函館次郎の独りごち飯。

東京近郊のうまくて並んでない店を探す男のドラマ

赤坂麺処友 ラーメン 赤坂

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アゴ出汁醤油か…うまいんかな…店構えは清潔で立派だが…

雨も酷いしな…まだ11時だが、入っちまうか。

 

ガラ♪

いらっしゃいませ。

 

うーむ。要は煮干し系だよな。あまり濃いのはキツイが…ここは、普通の芳酵アゴ出汁醤油だな。830円か。ポチりっと。

次郎は食券を買った。

 

先客は5名。

食券をカウンターに出し、空いている席に座った。

隣の太いオヤジが二度見してくる。

 

何だオヤジ、文句あるか?あ?

次郎が睨み付けるとオヤジはチャーシュー丼をかきこみ目を逸らした。

 

ど阿呆が。

そうして隣のオヤジと遊んでいるとラーメンが着弾した。

 

お待たせしました。

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ほう。かなりキツ目なビジュアル。
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アゴ出汁が凄そうだか。

ズズズ。

意外とキツくないな。まぁまぁか。
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メンマは太め。悪くない。歯ごたえもちょうど良い。
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麺は中細麺だな。

ズルズルッ。

スープと絡んで悪くない。

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チャーシューは柔らかすぎる嫌いはあるが。
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お、この味変のラー油だな。

 

ズルズルッ。

ほう。これはどーしてなかなかいいではないか。少しクドい味がピリリとなっていい。

 

ズルズルッ。

ズズズ。

ズルズルッ。

ズズズズー。

 

ふぅ。ご馳走さん。

まだ食ってるのかこの太オヤジが。

 

次郎は再びオヤジを睨みつけたが、オヤジは次郎には目もくれず、替え玉を注文した。

 

ほどほどにな。

次郎は独りごちた。

 

ラガ♪

あばよ。

 

相変わらず冷たい雨だな。

確か、小泉今日子の歌は優しい雨だったよな…

ふん。そんな雨に打たれたいもんだぜ。

 

次郎はそう呟くと、赤坂駅に向かって歩いて行った。

 

続く。

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赤坂麺処 友@赤坂

アゴ出汁とんかつラーメンの店。濃厚な煮干し出汁もある。悪くないが、普通か。

3.3次郎

覆面智25 ラーメン 神保町

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今日は生ズワイ蟹とホッキ貝の出汁かぁ。

 

次郎はネット海をサーフィンしていたが、久しぶりにオヤジのツィートを見た。今日はズワイ蟹とホッキ貝の出汁とある。

 

ズワイ蟹かぁ。こりゃ行くしかねーわな。

次郎は独りごちた。

 

いつものように神保町に着くやいなや、半蔵門線の出口を駆け上がった。

 

店の前に着くと、おやじは店の外で佇んでいた。

 

お、久しぶり〜。

ど、ども。

どうぞ〜。

 

さて、本日のスペシャル生ズワイ蟹とホッキ貝の出汁ラーメンを押す。1200円か。まぁそんなものだろう。

 

食券を渡す次郎。

はいよ〜。

 

チャッチャッチャッ♪

 

チャッチャッチャッ♪

 

これだよ、この湯切り音。

 

チャッチャッチャッ♪

 

チャッチャッチャッ♪

 

トッピングど〜する〜?

味玉、のり、青唐辛子で。

はいよ〜。

 

ゴトリ。

着弾した。

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相変わらず美しいクリエイティブ。

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クッキリとした醤油スープ。

ズズズ。

蟹の風味がして、優しい味わいだが、しっかりとした味。なんてバランスだ。
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ぶ厚めのチャーシューはいつも通り素晴らしいホロホロ感。たまらねぇ。
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今日の味玉は幾分硬めか。
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そして、この麺。卵ちじれ麺の細麺。これがなんともうまい。

 

ズズズ、ズズズズー♪

 

ズルズル♪、

 

ズルズル♪

ズズズズー♪

 

ズズズズー♪

ふぅ。うまい。

 

ズルズル♪

ズルズルズル♪

 

ズズズズー♪

 

ご馳走さま。

やはりうまかったよ。また来るぜオヤジ!

