函館次郎の独りごち飯。

東京近郊のうまくて並んでない店を探す男のドラマ

Proto ドブロブニク

 美し過ぎる…

次郎は独りごちた。

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ドブロブニクのスルジ山に登った次郎。絵葉書などでよく見る景色だから見くびっていた。

実際に行ってると、息を飲んだ。

空は夕暮れの快晴。海は真っ青。海岸はどこまでも続き、城壁に囲まれ、こじんまりとした赤い屋根の街がそこに悠然とその姿を讃えていた。

 

く、なんだこれは。

来た甲斐があったな。

海の奥の方まで見透せる。

 

海には網が掛けてある。あれは何だろう…

 

そうか!!

 

牡蠣だな!

 

くそ、余りに綺麗過ぎて1時間近く経ってしまったが、牡蠣と白ワインで一杯やりたくなってきたぞ。

 

次郎はケーブルカーで赤い屋根の街に降りた。

 

今夜は少し高めのレストランに行くか。

ドブロブニクでも有名なレストランProto にやってきた。

妖艶な笑みの案内係が次郎を迎えた。

Hello Mr.

一人だ。

 

少し考える風の彼女。

Wait 2 minutes. We make a table for you.

たっぷり5分待った。

まだか?あ?

Please come with me.

 

I will follow you indefinitely..

Jiro said himeself.

 

さてと、オイスターと白ワインを頼む。

Yes sir.

 

暫くすると質実剛健なウェイターが運んできた。

Yes Mr . Wine from Cortura. And Oysters from Ston.

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高いだけあるな。牡蠣の形がととのっている。

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プリプリだな。

ぐぉ、うまい。たまらんな。

白ワインもシャルドネみたいだ。合うな。

 

赤ワイン、蟹スープとシュリンプダルマチアン風を頼む。

Yes Sir.

 

Here, from &¥@!&¥ hills..

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なんだかわからねぇが、うまそうだ。

う、うまい!シラーズかな。

 

Here you are

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出汁がききまくってそうだ。

ぐぉ、うまい。後から味が口に広がる。うまい!

 

And shrimps.

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これは間違いないな。

トマトソースがうまい。プリプリだ。

高いだけはあるな。

 

ふー。まだまだいけるが、リゾットは別の店で食べるとしよう。はは!

 

会計だ。

Thank you Sir.

581k

 

さすがだな。まぁいい。

 

ふー。さてと、次はどこにいこうか。

 

次郎はドブロブニクの小道に消えて行った。

 

続く。

Proto@ ドブロブニク旧市街中心部

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菅野美穂も来たらしい。

高いけど美味しい。月曜なので入れたが普段は予約が必要。値段なりの味をだす。

オイスターがうまい。シーフードがお勧め。

3.7ミルコ次郎クロコップ

 

 

 

 

 

 

 

 

Lokanda Peskarija ドブロブニク

やはり、オイスターと野菜スープじゃしまらんな。

次郎は独りごちた。

 

昼に食べ過ぎた次郎。

城壁を1時間かけて歩いたが、一向に腹は空かず、さらに街中を1時間歩いた。

 

城壁から見るアドリア海と街並みはきれいだったな。

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街中には猫が溢れてるぜ。にゃん♪

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居心地がいいんだろう。

 

ふー、俺も住み着いちまうかな。

なんてな。

次郎のつぶやきは街の喧騒に飲み込まれた。

 

さてと、しかし、とりあえず夜飯の時間だからな。

 

Hello sir, do you want Restaurant?

あ、あぁ。

あまりうまくなさそうだな。まぁスープのみてーしな。オイスターも安いな。よしとりあえず座るか。

 

よし、入ってやらぁ。

Welcome.

 

野菜スープにオイスター4ピースだ。それとビールな。

Sure.

 

ふー。食えるかな。

 

Here you go.

まずはビールか。これで体をサッパリさせるか。

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軽くてうまいな。正解だ。

ゲフッ。

すぐにゲップが出る次郎。

 

Soup and Oysters.

おう早いな。しかもまとめて。

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ん、オイスター悪くない。アッサリして食べやすいな。

そして、スープか。

薄味だが出汁は取れてるな。

とはいえ、まぁ普通か。

 

ゲフッ

 

よし、調子が出て来たな。

 

よし、おばはん!会計だ!

