函館次郎の独りごち飯。

東京近郊のうまくて並んでない店を探す男のドラマ

汐風ドライブイン② 鯵ヶ沢 青森

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また来ちまったな。

次郎は青森県日本海側の鯵ヶ沢に来ていた。フィールドワークのため、青森の北西にある12湖に行く必要があり、その途中に立ち寄ったのだった。

 

鯵ヶ沢といえばヒラメ丼。久々に寄ってくか。

 

11時過ぎ、汐風ドライブインに着いた。ここはうまいヒラメ丼を出す店。その他の海鮮もうまいドライブインというより定食屋だった。

 

さてと。

ガラ♪

 

いらっしゃい。

次郎はまず、店に上がり込み、海側の席を確保した。

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そうそう、こんな感じだったな。

そして…

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いとうか…ヒラメ丼と思ってきたが、いとうもいっちまうか。お、合わせ丼のイトヒラ丼もあるな。よし。

 

おい。

はい。あ、お注文はレジでお願いします。

あ、あぁ。

次郎はサイフを持ち、レジに行った。そうだったな。先に会計だった。

 

はい、1500円です。

ほらよ。釣りはいらねーぜ。新しいヒラメ用の釣り糸でも買いな。

 

クククッ。この掛詞はわかるまい。

次郎は独りごちた。

 

次郎が席に座り、無料のプーアル茶を飲んでいると、件の丼が着弾した。

 

はい、お待たせしましたー。

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おお!卵がオレンジで美しい、なんというクリエイティブ!
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こりゃいいな。そそるぜ!

よし、思い切り崩しちまおう!
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次郎は卵に箸を入れかき混ぜた。

 

うー、うまそうだ。

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まずはいとうから。

く、柔らかいものの、歯ごたえがしっかりとある。味は割とあっさりして食べやすい。新鮮だなしかし。


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そして、ヒラメ。こちらも柔らかく、新鮮で肉厚。脂ものって美味。紫蘇と卵がうまくマッチ。この二色丼、当たりだ!

 

むしゃむしゃ

 

はむはむ

 

むしゃむしゃ

 

はむはむ

 

ふー。

ズズズー♪

アオサの味噌汁が口直しにサッパリとさせてくれる。

 

はむはむ

むしゃむしゃ

はむはむ

むしゃむしゃ

ズズズズズー。

 

ふぅ、御馳走さん。

いやー、満足だ。

 

さてと、12湖まで出発するか。なかなか距離があるよなぁ。

次郎は車に乗り込んだ。

バタン♪

 

垂れ込めた雲が、気温を下げる。冷たい風が秋の到来を感じさせた。

 

続く。

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汐風ドライブイン鯵ヶ沢

新鮮な海鮮どんぶりを出すドライブイン。ヒラメ丼が有名だが、イトウもうまい。ラーメンもある。

3.5次郎

 

豚組 とんかつ 六本木ヒルズ

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ん、人が並んでるな。まぁ特にあてもなし、ここにするか。

次郎は六本木ヒルズにいた。六本木駅に来て出口がわからなくなりなんとなく地下の食堂街を歩いていた。時は11時30分。昼の繁忙期少し前。それでも並ぶということは…ということで並ぶことにした。

 

待つこと5分。

お客様どうぞ。

カウンターへ。

次郎は空いたカウンターに座った。
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豚組か。これは、豚しゃぶのしゃぶ庵と同じところか。まぁいいか。では…

おい。

はい。

ロース。165gで。

はいよ。

ロース中いただきましたー。

お客様、お水になさいますか、それともお茶になさいますか?

両方ともに決まっておろう、このバカタレが。

…はい。

 

どいつもこいつも…

まぁいい。

次郎は出された水をがぶ飲みした。

客は結構入っている。

 

はい、お待たせしました。ロースです。
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ほう。
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とんかつはなかなかのビジュアル。

まずは、塩か。
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うまそうだ。

次郎はとんかつに塩をふりかけて頬張った。

サクッ♪

ジュワ。

ほほう、なかやかやるな。塩で豚肉が引き締まり、衣のサクサクとうまくコラボ。

ふむ、なかなかだ。

次はソースだな。辛子もたっぷり載せてと。
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次郎は頬張った。

サクッ♪

ほう、甘いソースだが辛子と相まってなかなかうまい。

 

むしゃむしゃ。

パクパク。

 

むしゃむしゃ。

パクパク。

 

むしゃむしゃ。

パクパク。

 

