高田馬場
「昨日興奮して眠れなかったな。早速教授に相談しに行くか。」 眠い目を擦りながら起きる次郎。 高校の非常勤講師も任期を早めに終えて大学に戻った次郎。研究成果を出すのは楽じゃない。今後の自分に少し心配していたところだったが、昨日珍しい文献を発見…
町中華が食いてえなあ。 次郎は高田馬場をぶらついていた。時間は20時 。早稲田大学からの帰り道、町中華を探して街を彷徨っていた。 ん? ムロ…ツヨシか。餃子か。いいな。よし、今夜はここだ。 ガラ♪ いらっしゃい。 1954創業。 ほんとか? 年季は入った店…
夜なのに、なんだか蒸すな。 いや、もはや6月。本来なら梅雨真っ盛りだもんな。 次郎は早稲田通りを高田馬場方面に歩いていた。 教授から資料を受け取り、渋谷のとある事務所に届けることになっていた。 ふん、懐かしの馬場歩きだな。 次郎は独りごちた。 お…
次郎は高田馬場にいた。高田馬場のそばにあるW大学で教授の講演があり、それを聴講してきたのだった。 次郎は、早稲田通りを高田馬場方面に歩いていたが、道の途中にある地図を何気なく眺め、夏目坂という文字になぜだか目を奪われた。 「K」、 「先生」。 …
やはり、ラーメン屋か。 次郎はとんかつひなたにて、上ロースかつを食している最中、ふと窓から外に目をやると、通りを挟んで反対側に見えたラーメン屋らしきものが気になっていた。 いやー、ひなたのロース、なかなかうまかったぜ。 店を出た次郎。 恐る恐…
あ、暑いな。 5月なのに30度超えとはな。世も末だ。 東京はビルの照り返しで余計に暑いしな。 まぁしかしだ、やはり東京だな。 旨い店がうようよしてる。 さてと、開店5分前。完璧だな。 今日はどーしても行きたかった店があった次郎。その開店11時に合わせ…
うう…ピリっとしたものが食いてぇ。 午後8時。次郎は電車で高田馬場に向かう途中、無性に辛い肉が食べたくなった。 こうなると仕方ない。他のものは何も手につかなくなる。 次郎は車中、そばでぺちゃくちゃ喋っている体育会系大学生たちに一瞥をくれながらひ…
ん?こんな店あったかな。 次郎は再び栄通りにいた。ぷらぷらと歩いていると、見慣れないエスニックの店が目に留まった。 スィゥミャンマー…ミャンマー料理か。タイ系かな。 中を覗くと団体とミャンマー人のオッさんが飯を食っている。なかなか盛況だな。 よ…
栄通りか。懐かしいな。 次郎は独りごちた。 高田馬場駅を早稲田通り沿いに出て高架下の横にある裏通り。その名を栄通り。ここは次郎が学生時代に頻繁に通った通り。安い居酒屋、定食屋、ラーメン屋、怪しげな店が並び、店は変われど、今もなお通りの猥雑な…
古武術拳法について詳しく語る警察小説にハマる次郎。今夜は高田馬場の古本屋に寄っていた。 さてと、高田馬場となれば、何かあるはずだな。 栄通りから少し川側にそれた道の先にそこはあった。 キッチンニュー早苗。懐かしい感じのする洋食屋。 カランコロ…
さてと、今夜はとんかつが食いてーな。 次郎は高田馬場にいた。 仕事で花小金井を訪れた帰り、昔馴染みの高田馬場に寄った。 駅前のロータリー、ビッグボックスの前には、いくつかの50人規模の集団がワイワイガヤガヤしていた。 懐かしいな。俺も昔はあの中…
昔は混んでて全然入れなかったのにな… 次郎は独りごちた。 高田馬場。ラーメンの聖地。 次郎は学生時代にラーメン大戦という死闘を経験してきた。 三軒梯子の大技もしょっ中繰り出していた。 その度に強靭な胃袋にも痛みが走ったものだ。 しかし、あの頃の戦…