Sure.

 

121k

まぁこんなもんか。

 

よし、さてと、ならばロカンダに行って見るか。

名もなきレストランを去り、ロカンダ・ペスカリーヤまで歩いた。徒歩にして3分。全てがコンパクトな街だ。

 

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着いたな。港沿いにあるペスカリーヤ。

さてと、とはいえもう締めだな。

 

よし、シーフードリゾットを頼む!それとコーラを。

Yes.

 

ザーッ、

おう、なんだまた夕立ちか。まぁいいけどな。

こんな時猫はどの店に隠れるんだろな。

にゃん♪

 

Here Sir.

おう、来たか。

鉄鍋で来るとは。引き寄せるの熱いじゃねーか。まぁいい。うまそうだな。

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む、うまいな。そして、海老が多いな!

ガリッ、ジュワー♪

海老からトマトソースが溶け出してくる。こりゃうまい。イカ墨ではないがイカしてるな。ははっ。にゃん♪

 

ゲフッ

 

しかし、さすがに腹一杯だな。

 

ウェイター!

会計だ。

 

139k.

まぁそんなもんだな。

 

ピカッ

にゃん♪

 

雷までお出ましか。

 

さてと、今夜は帰ってゆっくりするか。ラグジュアリーホテルでな。にゃん♪

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続く。

Lokanda Peskarija@ドブロブニク旧市街中心部

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シーフードレストラン。豪快な料理。量も多い。シンプルな味わい。なかなかいい。

3.6ミルコ次郎クロコップ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Kamenice and Dalmatino ドブロブニク

よし、着いたぞ。

次郎は独りごちた。

 

スプリットからドブロブニクまで結局5時間もバスに揺られていた。景色が変わるせいか飽きなかった。

 

次郎はリア充が泊まりそうな高級ホテルに宿泊したため、さらにバスで15分かかって、ドブロブニクの旧市街にやってきた。

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朝はオムレツを食べただけで、腹が減っていた。ピレ門や歴史的な教会には目もくれず、まずは調べたオイスターバー Kameniceにやってきた。

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ここは広場にあった。

席に着くや否や、メニューを開き、注文した。

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オイスター6ピース、白ワイン、それと…ええぃ、イカ墨リゾットだ。

 

ok.

 

程なく白ワインが運ばれてきた。

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青と白を基調としたテラスはなんだか心をワクワクさせた。

 

白ワインは軽い飲み口。牡蠣に合いそうだ。

しばらく飲んでいると、隣に日本人カップルが着席した。ここは日本人に売れてるな。まぁいい。

 

 

Here you go.

牡蠣とイカ墨リゾットが同時に来た。

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やはり、一人にはでかいか。まぁいい。

まずは、オイスターだ!

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どれどれ、

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ぐお、ぷりぷりだな!!

小さくて食べやすい!

おぉ!うまい!あっさりクリーミー!

白ワインが進むな!ははっ!

次郎の心は跳ねた。

一心不乱に6ピースを食べ尽くした。

 

そして、イカ墨だ!

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ぐ、うまい。なんでうまいんだ。

 

そうか、函館でもイカ墨はあるからな!そういうことか!

くー、この塩加減がたまらん。

全部食えるな。

 

はは!

 

ふー、食ったな。

おい、ねーちゃん、会計だ!

191k

まぁそんなもんか。ここはキャッシュだけか。

 

いやーうまかった。

 

さてと、次はもう一軒気になる店Dalmatino だな。

次郎は五分ほど小道を歩いた。

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よし、ここだな。グーグルマップは役に立つな。海外でwifiは必須だな。

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一人だ。

Have a seat.

おうよ。

 

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テラス席に座った。

 

よし、赤ワインだ。

そして、イカのフリッター、そして、お待ちかねイカ墨リゾットだ!

ここのリゾットは最高だという話だからな。ははっ!

 

まさかのイカ墨リゾットのハシゴだった。

 

Red wine. 

おお、並々だな!

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うまい!やはりPlavacはうまいな。

 

しかし、やかましい街だ。日曜だからか観光客も多く街は騒がしい。小道を人々の笑い声が駆け抜けていくようだった。

 

Here you are.