ゲフッ。

食ったなー。ジューシーさはそこまでないが上品なバランスだな。

 

おい、会計頼む。

はいよ。

出口に向かう次郎。

 

ふぅ。

1450円です。

ほらよ、釣りはとっときねい。

次郎はキッチリ1450円を金皿に叩きつけた。これで醤油でも買いな。

 

ありがとうございましたー。

ふぅ。

さてと、午後からは教授とのアポだったな。

次郎は地下街から地上への階段を登っていった。

 

空からは秋の日差しが差し込んでいた。

 

続く。

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豚組@六本木ヒルズ

西麻布に本店があるとんかつ屋

凝った雰囲気。値段も若干リーズナブル。この手の店にしては少しパンチ不足。

3.3次郎

 

會水庵② 鰯・穴子料理 赤坂

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「いやー、次郎さん、この前久々に會水庵行ったんですよー。でね、定番の鰯とシラスの親子丼にしようと思ったんですけどね。

鰯が一杯食べたくなっちゃって。それで鰯丼にしたんですよー。そしたらね、なんと鰯が4匹分も入っててね、肉厚で柔らかくて、ハフハフして、脂も乗っててね。むしろ鰯丼の方が満足感が高いんじゃないかって、そう思ったんですよねー♪」

 

つ、痛つつ。う、うーん。そ、そうかい。

ぎゅるるるー♪

 

次郎はゴッドハンドの施術を受けていた。毎度バルハラに連れて行ってくれるこのマッサージ。東京に来る度に通っていた。

 

そして、今日はそのゴッドハンドが、會水庵という、穴子丼と鰯とシラスの親子丼で有名な店の話を、施術をしながらしていたのだった。

 

だ、だめだ、ゴッドハンドの説明がうまそう過ぎる。マッサージよりも會水庵の方が気になっちまう。

 

う、うう。

う、うううー。

スヤスヤZzz…

 

 

はい、お疲れ様です〜。

 

う、う〜ん。ありがとな。じゃまた。

また来てくださいね〜♪

 

次郎は挨拶もそこそこにゴッドハンドの店を出た。會水庵はゴッドハンドの施術所からほど近いところにある。

 

時は11時20分。開店の10分前。ちょうどいい頃合いだ。

 

次郎は會水庵に急いだ。

到着すると案の定、既に5人待ち。しかしこの人数なら1回転目で十分入れる。

危なかった。

 

ぎゅるるるー♪

腹も限界が近いな。

 

程なく、女将が店から出てきて暖簾を掛ける。それと同時に客が中になだれ込む。次郎もその流れに逆らわず、店に入ってすぐのカウンターの最後の席を占めた。

 

ふぅ。

 

隣の中年のおばはん2人が子供の話をしながらメニューを見て頼んでいる。

 

次郎はおばはんがメニューを置き注文する途中、半ば強引にメニューをひったくった。

 

おい、俺は鰯丼を頼む。

はいよ。

 

その間に熱いお茶が女将から渡される。

ううむ…女将、水ももらえるか。

はいよ。

女将から水が渡される。

 

やはり水だ。

まだまだ都内は暑い。本格的に涼しくなるのは10月に入ってからだ。

 

カウンター内では親父が一生懸命鰯と穴子を焼いている。

待つこと10分。件の料理が着弾した。

 

はい、お待たせしました。

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おお、美しいビジュアル!!

小料理屋然としている。

そして?
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ほほう、鰯が高級魚のような装いだな。


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皮がキラキラしている。柔らかいのだが、身がしっかり入っている感じが箸の先から伝わってくる。

 

ふほほほー♪

これはうまそうなホクホク感だ。

次郎は鰯と白飯を同時に口に放り込んだ。
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はふはふ。はふはふっ。

 

う、うまい!!脂が乗っていて、柔らかいものの、身がほぐれることもなく、まとまりがある。口の中で柔らかくほどけていく身が、特製のタレと交わり、まるで穴子や鰻のような食感だ。それがこの白飯に抜群に合う。

これは当たりだ!!

