ふー、あがったか。 うっとおしい雨もあがり、幾分心も上向いた次郎は渋谷から原宿に向かって歩いていた。 しかし、チャラチャラしたやつばかりだ。みんな外国人みたいな挨拶しやがって、自分の顔を見ろってんだっ! 明らかな日本人顔の次郎は、一人憤り、身…
ジメジメとした雨をくぐりぬけた。 牛テール。 この言葉が次郎の胃袋を目覚めさせた。 神保町までの道のりは覚えておらず、足捌きにイラつきを覚えてながらただただ次郎は足下を見て競歩する。 ふー。 神保町駅からの階段は長いな。 きっとこれは神の試練だ…
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