おお、2つまとめて来たか!

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どれどれ、まずはフリッターだな!

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ぐ、うまい。サクサクだな。タルタルもいいが、やはり、塩の方がイカから味が引き出されるな。

 

そして、きたな。大御所よ!

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スキャンピが乗ってるのが憎い。

さてと、

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ぐ、ぐおおおお!

なんじゃこりゃ!シンプルじゃない!いろんな味がする。しかしなお最強の、塩加減ではないか!少し甘い。

こ、これはThe best of Black risotto in クロアチアだぞ!!

 

うめぇ、うめぇよぉ〜。

 

気がつくと二食目のイカ墨リゾットもなんのその。あっという間に平らげていた。

 

ゲフッ

 

これは食べ過ぎか。いやいや、いいんだヴァカンスなんだからな。これから城壁でも歩くとしよう。

 

満足だ。

会計だ!

 

180k.

 

まぁそんなもんか。少し安いな。

 

いやー、半端なかった。いいもん見さしてもらったよ。

 

席を立つ次郎。

1745。まだまだ日は沈まない。ドブロブニクの夜はこれからだった。

 

 

続く。

Kamenice @ドブロブニク旧市街中

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牡蠣で有名な店らしい。牡蠣はリーズナブルでうまい。評判通り。牡蠣はここでたべよう!

イカ墨リゾットは普通にうまい。

3.6次郎

 

Dalmatino@ドブロブニク旧市街中

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イカ墨リゾットは想像を超えてくるうまさ。クロアチアでは一番うまい。塩加減、味の深み、金賞!絶対食べるべし!他も総じてうまそう。ワインもリーズナブル。

3.9次郎

 

 

 

 

 

 

Buffet Fife と step by step スプリット

朝早めに目が覚めた次郎。

 

昨日早く寝たからかな。

 

旅行は意外と疲れから早く寝てしまうもの。目覚めは良かった。しかし、焦る旅でもないのでもう一寝入りして起きたら9時を回っていた。

 

朝食食いにいくか。

出かける支度をして、次郎は街に出た。さてと、昨日通りがけにみたBreakfast open from 7a.m の貼り紙が頭に残っていたFifeという店に行くことにした。ローカルでも有名でシンプルながら安くてうまいと評判の店らしい。

 

店に着くと、朝だが8割型席は埋まっていた。

一人だ。

初老のウェイターに言うと、席に案内された。

今朝はイカ墨のリゾットと豚ばら肉のトマトソース煮込み、そして朝から白ワインを注文した。

 

ok.

 

暫くすると、まずはワインが運ばれてきた。

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朝から優雅だ。いいな。これでこそ旅の醍醐味だ。ははっ!

テンションがあがった。

 

ワインを二杯目にいくころ、料理はみんな一緒に運ばれて来た。ここもサーブは早い。
豚ばら肉トマトソース煮込みの付け合わせのマッシュポテトは気づかなかったが、すごいボリュームだった。

 


な、なんと、すげーな。俺は朝から。

次郎は独りごちた。

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まずは、

イカ墨だな。

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シンプルだが塩味も効いてる。うまいな。あっさりしてる。

続いて、豚ばら肉だな。

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このトマトソースがうまそうだな。

バラ肉というよりロースだな。しかし、柔らかく切りやすい。やはりこのソースがうまいな。

こりゃマッシュもつけるしかねーな。しかし、なんてボリュームだ。

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こりゃ食えねーぞ!

まぁいい。

ん、やはり見込み通りだ。トマトソースに合う。うまいな。

 

ゲフッ

 

もうだめだ。たっぷりと三時間もこの店でくつろいでしまった。

 

ふー、こりゃ昼飯は3時くらいだな。

次郎は独りごちた。

 

朝の潮風が心地よく、うっかり眠ってしまいそうだった。

 

よし、会計だおやじ!