次郎は独りごちた。

 

そして、このボリューム。鰯の身が4本も入って…たまらんな。

 

パクパク。むしゃむしゃ。はふはふっ。

パクパク。ハムハム。はふはふっ。

ハムハム。むしゃむしゃ。はふはふっ。

 

 

ふぅ。うまかった。ご馳走さんっと。

あっという間のクルーズだったな…

おい女将、会計だ。

 

はい。1200円です。

ほらよ。釣りはいらねぇよ。それで新しい炭でも買いな。

 

次郎はキッチリ1200円をカウンターに叩きつけた。

 

ラガラガ♪

おっと、並んでるな。早めに来て正解だったな。

店の外には、これから鰯にありつきたい奴らが列を成している。

次郎はその列をかき分け、地下鉄の赤坂駅に向かって歩いていった。

汗が噴き出す陽気は、いまだ去りそうにはなかった。

 

続く。

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會水庵@赤坂

穴子がメインの店だが、鰯が最高にうまい。シラスと鰯の親子丼もうまいが、鰯がたくさん食べたければこの鰯丼を。

3.6次郎

 

珈琲詩人 喫茶店 五所川原

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ここか、柳沢が言っていた店は。

次郎は五所川原でフィールドワークを終えたあと、弘前に帰る道すがらシニアアソシエイツの柳沢がうまいと言っていた喫茶店のハンバーグを食いに来ていた。

 

単なる喫茶店に終わらないといいが…

次郎は不安になりながらも、店のドアを叩いた。

カランコロン♪

はい、いらっしゃいませ。お一人様?

見ればわかるだろう。

 

こちらへどうぞ。

ウッドベースが目の前に置かれた席に案内された。

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ふーん。味な真似を。
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アイスコーヒーをこんな目立たせなくても…

まぁいい。

次郎はメニューをとった。

これか、ハンバーグセットは。

 

おい。

ハイ。

ハンバーグセット頼む。

ハイ、かしこまりました。

 

さてと。特段やることもないか。

次郎は手元の水をがぶ飲みした。

 

はい、お待たせしました。

お、来たな。

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なかなかの美しいクリエイティブ。

まずはサラダから。

ふむ。

ドレッシングがうまいな。

 

さてと。

次郎はハンバーグにナイフを入れた。

 

ほう。ぎっしり系のハンバーグ。

次郎はおもむろに肉塊を頬張った。

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ほほう。ジューシーな歯ごたえ、幾分甘めのデミグラス、バターが溶け出しそそる風味を加え、ベーコンが野獣性を加える複雑な味。なかなかいいじゃないか。柳沢。ええ!

次郎は二口目を頬張った。
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今度はベーコンを多目に、肉塊を更に肉で巻く重ね着戦法。年寄りの胃袋ではひとたまりもないだろう。しかし、この暴力性、魅力的だ。

 

むしゃむしゃ。

パクパク。

むしゃむしゃ。

パクパク。

 

ゲフッ。

食ったなー。ボリューム満点だ。

 

食後のコーヒーです。

ベストのタイミング。

なんだお前らは、ベスト電器の社員か!

次郎は独りごちた。

 

 

ズズズ。熱ッ。

アイスにするんだったぜ。

まぁいい。

 

おい、会計頼む。

ハイ。

1200円です。

 

ほらよ。釣りはとっときな。それでアイスコーヒー以外の札でも買いな。

 

次郎はきっちり1200円を、金皿に叩きつけた。

コロンカラン♪

ありがとうございましたー。

 

さてと、弘前に帰るとするか。

バタン♪

次郎は車に乗り込んだ。

 

夕方の風は冷たく、既に秋がその辺りに座っている気がした。

 

 

続く。

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珈琲詩人@五所川原

ランチをやってる喫茶店。ハンバーグ定食がおススメ。

3.3次郎

勢登鮨 八食センター支店 寿司屋 八戸

 

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八戸は遠いな。

次郎はフィールドワークのため八戸にやってきていた。黒石から八甲田、奥入瀬を抜け八戸に着く頃にはたっぷり2時間半のドライブになっていた。

 

疲れたな。

ちょうど昼時だし、飯でも食うか。

確か、八食センターって市場が有名だったな。

次郎は市内を走り、八食センターについた。

 

ん?自動ドアが開かないな。

まさか、休み!?