またね〜♪

 

久しぶりに健やかな幸せを感じるぜ。

 

やはり食べ物は裏切らない。

名言だな。

次郎は独りごちた。

 

続く。

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覆面智@神保町

今日はズワイ蟹とホッキ貝出汁。蟹の風味が抜群。クッキリとした味に、細麺が融合。ホロホロのチャーシュー。唸る味。

3.6次郎

 

 

 

中華そば竹むら ラーメン 目黒

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次郎は目黒のとんかつ三銃士の一つとんかつ大宝で昼飯を済ませた。

 

はずだった…

 

いやー、うまかったな。雨降りは最高だぜ。

ラガ♪

さてと、今日は非番だしな。青山にでも…

 

中華そば竹むら

大宝のすぐ隣にあるラーメン屋に目が行った。

 

スッキリ醤油ラーメン系か。うまそうだな…

い、いかんいかん、そんな学生さんじゃあるまいし、はしごなんてあり得ないだろう。はは。

次郎は急いで大宝の隣にある竹むらを通り過ぎた…

 

はずだった。

身体が言うことを聞かなかった。

 

ガラ♪

いらっしゃい。食券どうぞ。

あり得ない…

次郎は独りごちた。

 

 

そして、中華そば780円のボタンを押した。

ふぅ。

後悔しても始まらん。人生はいつも一度きりだろう。思い切って生きなければ。

 

はい、中華そばですねー。お待ち下さ〜い。

隣には1人の女性客。

女性客が1人で入れる清潔感とスープのスッキリさはありそうだな。

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ふーん。アゴ煮干しね。

 

はい、お待たせしました。

速いな。

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ほほう、美しいクリエイティブだ。
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この透き通ったスープが見事だ。どれ。

ズズズ♪

ほぉ、見た目通りスッキリクッキリとした鶏がらスープ。塩っぱさもちょうど良く後引く感じだ。それでいて醤油の甘さも同時に感じる。こりゃ当たりだ。
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メンマは太め。悪くない。

ザクッ、

うまいな。

 

チャーシューはロースト系か。最近流行りだな。

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さてと、麺は。

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麦風細麺か。柔らかいな。

ズルズルッ、ズルズルッ。

ほぉ、このスープには柔らかい麺が合っている。もう少しコシがあってもいいが、これはこれでイケるな。

 

ズルズルッ、ズルズルッ、

ズズズズー、ズズズズー、

やはり、スープがいい。

 

ズルズルッ、ズルズルッ、

ズズズズー、ズズズズー。

 

ズルズルッ、ズルズルッ、

ズズズズー、ズズズズー。

 

ズズズズー♪

 

ふぅ。あっと言う間の旅だったな。

ご馳走さん。結局アッサリ食えたな。流石俺だ。

 

 

ご馳走さん、また来るぜ。

ありがとうございました〜♪

 

ラガ♪

いやー、やっちまったな。こりゃ表参道まで歩くか。

 

次郎は腹を押さえながら白金方面へ消えて行った。

 

続く。

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中華そば竹むら@目黒

鶏がら醤油ラーメン。スッキリスープだが、まろやかで後引く味。うまい。

3.5次郎

大宝 とんかつ 目黒

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目黒三大とんかつか…ほう。

次郎はカーテンを開けた。外は雨。

しめた。これは空いているはずだ。

 

次郎は部屋を飛び出し、地下鉄に向かう。南北線で目黒まで着くと、目黒通りを下って歩いた。

 

途中、うまそうな店が何軒かあったが、断腸の思いで、それを断ち切った。

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開店10分前。

一番のりか。やはり雨はいいぜ。

次郎は独りごちた。

 

しばらくすると後方に5人くらいが並び、店員が暖簾を出し開店した。

どうぞ。

次郎はカウンターの一番奥の席についた。

ランチはロース、ヒレとも1100円か。

 

ロース1枚。

はいよ。

 

しばらくしてお新香とお茶が供された。

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なかなか。緑の濃いお茶だな。

隣に座る社会人ニ、三年目の小僧がせわしなく携帯を見ている。

 

落ち着け馬鹿者が。

 

結局、電話がかかって出て行った。

ふん、そんな状態でうまいとんかつ屋に来るべきではないな。

そう呟くと同時にとんかつが着弾した。

 

はい、お待たせです。

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ほう。見事なクリエイティブ。衣がサクサクそうだ。
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中はしっかり火が通ってる。f:id:hidekinghenry:20191127114142j:image

素晴らしい。壮観な眺めだ。
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どれ。まずは塩だな。岩塩か。

ザクッ♪じゅわ♪

ほおー、うまい。脂は少なめだが、 肉の味はしっかりあって、塩と相性もいい。

 