 

250k

こんなもんかな。

 

ふー、うまかったな。

店を出るとすぐにハーバーがある。散歩にはもってこいだった。

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一旦帰るか。

 

 部屋に着くと、一寝入りした次郎。

ヨシ、そろそろ昼飯だな。しかし、少量でいくか。

朝の帰り道に気になった店step by step を目指していた。

 

あったここだ。Tinel という昨晩に行った店の反対側にあった。ローカルフードが売りらしい。

 

一人だ。

席に案内される次郎。すかさず、

よし、シーフードパスタとガスパチョ、それと白ワインを頼む。

 

Yes sir.

 

すぐに白ワインがやってきた。

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うまそーなキツネ色だ。

んー、やはりうまいな。

 

そして程なく、ガスパチョが来た。

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ほう、ストローか。最後はこれで吸えってことだな。

 ラテンの味を受け継ぐクロアチアガスパチョもうまかった。

 

その時、次郎目に何か影が映った。よく見ると斜向かいに猫が通り過ぎた。

 

ふん、似合うなこの街に。

次郎は独りごちた。

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ネコを楽しんでいるうちに、パスタがやってきた。

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おお!、すこし麺がのびてるな。まぁいい。

 

ズルズルッ!

 

ズルズルッ!!

 

ピリ辛でうまいなこのトマトソースは。そして、どんだけ貝が入ってるんだ!流石だな。

やはりのびてるが味はいいな。これは次に来たらリゾットだな!

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気づくとすごい量の貝殻になっていた。

豪快だ。日本ではお目にかかれない盛り付けだな。

おい、兄ちゃん、赤ワインも頼む。

Yes sir.

 

すぐに来た。

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ふー、この、ダルマチアの赤ワインもまたうまいんだな。これが。

ははっ!

 

ゲフッ

 

ふー、朝飯が効いてるな。

夜飯が食えるかどうか…

 

まぁいい、今は考えるまい。

おい、兄ちゃん、会計だ。

 

220k

こんなところか。

 

店を出た次郎。腹を手が勝手にさすっていた。

夕暮れのスプリット。いつまでたっても潮風が心地よく、ヴァカンスを感じさせた。

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 いやー、またひと寝入りするか。

次郎の声は海に吸い込まれていった。

 

続く。

 

 

①Buffet Fife@ Split中心部

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割安なシーフード料理店。でも肉料理もたくさんある。味は間違いない。コスパ高し!

3.7ミルコ次郎クロコップ

 

②Step by step@Split中心部

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こちらもシーフード料理店。肉もあるが、パスタまたはリゾットのトマトソースがめちゃうまい。パスタはやめてリゾットを。

3.6ミルコ次郎クロコップ

 

 

 

 

 

 

Tinel Restaurant そして Bistro Skalinada スプリット

 さて、夜は何を食べようか。

と言っても午後6時。いつもの夕食には少し早い。しかし、食い倒れると決めたからには行かねばならん。

次郎はディオクレティアヌス帝宮殿跡から少し南西に位置する店にTinelに言ってみることにした。そこではスキャンピが食べれるらしい。

 

夕暮れの港町スプリットはとても美しい。

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うーん、さぞ海鮮はうまいことだろうな。

次郎は独りごちた。

 

大通りから一本小道に入り少し登ったところに件の店Tinel Restaurant はあった。

 

Good evening

一人だ。

店内は小綺麗な今風のインテリア。

 

まずは白ワインだ。

Sure.

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美しいダルマチア産の白ワインが出された。

んー、まるでシャルドネだ。しかも少し甘い。最高だな。

これは期待できるぞ!

 

ウェイター!

スキャンピのトマト煮とムール貝のガーリック蒸しを頼む。それとシーフードクリームスープも。Yuriokaでな。

Sure.

 

何がシュアーだ。意味もわからないくせに。

まぁいい。

 

次郎がワインを堪能しているとスープがやってきた。

The first, seafood soup.

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ぐぉ、うまそうだ。

どれどれ。うぅ、うめぇ。なんだこれは。クリームとイカが絶妙だ。出汁はイカだけじゃねぇな。くー。やばいな一品目から。

 

 

 

スープを食べ終わるころムール貝とスキャンピがやってきた。

Mussels.

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ぐぉ、

Scampis Enjoy!