そのまさかだった。しかし、車はたくさん駐車している。貼り紙を読むと、飲食コーナーは開いているとの記載。

あぶねぇ、九死に一生を得る、だな。

次郎は独りごちた。

敷地の奥の方へ進んでいくと、回転寿司の旗が目に入った。

ここだな。

建物の中に入ると、回転寿司、寿司屋、丼屋と三軒の寿司レストランがあった。

これは嗅覚を試されるな…一番人の入っている店は、ここだな。勢登鮨か。よし、決めた。

次郎は暖簾をくぐった。

 

いらっしゃいませ。

空いてるところどうぞ。

昼時だが今日は平日。市場は休み。

逆に空いてていいな。


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どれどれ。

次郎は席に座るとメニューを見た。f:id:hidekinghenry:20190924123806j:image

一品寿司があって、
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丼メニューと、
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寿司のセットか。
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ラーメンまであるのか。

さてと。ここは八食丼だな。それと、生赤貝を食わないわけにはいかんな。

 

おい。

ハイ。

八食丼と、生赤貝。更には、真鯛、ネギトロ、ホタテ貝ひもを。

ハイ、かしこまりました。

 

ふぅ。頼みすぎたか…まぁいい。

次郎は置かれた水を飲み干した。

 

赤貝です。

早いな。

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ほお、でかい。さすが生。

ふお、うまい。ジャキジャキとして新鮮。こりゃうまい。さすが海沿いの街。

 

はい、八食丼です。
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ほお!なかなかのクリエイティブ。

こりゃうまそうだ。

たっぷりとわさびを混ぜた醤油をかけてっと。

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こりゃ更にうまそうだ。

次郎はおもむろにマグロとイカを頬張った。

ふぅ!やはり新鮮。うまい!わさび醤油が素材を引き立てる。

ホタテは柔らかく甘い。イクラもいい。そして、やはりイカとマグロがうまいぜ。

 

はい、追加の握りね。

ほう。これまたなかなかのクリエイティブ。

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どれどれ。

貝ひももうまいな。わずかな磯の香りが鼻腔をくすぐる。鯛は淡白だがスッキリとしてうまい。ネギトロは味わい深く、食べやすい。どんどんいけるな。

 

むしゃむしゃ。

ズズズズー。

味噌汁でリフレッシュ。

むしゃむしゃ。

ズズズズ。

むしゃむしゃ。

むしゃむしゃ。

 

ゲフッ。

食ったな。また食っちまった。

これもまた人生だな。

 

おい、会計頼む。

はい、2600円です。

 

ほらよ。う、しまった、金がない。

お、おい、カードは使えるか?

ハイ使えます。

危なかったぜ…ほらよ。

ピッ。

ありがとうございましたー。

 

ちっ、儀式ができねーぜ。まぁいい。

ありがとうございましたー。

またな。

 

ふぅ。さてと、行くとするか。

次郎は車に乗り、種差海岸方面へ向かった。

 

わずかに塩の匂いが漂っていた。

 

続く。

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勢登鮨 八食センター支店@八戸

八食センター内にある寿司屋。新鮮な魚介類。しかしなかなかいい値段。

3.3次郎

 

 

一幸食堂 定食屋 弘前

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ここか。いつも閉まっているのにな。今日は開いてやがる。今夜はここだ。

 

ガラ♪

いらっしゃい。

ラストオーダー7:30で閉店8:00だけどいい?

次郎は先制パンチを食らった。

 

お、ん?早いな…時刻は7:25か…いや、いい、頼む。

 

はいよ。空いてるところどうぞ。

 

次郎は黒石でのフィールドワークの帰り、弘前方面へ7号線を過ぎたところに左手に出てくる定食屋、一幸食堂に入った。ここは気にはなっていたものの、次郎が見る時間は休みが多く、なかなか入れないでいた。

 

 

ふう。

次郎は置かれた水を飲む間もなく、メニューに首ったけになった。

あと5分だからな…

しかし、全て暴力的な破壊力のあるメニューで目移りしちまう。

 

ちまきが、180円か。こりゃ頼まない手はないな。しかし、焼肉丼もハンバーグ定食も惹かれる。むー。

お、このトルコライス、とんかつ、カレー、カレーピラフ、ナポリタンの四つの味が味わえる優れもの…えい、今日はこれだ。

 

おい、女将。

はい。

ちまきと、トルコライス、そして、やはり焼き肉定食の焼き肉のみも頼むぜ。

 

はいよ。

女将は注文を取り、厨房へ消えた。

 

次郎はそこでやっと置かれた水に口をつけた。一気に飲み干し、自分で二杯目を注ぐ。それも飲み干し、三杯目を注ぐところで、ちまきがやってきた。

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ほう。うまそうだ。

次郎は箸でちまきをほぐし、頬張った。

うお、このちまき、牛肉ともち米のコラボが絶妙だ。味も濃い目。180円にしてはかなりのレベルだ。

 

はい、焼き肉ね。

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きた、これは暴力的なビジュアル。ご飯が進むくんだ。

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たっぷり甘辛に味付けされた肉。ふほ、やはり味が濃い。がうまい。飯が待ち遠しいな。