次はソースだ。カラシも塗って、と。

ザクッ。じゅわ♪

うーむこれもいける。そーな甘さとカラシの辛さが絶妙だ。

 

むしゃむしゃ。

おい、キャベツおかわり。

はいよ。

 

次郎は入れられたキャベツを一気に平らげた。

 

そして、やはり最後はこれで締めないとな。

おい、醤油たのむ。

 

はい、かしこまりました。

これよこれ。やはりとんかつは醤油だ。f:id:hidekinghenry:20191127114132j:image

サックサクの衣が醤油でしなり、肉と醤油が溶け合うこの感じ。たまらんな。

ジャクッ♪

じゅわ♪

醤油と肉か最高のコンビネーションだ。

 

うまい。

むしゃむしゃ。

うまい!

 

ゲフッ。

ご馳走さん。

ほらよ、釣りはいらねーよ。それで新しい暖簾でも買いな。

次郎はそう言うと店キッチリ1100円を金皿に叩きつけ、店を出た。

ラガ♪

 

ふぅ。

うまかったなぁ。やはり、雨は最高だな!

次郎は独りごちたが、その声は外の喧騒と雨音にかき消されていった。

 

続く

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大宝@目黒

目黒三大とんかつの一つ。うまい。リーズナブル。通いたくなる味。

3.5次郎

 

南インド料理アーンドラダイニング カレー 京橋

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次郎は京橋を歩いていた。銀座で以前働いていた会社の同僚、寝屋川と会う約束をしていた。

 

あ、次郎さん。こっちっす。すす。

お、おお。久しぶりだな寝屋川。

はい、ここのカレーうまいんすよ。すす。

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ふーん。南インドね。

そういえば、以前も銀座あたりで寝屋川と南インド料理に来たような…

 

デジャビュっすか?

心を読むなバカタレッ!

へへ。

じゃ行きましょう。

寝屋川は慣れた道を行くように店に入る。

ついていく次郎。

カランコロン♪

イラッシャイマセー♪

2人っす。すす。

どうぞー。

手近なテーブルに案内された。まだ11時過ぎ。しかし先客は2組いた。

 

さてと…どーするか…
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ランチ・ミールスがいいんじゃないっすかね最初は。

だから、心を読むなと言ったろうバカタレが!

しかし、寝屋川、こいつ益々成長している。

次郎は内心穏やかではなかった。

 

じゃ、ランチ・ミールス二つで!

イカシコマリマシタ♪

 

どうだ寝屋川。新しい会社は?

まぁボチボチっすね。小さい会社なんで意思決定速くてイイっすよ。次郎さんも来ます?

 

いや、俺はまだ今の場所でやることがあるからなぁ。

しかし、寝屋川のこの切り替えの速さが、成長の原因だろう。

次郎ほ心の中で呟いた。

 

ハイオマタセデス♪

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ほお。多種に渡りなかなかのクリエイティブ。

次郎はメニューを見ながら左から時計回りに攻めることにした。
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ほお。この野菜のラザム。食べやすい。アッサリしてる。
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このサグ、これはスープか。なるほど。
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これは、チキンだな。うまい。これはいいな。
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これはベジタブルか。これもアッサリしてるな。
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これは、マメカレーか。これほピリ辛だな。
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これはパパドか。

おお!カリッと塩味。カレーに付けるというより箸休めだな。
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これはチャパティか。ナンじゃないんだな。

これは食べ応えあるな。ナンみたいなもんか。付けるならチキンか豆がいいな。

 

しかし、バラエティ豊かで飽きないな。

 

な?

すね。喋るの忘れちゃいますね次郎さん。

だな。

と言いながら、俺を伺っているのか!?

寝屋川よ。

お前は一体何を企んでいるんだ!?

寝屋川よ!

 

すいませーん。

パパドお代わりっす。次郎さんの分も2枚。

イカシコマリマシタ。

 

ふぅ、やられたな。

今日はお前に完敗だよ。

 

ぷはー。

食ったな。

すねー。なかなか良かったっす。

 

よし、ここは俺が。

いや、大丈夫っすよ。僕も払います。

 

おい、いくらだ?

2580円です。

ほらよ。釣りはいらねーよナマステ。

 

ナマステ!

次郎はキッチリ2580円をインド人店員に握らせた。

 

コロンカラン♪

どーしたんすか次郎さん、奢りなんて珍しい。

いや、ここは先手を打たないとな。

次郎は独りごちた。

 

さてと…

スタバにでもい来ましょう!