くそ、命令するなと言ってるだろうが。

し、しかし、このボリュームはやばいな。

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どっちから食っていいかわからん。

よしまずは、ムール貝だ。

ほう、この店の方が身がでかいな。しかし、やはりうまい。出汁は半端ないな。海の味がする。

そして、行くか。

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で、でかい、こんだけいるとなんか怖いな。ヨシ、行くぞ。

バリバリ、ギュー

 

おぉー、このトマトソースがやばいな。スキャンピの出汁が出まくってるじゃねーか。スキャンピもうまい。これはなかなか本国では食えねーな。中身もしっかりしてる。たまらん…

 

白ワインがまた合うな。

 

バリバリ、ギュー、

むしゃむしゃ

 

バリバリ、ギュー

 

なんだか食い疲れたぜ。

ここは当たりだな。

 

ゲフッ

 

ウェイター!

チェックだ!カードでな!

 

Sure.

 

サクッと会計を済ませる次郎。

ふー、最高だっ…!

あぁ、スキャンピの赤いタレがお気に入りのTシャツに!!!

 

くそっ、えぃ、ままよ。

このまま街を徘徊してやらぁ、覚悟しろ!

誰にいうでもなく、次郎の捨てゼリフはローマ時代の遺跡の壁に吸い込まれていった。

 

ふー、もう夜か、よし、リゾットでも食べに行こう。

 

次郎は再び歩き出した。

なかなかいい店が見つからないな。

すると、細い階段状の路地に店構えのあるレストランがあった。Bistro Skalinadaとあった。

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ほう、なかなかいい雰囲気じゃねーか。

お、リゾットがあるな。しかし、ここはイカ墨はないな。その代わり…海老とトマトソースのリゾット、フロマージュ添えか。よし、これだ。

 

おい、一人だ。

次郎はウェイトレスに声をかけた。

Yes, upside table pleases.

お、おう。次郎は席に着いた。

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次郎は席に着くやいなや、

このリゾット、それと白ワイン、アイスティーもな。yUriokaで。

TKの歌のような感じで言ってみた。

即座に無視され、ok とウェイトレスは立ち去った。

 

しかし、すぐさま白ワインとアイスティーを持ってきた。

 

 

なに、ユリオカだな。褒めてやろう。

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くー、これまたうまいワインだ。少し黄色ががっている。深い味わいだ。

 

 

かゆっ!

ここは外だから蚊も多いな。俺の血はうまいだろう。当たり前だ、このカスが!死ね!

次郎は蚊を渾身の一撃で葬り去った。

 

蚊と格闘しているうちに、ユリオカのウェイトレスが再び登場した。

Shrimp and tomato risotto. Thank you.

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これは、うまそうな。

真ん中のフロマージュチーズもたまらんな。

 

どれどれ。

ほう、イカ墨と違ってマイルドだが味は濃い。海老もうまい。このチーズが塩を包み込む。腹一杯だったのにいけちまうな!

 

オラッ!

再び蚊を叩き落とした。

 

くー、うめぇ!うめぇよねーちゃん!

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ゲフッ

 

うー、もつ食えねー。むしろ寝みー。

食欲が満たされ催眠を欲してきた。

昼間はアドリア海クルーズで疲れている次郎。

 

よし、会計だっ!

Sure.

 

いやー、食ったなぁ。

1軒目が270k、2軒目は150kか。まぁこんなもんだな。

 

会計を済ませ店を出た次郎。お腹も出ていた。

 

港はなんだか賑やかだ。

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ライブステージか、花金だしな…

次郎は独りごちた。

 

次郎はライブの喧騒を抜けると、自分のアパートの方に向かって細い路地を曲がった。

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続く。

①Tinel Restaurant @Split 中心部

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 シーフード料理がうまいレストラン。恐らく肉料理もうまそう。全体のレベルが高く、グルメも満足いく味。

3.8ミルコ次郎クロコップ

 

 

②Bistro Skalinada @Split 中心部

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1軒目としても使えるビストロ。このリゾットがシグネーチャーディッシュ。肉料理も得意そう。リゾットめちゃうまい。他も食べてみたかった。

3.7+ミルコ次郎クロコップ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

No Stress in スプリット

ひょっとして俺は、イカ墨が好きなのか。

次郎は独りごちた。

 

クロアチアの郷土料理やシーフード料理を注文しようと思うものの、気がつけば常にイカ墨のリゾットを注文してしまっている。

 

