多いと淡白になりがちだが、肉を入れたことでそれも解消されたな。

 

さて、ご馳走さん。

満足だ。

次郎の前にはティッシュの山が築かれていた。

 

さてと、会計だ。

ふと周囲を見回すと女性だらけだった。流石だな。やはり、女性には野菜がヘルシーってか!

次郎もこのままヘルシー路線に変更だっ!

 

まぁ無理だな。

次郎はひとりごちた。

 

店を軽い足取りで出た次郎。

下北沢には夕暮れが迫っていた。

 

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路地裏スープカレー侍@下北沢

すごい種類の野菜。こんだけ野菜を食べれば満足です。お肉もトッピングできるし、ボリュームもしっかりあり、ちょっと割安♪スープカレー四天王に選定。

3.9次郎