 

ちっまた読まれた。

こりゃ厄介だ。

 

2人は銀座の街の奥へ消えていった。

 

続く。

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南インド料理アーンドラダイニング@京橋

南インドのカレー屋。アッサリ系。種類豊富でうまい。

3.4次郎

レストランけやき 定食屋 盛美園

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次郎はん、ランチでもどーでっか?

げ、源さん。どーしたんすか急に?

ちょっと陣中見舞いでんがな。

いや、それにしてもいきなりですね。

ほんとのところ、青森にこのあとアポがありましてな。それで思い立って寄ったんですわ。

 

あ、そうですか。

暇でっしゃろ?

 

ま、まぁ。フィールドワークは黒石市で午後ですし…

じゃ決まりやな。

黒石市ならちょうどいいですわ。いきまひょ。

ほな弘前駅で。

そう言うと源さんは電話を勝手に切った。

 

ちっ、いつも急だな…まぁ昼時だしいいか。

次郎は独りごちた。

 

弘前駅で源さんを拾い、源さんの案内で平川市の盛美園にあるレストランに向かうことになった。

 

な、なんでこんなところ知ってるんですか?

まぁ、ええですやん。わしも昔いろいろありましてな。かーかっかっか。

そう言うと源さんは運転中の次郎の背中をバシバシ叩いた。

危ないですよ。

かまへんかまへん。

バシバシッ♪

 

さてと。着きましたな。ここですわ。

「レストランけやき」とあった。

ここは?なんか道の駅みたいですね。

まぁそれに近いところですな。綺麗な庭園もありまっせ。

あ、あぁなるほど。

 

次郎と源さんは、建物に入っていった。土産物屋が先にあり、中にレストランがあった。

 

うわ、意外と混んでる。

この辺の人がぎょーさん来るんちがいまっか?知らへんけど。

そ、そうですね。

 

お客様お2人?

はい。

あちらのテーブルどうぞ。

2人は最後の空いていたテーブルに案内された。

 

ふぅ。結構メニューあるな。

ラーメン研究家石山なにがしプロデュースの、煮干しラーメンか。石山は有名なのか?…

それ以外は、ハンバーグやら、カレーやら、油淋鶏やら、たくさんあるな。

 

メニュー表からは焼きカレーがおススメっぽいなぁ。

 

ご注文お決まりですか?

お、ねーちゃん、かわいいでんな?この辺の子?

うふふふふ。

明らかに嫌がる店員。

 

ほな、わては煮干しラーメン。

うーむ、よし、私はこの焼きカレーで。

 

はい、かしこまりました。

源さんからいち早く退散したい気満々の店員はそそくさとテーブルを離れた。

 

いやー、どーでっか慣れましたか?

ま、まぁ。

楽しんでまっか?

ま、まぁ。

 

ま、まぁ、ばっかりでんな。あんまり楽しんでないのとちゃいまっか?

ぬぬ…

 

まぁ、ええですや。人生いろいろや。

かっかっかっ。

 

はい、お待たせしました。

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ほう。これが石山何がしプロデュースのラーメンか。源さん、ちょっともらうぞ。

 

あら、そんな強引な。

 

どれどれ。

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ズズ。

ほう。そんなに濃くないな。濃いめだがアッサリだ。
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そして。

あ、そんな食ってもうて…

ズルズルッ!ズルズルッ!

細縮れ麺。まぁまぁか。

 

ま、まさか、次郎はん、チャーシューまで、そんな殺生な…

 

うるせぇ、チャーシュー野郎!

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ほう、なかなかだ。

とほほほ。わいのラーメンが、もうほとんど残りカスやんか。

 

お待たせしました。焼きカレーです。

あ!

次郎は源さんが奪おうとした寸前でお盆を引き寄せる。
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なかなかのビジュアルだ。

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シャク♪

チーズがうまい。意外とアッサリだな。ラーメンの方がうまいかもな…

 

源さん、泣くな。俺の焼きカレーをくれてやる。

 

そ、そんな、気に入らんからって、ほんま、けったいな…

 

ふん、黙って食えば良いのだ。ふははははは。

次郎は高らかに笑った。

 

ズルズルッ♪

しゃく♪

ズルズルッ♪

しゃく、しゃく♪

ズルズル♪、ズズズズー♪、ズルズルー♪

 

ふぅ。ごちそうさんっと。

さ、源さん行こうか。

いきまひょか。

 

ここは源さんの奢りだろ。誘ったんだから。

な、なにをそんな、うまいところだけ食べたくせに。

はい、1750円です。

安いもんだろ。

なんと強引な。

 

はい、2000円。ねーちゃんかわええなぁ。釣りはいらんで。それで指輪でも買いや。

 

明らかに困った店員。

源さん、行くぞ。

次郎は源さんを引っ張って店の外に出た。

 

さてと、源さんどこまで送ればいいんだ?