胃の中が真っ黒になっちまうな。まぁ普段から真っ白だからな。かっかっかっ。

しかし、自分の高笑いがやけに心をえぐった。

 

一昨日、ザグレブで出会った女性と泣く泣く別れた次郎。

次郎はすでにザグレブを離れ、南方の港町スプリットに到着していた。

 

まぁ考えても仕方ない。いつもどおりひたすらうまいものを食べるのみだ。

 

街の中心部にアパートを借りた次郎。

さて、1軒目はと。

 

ほう。一番有名な広場にあるNo Stress ってのがうまそうだな。今の俺は少しストレスフルだがな。かっかっかっ。

笑い声は空虚に響いた。

 

ここだな。

オープンテラスの席に腰掛ける次郎。

 

ウェイター!

Yes Mr.

 

ムール貝のワイン蒸しとイカ墨のリゾット、白ワインを頼む。

ok.

 

店内にはミストクールが設置されてあり20秒おきに霧雨が豪快に噴き出す。

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シューッ

こりゃいいな。

 

White wine Sir.

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 く、うま!なんやこの豊かなワインは!少し甘い。それがまたいいな。でかしたぞウェイター。

 

 

Mussels Enjoy!

命令するな!

 くっ、しかし、

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ぐぉ、何というボリュームだ!

取れ立て感もすごい!さすが外国。

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身は小ぶりなムール貝だな。しかし、うまい!それでも腹一杯になりそうだ。

 

シューッ

 

 

ふー。食いつかれたな。

 

Black risotto Enjoy!

 くっ、いちいち反応していられん。

Thanks.

 

シューッ

 

さてと。

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こりゃまたお洒落なイカ墨リゾットだ。うまそうだな。

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いやー、熱々だな!はは!

うまい!いい塩加減だ!チーズもまろやかにしてくれるな!はは!

 

シューッ

 

ふー。腹一杯だなこりゃ。

 

お腹一杯ですね♪

一昨日の会話が蘇る次郎。

 

何をまた俺は。

 

ウェイター!会計だ!カードでな!

Yes Mr.

 

240kか。ど真ん中だしな。まぁこんなものだろう。しかしうまかったな。

 

シューッ

 

 

次郎は店を出た。

少し歩くと海岸が見えてきた。

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夕暮れの海岸は穏やかにたゆたっている。

 

よし、2軒目はどうするかな。

次郎は独りごちた。

 

続く。

 

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No Stress @Split ナロドゥニ広場

ムール貝、イカ墨リゾットはマスト。激ウマ。

塩加減が最高。新鮮な食材感がダイレクトに伝わってくる。そして白ワインもぴったり。

3.8ミルコ次郎クロコップ

 

 

 

 

 

 

VINODOL ザグレブ

はーるばる来たぜザグレブ〜♪ってか!

久々のヴァカンスだな。

次郎は独りごちた。

 

だいぶ行くべき国も無くなってきたな。夏だしな。何は無くともアドリア海の食を味わうには絶好な土地だ。

しかし、ここはザグレブ。内陸だからな。カツレツが美味ときく。

 

 

 

お待たせしたね。

いえ、全然♪

 

今日、次郎が日中に行った美術館で知り合いになった女性が次郎の宿泊するホテルのロビーで待っていた。

 

じゃあ行くか。

はい♪

 

旅は道連れ世はうまい飯。

昔の人はよく言ったもんだ。

 

次郎と彼女はザグレブの街並みを散策しながら、次郎が予め調査していた店に向かっていた。

 

うぉう、危ない。次郎は彼女の腰を引き寄せた。そのすぐ後ろをトラムが駆け抜けて行く。

夕暮れのザグレブは美しかった。二人の距離は少し近づいた。

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さてと、そろそろだな。

件の店についた。VINODOL。スタイリッシュな店内でザグレブ料理を出す有名店。

 

二人だしたくさん頼めますね♪

は、はは、そうだな。

一人でも何品も頼む次郎。話を合わせておいた。

 

じゃあ、オクトパスサラダ、ミネストローネ二つ、ザグレブステーキ、豚肉のグリル。

 

それと俺は白ワインだ。

私はジュースで。

 

次郎は彼女が酒を飲めないことに少しがっかりした。

 

ほう、大阪に住んでるのか。俺は東京だ。

となるともう会えないかもしれないな。

 

Starts, minestrones.