 

はい、トルコライスね。

続けざまに料理が着弾する。

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ぐお、これも野獣的なクリエイティブ。

どれどれ。

次郎はカレーのかかった豚カツをピラフとともに頬張った。

ふほ!!これは味がミックスされて、一見よくわからないようだが、噛み締めてみれば、豚カツに、カレー、そして、カレーピラフがそれぞれに波状攻撃を仕掛けてくる。まるでバルセロナの攻撃的なサッカーだ。

うまい。合格の出来。これで1020円はいい。

 

そして、ナポリタンだ。

次郎はナポリタンをおもむろに頬張った。

ふお、これも懐かしの味。裏切らないうまさ。こりゃ当たりだ。

 

むしゃむしゃ。

ふほ!

むしゃむしゃ。

ぐっ。

むしゃむしゃ。

 

むしゃむしゃ。

 

ゲフっ、腹一杯だ。

ごちそうさん、と。

 

おい、女将、キッチリ8:00だ。会計頼む。

はい。

2200円です。

こんだけ食ってな。コスパ抜群、サラリーメンの味方だな。

 

ほらよ。釣りはいらねーよ。これで家族とトルコにでも行ってきな。

次郎はきっちり2200円を会計皿に叩きつけた。

 

ラガ♪

ふぅ。食ったな。眠いぜ。こりゃ痩せられん…まぁいい。一つの幸せはあったな。

次郎は独りごちた。

 

バタン♪

次郎は車に乗り込み、弘前方面へ上っていった。

煌く星空は、秋の匂いがしていた。

 

続く。

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一幸食堂@弘前

全て大盛り級の野獣派定食屋。味も濃い目でついつい食べてしまう。危険だ。しかし、うまい。

3.4次郎

 

 

駅前食堂 ラーメン 浅虫温泉

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浅虫温泉か…

次郎は先週に引き続き浅虫温泉にフィールドワークに来ていた。

しかし、あまり目ぼしい発見はないな。

次郎は独りごちた。

 

さてと、そんな時は昼飯だな。

次郎は浅虫温泉の駅付近で車を走らせていた。

ん?

 

駅前食堂…確かに駅前だが。

いわゆる食堂だよな。

まぁいいか。他にあてもないしな、入ってみよう。
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次郎は近くに車を停め、入店した。扉は開いており暖簾が外との仕切りになっていた。

 

次郎は暖簾をくぐり辺りを見回した。先客は5名。意外といるな。

 

いらっしゃい。カウンターどうぞ。

お、おう。

次郎はカウンターに座り、壁に貼ってあるメニューを見た。

うーむ…ラーメンだなこりゃ。

おいおかあさん。

はい。

ラーメン一つ。

はいよ。

 

カッチコッチ、カッチコッチ。

静謐な時間が過ぎてゆく。

カッチコッチ、カッチコッチ。

 

ゴトリ。

おまちど。ラーメンね。

次郎の前にラーメンが置かれた。

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ほう。なかなか美しいクリエイティブ。f:id:hidekinghenry:20190917160157j:image

透き通ったスープ。

ズズッ。

ふむ。醤油のアッサリスープ。悪くない。

麺はどうだ?
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ズズッ、ズルズルッ♪

ズルズルズルッ♪  細麺で、柔らかく、食べやすい。このスープには柔らかい麺が合うな。
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ほう、このチャーシュー、でかいな。

む。

脂身もキレやすく、食べやすい。味もなかなか美味。こりゃうまいな。

ズルズルッ、ズルズルッ、

ズズズズー♪

ズルズルッ、ズルズルッ、

ズズズズー♪

ズルズルッ、ズズズズ

ズズズズ、ズズズズー♪

 

ふう。ごちそうさんっと。

あっという間だな。

 

おい、会計頼む。

500円です。

む、キッチリ500円玉しかねぇ。しかたねぇな。ほらよ。くれてやる。持ってけドロボー。

 

毎度。

次郎は再び暖簾をくぐった。

 

ふー。浅虫温泉にでも入っていくか。

次郎は車に向かって歩いて行った。

次郎を照らす午後の西日は、一週前とは打って変わって柔らかな光だ。秋を感じさせる一陣の風が次郎の体を吹き抜けた。

 

続く。

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ラーメン@駅前食堂 浅虫温泉

駅の目の前。昭和を感じさせるラーメン屋。しかし、なかなか美味。ノスタルジーに嵌るにはうってつけ。

3.3次郎