青森まで。

それは無理だな。田舎館駅までだ。

そんな殺生な…

いや、好きできたんだろう。

 

そ、そんな殺生な〜♪

源さんの悲鳴が盛美園に轟いた。

 

続く。

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レストランけやき@盛美園

道の駅のようなレストラン。定食屋。ラーメン評論家の石川なにがしがプロデュースした煮干しラーメンが押し。ボリュームのある定食メニューが多い。まだいくつか食べてみないと良し悪しはわからないが、悪くない。ラーメンもなかなか。

3.3次郎

 

 

 

 

旨辛ラーメン表裏 ラーメン 高田馬場

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やはり、ラーメン屋か。

次郎はとんかつひなたにて、上ロースかつを食している最中、ふと窓から外に目をやると、通りを挟んで反対側に見えたラーメン屋らしきものが気になっていた。

 

いやー、ひなたのロース、なかなかうまかったぜ。

店を出た次郎。

恐る恐る、気になったその店に近寄った。

 

おお、やっぱりラーメン屋だ。唐揚げラーメンか…なんだか破壊的なビジュアルだな。

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とんかつ食ったばかりだしな…でも、飯はほぼ食べなかったか…うーむ、この歳で梯子はいかんよなやっぱり…

 

うお!

逡巡している次郎を押し退け学生が3名入店していった。

ちっ、もはや迷っている暇はないな。ままよ!

カランコロン♪

入店した。
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中には学生がたくさん席にいた。サラリーメンズも何人か。

なるほど、この一番人気の旨辛ラーメンあんかけDXだな。ポチッと。

980円だった。

 

こちらどうぞ。カウンター席に案内された。

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いろいろあるが…店員が側に控えている。

あ、なんだ?

おこのみは?

あ、ああ。麺少なめ、あとは普通で。辛さはピリ辛で。

はい。

 

店主は一人もくもくとラーメンをつくっている。

隣のおやじは、山盛りの唐揚げラーメンを食べている。こりゃハンパないな。

 

はい、お待たせしました。

来たか。
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ほお。
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逆から見たら唐揚げしか見えん…すごいビジュアルだ。
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スープを救うのもままならんな。

ズズ。

ふむ。こりゃ普通の辛さでよかったな。なかなかうまいな。旨辛だけあって、旨味と辛さが同居している。
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麺が取れないほどモヤシが入ってるな。シャキシャキでいい。
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麺は中太だな。短めか。二郎風だな。

しっかり麺に味がある。
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でかい、この唐揚げ。

ザクッ。

ほぉ。スープにつけて食うとザクザク感と湿ったトロリ感が合わさって不思議にうまい。

 

ズズズズ。

ザクッ。

ズズー。

 

よし、鷹の爪を追加しよう。

ズズズズ。

やはりこのくらい辛くていいな。

うまい。

 

ザクッ。

ズズズズー。

 

ふぅ、とんかつの後にこの唐揚げはやはりきついな。なかなかなくならん…

次郎は独りごちた。

 

ザクッ。

ズズズズ、ズズズズ、ズズズズー。

 

ザクザクッ。

ズズズズー、ズズズズー♪

 

ゲフッ。

駄目だ、もう食えん。

うまかっただけに無念だ。

唐揚げをスープに埋め込んで隠す次郎。

 

あばよ。すまんな店主。味はうまかったよ。また来るぜ。

 

ありがとうございました。

コロンカラン♪

 

ふぅ、やはりもう若くないか…

次郎はとんかつひなたと向かい合う表裏に一瞥をくれると、早稲田通りに向かって歩き始めた。

 

続く。

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辛ラーメン表裏@高田馬場

唐揚げラーメン。旨辛のスープが効いて学生とサラリーマンには嬉しいラーメン。辛さは普通ぐらいでちょうどいい。味噌味も試したい。

3.4次郎