会話は破られた。

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ほう、うまそうだな。出汁が効いてる。確か豚肉だったな。

そして、ワインとジュースも運ばれてきた。

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うまい!このワイン。クロアチアワインいける。

 

 

美味しいですね!

あぁ。これはうまいな。

 

 

Octopuses salads.

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ほう、これまたうまそうじゃねーか。

 

う、うまい。なんだかクセになるな。

そうですね♪

 

彼女も楽しそうに食べた。

写真を撮ってもらえます?

 

おうよ。

パシャリ。室内と彼女が楽しそうによく撮れていた。

 

ありがとうございます!

最後の夜にこんな素敵なところで食べれて良かったです!

 

いや、いいんだ。俺もちょうど良かったよ。

 

Zagreb steak.

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とても大きな牛肉カツレツが来た。

これはすごいな!!

中にチーズが入ってる。

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And pork steak.

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ほう、これまたボリュームのある…

 

美味しそう♪

食べましょう!

彼女の声も跳ねた。

 

うまい!

次郎と彼女はもくもくと平らげ、途中でステークを交換した。

 

赤ワインたのむ。

sure.

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 こりゃまたうまい!

赤ワインも入った次郎。

会話も弾んでいた。

 

ゲフッ

 

お互いにもう限界まで腹が膨れていた。

 

さすがに食えねーな。

ですね♪でも、全部美味しかったですね♪

 

だな。いやありがとう。

ここは俺が。

 

え…

いやいや、俺が。

 

…ありがとうございます。

 

よくできてるじゃねーか。

料理も心ばえも。

 

次郎はゴールドカードでサクッと決済。もちろんチップはびた一文払わなかった。

 

さてと、じゃあ、次は私が奢ります♪

 

お、おう。

次郎と彼女は店を出て、近くの広場にあるカフェに来た。次郎と彼女は隣に座った。

夜風が通りを吹き抜け心地よい。

 

俺はビールを。

私はコーヒーを。

 

いやー気持ちいいね。

ほんとですね。あー帰りたくないなぁ♪

 

そうだな。ほんとに。

次郎の左腕が彼女の右腕に触れた。

 

ビールとコーヒーが来て乾杯した。

テラスで飲むクロアチアンビールはうまかった。

 

帰りはうちのホテルからタクシーを呼びなよ。

そこまで送ってくれるんですか?

もちろん。

さすが次郎さん。

 

 

時は過ぎた。

 

 

さて、お会計しようか。

ですね。ここはあたしが♪

 

 

ありがとう。

少し名残惜しい。

 

 

次郎のホテルまでの帰り道。彼女のカーディガンの肌触りが良く、それを褒めると同時に次郎はカーディガンの袖口を掴もうとして彼女の手も握ってしまった。

 

 

ザグレブの夜風が二人を撫でる。

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気がつくと次郎のホテルまでたどり着いていた。

 

着きましたね♪

あぁ。

タクシー呼ぼうか。

はい。

 

フロントでタクシーを呼ぶ次郎。

 

タクシーが来るまでの間、ロビーにある二人がけのソファに座る次郎と彼女。

 

ただ時が過ぎた。

 

 

Taxi came.

 

あぁ。

 

 

来たな。

そうですね。

 

おもむろに立ち上がる彼女。

続いて立ち上がり車まで見送る次郎。

 

じゃあ。

じゃあ…

 

そうか連絡先も聞いてないし、

「また」

は無いのだった。

 

彼女が次郎を見た。

次郎は彼女を見た。

 

 

彼女はタクシーに収まろうとした、

 

その時、

 

次郎は手を伸ばした

 

ゴーッ

二人の背後をトラムが駆け抜けていく…

 

 

続く。

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VINODOL @zagreb

クロアチアザグレブの旧市街にある有名店。クロアチア料理とワインが美味しい。肉料理が得意。ミネストローネとザグレブステーキはマスト。ザグレブステーキとは牛カツレツのこと。中にチーズが入っている。

3.7ミルコ次郎クロコップ